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一月十七日 1・17
一月十七日、日本人なら誰でも知っているはずの

‘阪神・淡路大震災’の起こった日!

平成7年だったから、今日が何と‘20周年’の日に当たる。

読売新聞は、一面トップで次のように報道している!

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当時、私の勤務地は、東京・吉祥寺の駅前だった。今の住所に引っ越してきたのが前年の平成6年9月だったから、毎日千葉県茂原市から吉祥寺へ通勤していたのである!

外房線・本納駅から千葉駅へ出て、総武本線快速で錦糸町へ、そして中央総武線各停で御茶ノ水へそこで中央線快速に乗り換えて吉祥寺へ、というルートだった。

本納駅:06:33発、吉祥寺駅:08:25着、歩きで3分!従って、会社に08:30無事到着という‘危ない’通勤時間ルートだったのである!

さて、その日平成7年1月17日(火)も、06:33本納駅発に乗車するには、少なくとも自宅を15分前、つまり06:18には出なければならないので、地震発生の時刻05:46には、時計代わりのNHK/TVニュースを朝食を食べながら見ていたのである!

‘大地震発生’は、1分後の05:47には報道されていたように思う!
とにかく、大変なことになったことを‘おぼろげながら’把握して車に乗った。本納駅からの乗客も皆このニュースを知っているという様子だった。

ただ、今のように携帯も性能が良くなかったし、スマホは無かったから、情報は電車の中では中々は把握出来なかった!

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出典/http://www.mod.go.jp/msdf/hanshin/about/saigai/
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出典/http://www.mod.go.jp/msdf/hanshin/about/saigai/
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出典/http://mainichi.jp/graph/select/archive/hanshin/003.html

上記引用の画像は、20年経った今でも国民はよ~く覚えている!

20年経って、今の神戸市は、道路や建物等々のインフラやハードウエアは、震災前当時よりも良くなっているとさえ言われるが、人間の安心感や幸福感はハードウエアだけの満足感では済まされない!

むしろ、‘気持ち’や‘心’というソフトウエアの満足感が満たされない限り人間は幸せにはならないと言っていい!

仮社宅を20年経って追われる人達、そして、20年間必死に働いても再建住宅のローンが終わっていない人達が大勢おられるという!

これこそが‘政治問題’として認識されるべき、と思われる!

また、読売新聞のコラムは次のように述べている!

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‘記録と記憶’、これも今後の社会構成上重要なテーマに違いない!

(つづく)
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[2015/01/17 13:02] | 地震と津波 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
誤報もたまには緊張感の訓練に良い!
‘緊急地震速報’

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http://gigazine.net/news/20130808-quake-nara/
今日(2013年08月08日)、16:56というより、午後4:56といった方が、4,5,6と続くので覚え易い。この時刻に私は、大阪でJRの電車に乗っていた。大阪駅から京都行きの鈍行に乗ったのである。

それは、今朝東京から新幹線に乗って大阪での打ち合わせに参加するためにあの‘有名に’なったJR外房線・本納駅を08:09発の千葉行き鈍行に乗って出発した、事に繋がっている!

この数日、JR本納駅前には、取材のための各TV局の車が何台も来ていた。

本納駅
http://kissyarita.blog.fc2.com/blog-entry-558.html
JR外房線・本納駅。

‘有名に’になったのには訳がある!

本納駅の直ぐ近くに住む女子高校生が凡そ一月前から行方不明になっている。このJR本納駅の防犯カメラに最後の映像を残したまま・・・。

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本納駅の防犯カメラ。(以下の画像は、TBS・TVの放映映像をカメラで撮影したものである)

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さて、ここまでは、我が家の最寄りの駅・JR外房線・本納駅でのTV取材の様子である。

早くこの中川沙弥香さんが無事で見つかることを我々茂原市の住民皆が願っている!



もう一つの今日の問題は、上記の通り、私が大阪のJR線に乗車しているその時に、自分のというかみんなのというか、電車の中で何十台もの携帯電話やスマホが一斉に‘緊急地震速報アラーム音’を鳴らし始めた時である。

その時刻は、上述の通り、2013年08月08日、PM4:56である!

勿論、驚いたのは私だけではない!電車の中は一瞬静まり返ったが、その音が‘緊急地震速報’のアラーム音だと判った瞬間、そこは大阪だなと思った。誰彼となく皆が「今、地震速報が出たようでナ、電車が止まってるネン。一寸遅うなるかもしれへん!そいでナ・・・・」と電話で大声でしゃべり出したのである!

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http://pazudora-matome.com/archives/30170742.html

私は、17:27の新幹線で東京へ戻る予定であるから、ここで15分以上停車したままだと新幹線の座席指定券はどうなるのだろうか? このまま新幹線が動かなくなった場合どうしようか?などと不安になって来た!

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車内放送では、「奈良県で地震が発生した模様です!安全の確認を行なっていますので、今しばらくお持ち下さい!」としか言わない。

大阪での打ち合わせは、御堂筋線・淀屋橋駅の直ぐそばのビルで行なわれて、終了したのが16:35。淀屋橋駅から梅田駅でJR線に乗り換えて、大阪駅を出発したのが、16:53である。大阪・新大阪間は‘4分’しかかからない。緊急地震速報が出たのは、大阪駅を出発して‘3分’後のことである!

‘もう後1分’で新大阪駅だというのに、その電車に閉じ込められてしまったのである!

その時は、まだ‘震度7’の予報だとか、‘誤報’だったということは知らなかった!

15分間の停車で動き出した時には、電車の中に‘ホッとした雰囲気’が流れた。

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http://geitsuboo.blog.fc2.com/blog-entry-5170.html


https://www.youtube.com/watch?v=i96ArFi5JMQ
公開日: 2013/08/08
気象庁は、8日午後5時前の緊急地震速報を誤報と認め、謝罪しました。
・・・記事の続き、その他のニュースはコチラから!
[テレ朝news] http://www.tv-asahi.co.jp/ann/

という訳で、事なきを得たが、一時は本当にどうなるかと思った!

‘訓練’という意味では、これ位緊張感のある訓練はなかった。そんな意味では、‘誤報’も悪いことばかりではない!

しかし、何度も同じ誤報が繰り返されるとなると「‘オオカミ少年’となってしまい‘良くない!’」と誰かが言っておりました!

その通り!

(つづく)
[2013/08/08 23:49] | 地震と津波 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
津波バイオリン
2013年04月10日のNHK・ラジオ深夜便を聞いた。10日の深夜便で4時からの放送だから、実際には4月の11日である。

何と‘津波バイオリン’が世界中で大活躍をしているという。申し訳ないが知らなかった!

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20130405/CK2013040502000122.html
津波で流された木材のバイオリンで演奏会リレー 来月7日ミューザ

2013年4月5日(東京新聞)

津波バイオリン
リレー演奏されているバイオリン。「奇跡の一本松」が描かれている(命をつなぐ木魂の会提供)

 東日本大震災の津波で流された家の柱などから生まれたバイオリンの演奏会が、五月七日午後六時半から、川崎市幸区大宮町のミューザ川崎シンフォニーホールで開かれる。国内外の奏者でリレー演奏して被災地復興を願う「千の音色でつなぐ絆」プロジェクトの一環だ。(山本哲正)

 バイオリンは、ストラディバリウスなどの名器修復で世界的に知られる中沢宗幸さん(東京都渋谷区)が、人々の暮らしの刻まれた木材をつなぎ合わせて作った。プロジェクトは中沢さんが理事長を務めるNPO法人日本ヴァイオリン博物館が企画し、「命をつなぐ木魂(こだま)の会」が運営。四月一日現在で百三十一人のリレーを終えている

 ミューザでは、二〇一二年度横浜文化賞受賞者で洗足学園音楽大教授の水野佐知香さんらが演奏。タップダンサーのHIDEBOHさんや、市立坂戸小学校(高津区)児童らも出演する。

 バイオリンの裏側には岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」が描かれている。今回主催する川崎市南倫理法人会の佐藤義浩会長は「震災が風化しないよう願って開く。今後も長く被災地を支援していきたい」と話している。
 前売り二千五百円、当日三千円。問い合わせは県倫理法人会=電045(716)6651=へ。


またこんな記事も・・・。

http://mainichi.jp/feature/news/20121006ddlk29040609000c.html
東日本大震災:津波の流木が奏でる“絆” 「奇跡の一本松」バイオリン、初めて奈良へ−−来月2〜4日、国際音楽祭 /奈良
毎日新聞 2012年10月06日 地方版

 東日本大震災の津波の流木で製作したバイオリンによる演奏が11月2〜4日、生駒市北新町のたけまるホールで開かれる「第3回いこま国際音楽祭」の三つのコンサートで披露される。世界のバイオリニスト1000人によるリレー演奏を10年がかりで目指すプロジェクト「千の音色でつなぐ絆」の一つで、音楽祭実行委によると、県内では初披露となる。【熊谷仁志】

 バイオリンは、ストラディバリウスなど名器の鑑定・修復で知られる世界的なバイオリン製作者中沢宗幸さん(71)が発案し、岩手県陸前高田市などのがれきから探したカエデやマツなどを使って製作した。裏板には、津波に耐えた同市の「奇跡の一本松」が描かれている。

 プロジェクトは、大震災の犠牲者の鎮魂を続けて震災の風化を防ぎ、復興を目指す人たちを励まそうと企画。震災から丸1年の今年3月11日、陸前高田市での合同慰霊祭で初めて演奏された。その後、バッハの「G線上のアリア」などさまざまな曲が各地の公演で演奏されている。

 生駒で演奏するのは20世紀を代表するバイオリニストの一人、ハイフェッツの愛弟子で、ポーランド生まれのニコラス・チュマチェンコさん。11月2日のオープニング、3日のデュオ、4日のファイナルの各公演に出演する。今月末の来日後にバイオリンの音色を確認した上で、各公演の予定曲の中から、このバイオリンで演奏する曲を決めるという。

 各公演の入場券はいずれも前売り一般2000円。詳しくは市教委生涯学習課(0743・74・1111)。


更にこんな記事も・・・。

http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_238337
上田に工房構える中沢さん バイオリン作りの半生を本に

関連ページ:エンタメエンタメのトピックス一覧上田市長野市東京都
(2013年2月14日)

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著書を前に「震災バイオリン」を手にする中沢さん=東京都渋谷区の工房

 上田市などに工房を構え、名器ストラディバリウスの修理も手掛けるバイオリン製作・修復の第一人者、中沢宗幸さん(72)=東京=がエッセー「いのちのヴァイオリン森からの贈り物」を出版した。趣味でバイオリンを作っていた父親の影響で製作するようになった幼少期から、東日本大震災の被災地で昨春開いた支援コンサートまで、半生をまとめた。

 中沢さんは兵庫県朝来(あさご)市出身で、8歳で初めてバイオリンを製作。青年時代に英国やドイツの工房を訪ね、本格的に製作、修理の技術を学んだ。現在は、長野市内に事務局を置く日本ヴァイオリン文化芸術振興財団の代表理事として同市の工房などで製作指導をしているほか、県内外で音楽祭を開くなど、文化振興のための活動に力を入れている。

 本のタイトルに「森からの贈り物」と添えた。弦を弾く弓に馬の尾の毛を使い、つやを出すためにバイオリン本体に樹脂を塗るなど、バイオリンの音色がさまざまな動植物の力で成り立っているという感謝の気持ちを込めた。

 英国・ロンドンでの修業時代、名器を間近で見るためにオークションの無料内覧会に通ったことや、オックスフォードの工房で清掃やまき割りなどの仕事を2年続けた後、木材の加工やニス塗りといった技術を学び始めた苦労をつづった。

 2011年3月の震災の後、津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市を訪問した。倒壊家屋の木材を集めて「震災バイオリン」を2丁作り、被災地に励ましと追悼の思いを伝えるコンサートを、震災から1年後の昨年3月11日に同市で開いた経過も紹介している。

 中沢さんは「各国で演奏されているストラディバリウスの中には、350年以上前に製作されたものもある。この本を読んだ人に、手仕事の素晴らしさを知ってもらえたらうれしい」と話している。

 ポプラ社刊で四六判115ページ。1200円(税別)。県内の書店で取り扱っている。

(提供:信濃毎日新聞)



いのちのヴァイオリン

http://www.kinokuniya.co.jp/disp/CSfDi
spListPage_001.jsp?qs=true&ptk=01&q=%E3%81%84%E3%81%AE%E3%8
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中澤 宗幸【著】
価格 ¥1,260(税込)
ポプラ社(2012/12発売)

内容説明
木のふしぎと生命の物語。「震災ヴァイオリン」の製作者からのメッセージ。
目次
1 ヴァイオリンとわたし;2 海のむこうの夢;3 ヴァイオリンの不思議;4 森のいのちの贈り物
出版社内容情報
被災地の流木から「震災ヴァイオリン」をつくった世界的なヴァイオリン修復家が、楽器に秘められた人間と自然の物語をかたる。



ご活躍の‘中澤宗幸さん’・・・。

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そして、奥様は、・・・。

http://www.munetsuguhall.com/concert/201209/20120903M.html
中澤きみ子

中澤きみ子(ヴァイオリン)

新潟大学を卒業後、ザルツブルグ、モーツァルテウム音楽院にて研鑽。1991年より「アンサンブル・ウィーン東京」を結成。国内外で高い評価を受け、CDも発売された。2000年、文化庁芸術家海外派遣員としてオーストリア・ウィーンに滞在。ソリストとしてはウィーン室内管、ヴィルトゥオーゾ・オーケストラ(ロンドン)、東京フィル、大阪フィル、名古屋フィル、テレマン室内管などと共演。2007年には、フィリップ・ アントルモン(指揮)率いるスーパーワールドオーケストラ全国ツアーでソリストを務め好評を博す。2009年、2010年にはジェラール・プーレとのヴァイオリンデュオでも高い評価を得ている。

2011年からは、「モーツァルト+1・シリーズ」と題し毎年モーツァルトの誕生日である1月27日に浜離宮朝日ホールにてリサイタルを予定しており、今年で2回目を迎えた。(第 1 回、2 回はピアノにイタマール・ゴランを迎えた。2013 年には1 月27 日銀座王子ホール にて公演夜が予定されている。)

 また、CD も数多くリリース。特にモーツァルトのソナタ全集(ピアノに巨匠イェルク・デムス)および協奏曲全集(アントルモン指揮・ウィーン室内管)等が絶賛されている。近年国内外における国際ヴァイオリンコンクールの審査員として、また数多くの国際音楽祭の講師として招聘され、後進の指導にも力を注いでいる。現在、尚美学園大学及び同大学院客員教授を務める。
中澤きみ子 オフィシャルウェブサイト http://kimiko-vn.net/
               Twitter @kimiko_nakazawa


そして、こんな‘チラシ’が・・・。

2012-11-03震災Ⅴnチラシ+表_thumb_convert_20130411233031
http://www.dream-stream.org/2012/11/post-52.html

ところで、実はここからが大事な話。新聞記事等には今まで余り出て来なかったが、ヴァイオリンには‘魂柱’という大事な‘部品’がある。この‘魂柱’の素材に、‘一本松’を使ったというのである。

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http://www.minehara.com/mechnics/violinmech2.htm
表板に載って立てられている駒のもう一本の足元の近くには、表板と裏板の間に、突っ張って立てられている細い木の 魂柱 と言う棒が立てられています。 sound post

バイオリンがバイオリンらしい音を出せるのは、この 魂柱 が有るからなのです。

 (注)ギターには、魂柱のような棒はありません。胴の中は空気が詰まっているだけです。

魂柱 の役割は、表板の振動を裏板に伝達する働きがあります・・・と、簡単に説明されていますが、 逆に考えれば、裏板の振動を表板に伝達する・・・と言う役割も負っています。

すなわち、表板と裏板の振動を、相互に伝え合っている・・・と言うのが、正確な表現だとおもいます。


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http://majiqnico2keiraku.blog98.fc2.com/blog-entry-275.html

上図の‘sound post’が‘魂柱’である。

中澤宗幸氏の発案なのだろう、‘魂柱’にあの陸前高田の‘一本松’を使ったという記事が次の資料。

http://sankei.jp.msn.com/entertainments
/news/121107/ent12110703170000-n1.htm

客員論説委員・千野境子 魂奏でる震災バイオリン
2012.11.7 03:32 [ライブ・コンサート]

 国内外で活躍するバイオリニスト、中澤きみ子さんの演奏を初めて聴いたのは、ホームレスの自立を支援する雑誌「ビッグイシュー日本版」によるスタジオコンサートだった。

 音響設備のハンディを吹き飛ばすように、サラサーテも日本の童謡も演目すべてが心に染み入る熱演だった。床に座り身じろぎもせずに聴き入る中高年ホームレスの人々の背中を見ながら、音楽の感動が演奏者と観客の合作であることを、あの夜ほど痛感したことはなかった。

 当時、笑みを浮かべてきみ子さんの傍らにいたのが、弦楽器の制作や修復をするバイオリン・ドクターの肩書を持つ夫の宗幸氏だった。

 いま、宗幸氏は「千の音色でつなぐ絆」プロジェクトのもと、東日本大震災の被災地の流木を材料にバイオリンを制作中だ。すでに2挺(ちょう)出来上がり、4月には第1回コンサートが開かれた。

 昨年3月11日以来、「音楽家として何かできないか」と夫妻で悶々(もんもん)としていたある日のこと、宗幸氏の脳裏に、若いころ欧州で修行中に出合ったバイオリンの横板に刻まれたギリシャ語の文句がよみがえった。

 森にいたときは木陰で小鳥たちを憩わせ、今はバイオリンで人々を憩わせている-そんな内容だった。横板に何かを書き込むのは非常に珍しいため、印象に残っていたのだ。「みな瓦礫(がれき)、瓦礫というが、本当は思い出や歴史の山ではないか。森の木のように流木もバイオリンとなって人々を慰め、力を与えることができればと思いました」

 12月、まだ被災の痕も生々しい陸前高田に夫妻は立った。バイオリンはどんな木材でもできるが、良い音が出るかどうかは別問題で、一般的に堅い松かカエデが使われる。2人はかつて床柱や梁(はり)だったかもしれない泥水をかぶった松の流木を地元の人々と一緒に選び、持ち帰った。

 楽器が完成すると、出来栄えを知るため最初に弾くのはきみ子さんの役割だ。「驚きました。できたばかりにしてはとても良い音が出たのです。(流木が)持っている音がいいのか、不思議な力です」という。「ぼくはネ、もしかして泥水をかぶったのが良かったのではと密(ひそ)かに思っているのですよ」と宗幸氏。

 最近、しばしば海外の税関で災難に遭う18世紀の名器ストラディバリウス。制作者のストラディバリは制作の秘密を生涯、明かしていない。しかし材料を現在のコソボやボスニア周辺の森に求め、伐採された木々はアドリア海からイタリアへと運ばれたため、名器のカギは水にあるとする研究者も少なくない。

 震災バイオリンも大津波を耐え抜いた木だからこその音色なのか。

 プロ、アマを問わず多くの人が弾き、リレーしてほしいというのが2人の願いだ。先ごろ、NHKに出演したきみ子さん演奏の「からたちの花」に感動したメキシコ在住のバイオリニスト、黒沼ユリ子さんは、来年1月の東京での演奏会で震災バイオリンを使うほか、メキシコでの演奏会も計画中だ。ほかにもベルギー在住のピアニスト、宮沢明子さんなど賛同者はいまや海外にも広がる。

 バイオリンのサウンド・ボックスの sound post(魂柱)には陸前高田のあの1本の松の木が使われることにもなった。文字通り魂の柱となり音色を奏でるのだ。宗幸氏は今後、ビオラとチェロ、子供用バイオリンも作り、四重奏を行えたらとも考えている。



http://www.a-cordes.com/#!20130331/c1668

レポート
法隆寺で祈る、2年目の3.11
​〜読経とヴァイオリンの響き〜 
 文・重松貴子

●2013年3月11日。奈良斑鳩(いかるが)

web a-cordes -アッコルド出版- _ 法隆寺で祈る、2 年目の 30001

 数日初夏の陽気を味わった後、2月に逆戻りしたような寒い朝は体にこたえる。それでも世界文化遺産であり、国宝の伽藍(がらん)に射す陽は柔らかく、青く抜けた空に五重塔が映える。思えば被災地はここ奈良よりはるかずっと北。当時避難所は凍えていたし、昨年の慰霊祭の前も東北はみぞれ交じりだった。

 この日、斑鳩(いかるが)の法隆寺では、国宝、西室(にしむろ)で「東日本大震災被災物故者三回忌追善供養」が行なわれた。2時30分、管長の大野玄妙大僧正を導師に8人の僧侶によって、戸を開け、十六羅漢さんをお迎えする勧請が始まる。特別な抑揚を持ち、時に唱和、時に呼応しながら、立ち、座り、伏しての読経。いつもの平坦な読経ではなく、独特の節回による本節で行なわれ、それが祈りの音楽のように聞こえた。

 祭文「諸徳三礼」の後、これもこの日限りの中澤きみ子さんのヴァイオリンによる献奏があった。中澤さんの弾かれた楽器は、被災地の流木を用い、ヴァイオリンドクターである中澤宗幸さんが製作したもの。松の表板と楓の裏板の響きをつなぐ魂柱には、陸前高田の「奇跡の1本松」が使われている。NHKTVなどで紹介されてきたので、ご存知の方も多いと思うが、妻であり、ヴァイオリニストである中澤きみ子さんが被災地の「がれき」の報道を見ながら「あれはそれぞれの家の大事な思い出の詰まった梁や床板で、がれきじゃないわよね」の一言に意を得て、陸前高田に赴き、流木の中から探してきた松と楓を用いている。普段製作に使う楓はバルカン半島の山に分け入って探すほどのこだわりがあり、日本製の楓を使うことはない。松も然り。そうしてできあがったヴァイオリンを2012年の3月11日、最初に陸前高田の東日本大震災合同慰霊祭で献奏したのがイヴリー・ギトリス氏だった。


●「流木ヴァイオリン」誕生から1年

web a-cordes -アッコルド出版- _ 法隆寺で祈る、2 年目の 30002

 当初はどんな響きがするのだろうと誰もが思ったヴァイオリンが、それから1年、いろいろな人の手で弾かれ、驚くほど豊かな響きになった。特に、この日弾かれた「荒城の月」や「からたちの歌」のような日本の歌を豊かに歌うように感じる。

 火の気のない西室は特別寒い。また、読経の合間に1曲ずつ弾くのは体が温まる間もないし、気持ちを持っていくのも難しい。中澤さんはお経を聞いている間中、自分はこのような場で献奏する価値ある演奏家であるかをずっと自問自答していたと言う。「いつも演奏する時には、まず作曲家の人生の喜び悲しみなどの思いを音に綴りながら、そこに自分の人生も重ねたりしますが、今回のようにとても具体的な悲しみを厳粛に伝え、しかも鎮魂の音楽を奏でる役目はどんなものか、事前には量れませんでした」と。法隆寺では、今回の法要を事前に告知せず、当日門前に掲示しただけだったが、冷たい畳に座り、100人の人々がともに祈った。聴いている方も、お経やヴァイオリンの響きのむこうに、あの日、TV画面からリアルタイムで流れたあの光景がはっきりと思い起こされた。同時に2年という月日で、誰もが我がことのように突き動かされた強い思いがだんだん薄れてきていることも、改めて思い知った。


●あらゆる手段で語り継ぐ

 終了後、大野管長は「お経とヴァイオリンの演奏、私たちと震災に遭われた方々の心がひとつになるように」と今回の供養について語ってくださった。それは「聖徳宗」の本山である法隆寺の宗祖、聖徳太子の「和を以て貴しとす」の教えそのものでもある。この海に囲まれた、限られた土地で、自然の恵みや脅威をみんなで分け合い、思いやりの気持ちを持って生きてきた私たちを1400年間見てきた法隆寺の思いなのだと思う。演奏した中澤さんは「一生の宝になる経験をさせてもらった」と振り返る。「日本の歌が心に沁みた」「ずっと弾き続けて欲しい」と駆け寄られる女性の姿もあった。

 演奏された「早春賦」の詩のように「春は名のみの風の寒さ」の1日。それでも法隆寺の築地塀の脇には、タンポポが咲き、土筆がたくさん顔を出していた。被災地に本当の春が来るまで、このヴァイオリンは人から人にわたり、奏でられ続ける。

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献奏するヴァイオリニストの中澤きみ子さん
左隣に、ヴァイオリンドクターの中澤宗幸さん

 震災から今まで、ヴァイオリンに限らず、被災地に由縁のあるものが数々生まれた。被災松で作られたコカリナもとてもきれいな音がするという。もちろん音楽に限らず、アートでも日用品でもなんでもいい。慰めると同時にあの日のことを人に思い起こさせるという役目はとても大きいと思う。なぜなら経験した私たちは震災を千年語り継ぐ義務がある。子孫たちが同じ悲しみを味わわないためにも、やがて来るかもしれない大地震に備えるためにも。同日夜、東大寺のお水取りで流れた、別当(住職)の「皆がそれぞれの立場で、各々が持っている力を尽くしていただきたい」と言う言葉を改めて心に据えた。

 現在、震災ヴァイオリンは3台。一般財団「Classic for Japan」により管理され、「千の音色でつなぐ絆」プロジェクトとして、千人のヴァイオリニストのリレーするために、国外も含め希望する方に貸し出されている。



(つづく)

[2013/04/12 03:24] | 地震と津波 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
最近の異常現象
最近の異常な現象は、いろいろな‘場面’で起こっている。

2012年7月になって異常が目立つ。

場所は、日本国・千葉県・茂原市・千沢(地区)

 7月4日18:57、空には‘いわし雲’が、・・・。

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画像ー15 003 posted by (C)mobaradesu

これは、もう‘秋’でしょう!これは日が沈んでいる方向だから、西方向の空(18:57)

南側でも、やはり‘いわし雲’が・・・

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画像ー15 008 posted by (C)mobaradesu

南方向の空。(18:59)こちらもやはり‘いわし雲’。こんなに早く、まだ梅雨明け前だというのに・・。

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画像ー24 001 posted by (C)mobaradesu

これは、7月25日午前7:21の空。南の方向。

これだけ頻繁に‘いわし雲’が出るのは、やはり‘異常’に違いない!


 ‘鯉の稚魚’が大量発生(?)7月15日午前07:08

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画像ー19 025 posted by (C)mobaradesu

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画像ー19 012-2-2 posted by (C)mobaradesu


 7月中旬終わりにもなった(2012年7月19日14:57)のに、大量の‘オタマジャクシ’が・・。

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これを部分拡大してみると・・・

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こんなに沢山いる! 望遠で撮ってみる。

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大きいのも小さいのもいるが、‘生まれたて’に見える。こんな時期にオタマジャクシ、やっぱり‘異常’だろう。

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左上の‘みずすまし’の大きさと比較して見るとこのオタマジャクシの大きさが推定出来る。およそ、10cm。
オタマジャクシとしては‘巨大’である。多分、ウシガエルの子?


 7月中旬の或る朝(2012年7月18日午前6:30)、大量の‘みみず’が・・・。

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発生したのは、この茂原市・千沢の住宅区内である。この近辺の道路にもミミズは見られたが、最も多いのがどうもここらしい。

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これを部分拡大して見ると、

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みみずが動き回っている様子も、道路上に残った‘跡’から良く判る。

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まだまだ生き生きとしているのもいる。

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‘あり’が早速嗅ぎつけて集り始めた。
これを部分拡大したのが次の写真。

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近所の方が‘掃き集め’てくれた。ほんの‘10㎡ ’の広さにこれだけ大量の‘みみず’である。

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まるで‘打ち立てのそば’のようでもある。白い粉は、防蟻剤。

これは、「‘異常気象’の前兆に違いない!」と、ご親切に掃き掃除をして頂いた方の意見である。


 まだ7月なのに‘赤とんぼ’が、・・・・。

写真は、今後撮影出来た時点で、追加の予定。



 ‘蟹’の数が極端に少ない!

2012年7月25日午前7:59の自宅横の小川の様子である。

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例年では、この辺りは‘足の踏み場’もないくらい、この蟹さんが一杯なのに、今年はその数が極端に少ない!

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中央左下には、‘ひっくり返った’蟹さんもいるようだが、蟹自身には異常は認められないようだ。

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ピントも甘いが、蟹に異常は無い。

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ここに存在する蟹さん自身に異常はないようだが、これだけその数が少ないとなると、やはり‘異常’に違いない!

結論としては、今年の7月の異常は、大量に発生ということも重なっているが、一番の異常は、

‘時期がずれている’

ということに在りそうだ。

その原因について、穿った見方をすれば、

‘地球内部で、異変が起こり、地球表面と内部の液体部分との回転(これは地球の自転における回転)が普段とは違って、どちらかが速いか遅いかという現象が起こって、やがてこれが‘磁気’に影響を及ぼすことに繋がるのではないか?

そして、そのことによって‘地球の磁気がずれて’、そのために、地球上の現象の‘時期’がずれた、のではないかという、お粗末な推察。’

納得いきませんよネ!

でもでも、こんな異常な現象が、大災害に繋がるのでは?との思いは、「3・11」を経験しているだけに笑っては済まされない。










































  
[2012/07/26 15:24] | 地震と津波 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
本日の天声人語
本日(2012/05/11)の朝日新聞・天声人語 の指摘は素晴しかった!

正に‘天声人語’だった。

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2012年05月11日付け朝日新聞・天声人語

先般、神奈川県・相模原市のセキセイインコが飼い主のところへ無事戻った‘事件’と東日本大震災で流された船舶や家財道具等々が北米大陸・太平洋岸に次々に‘流れ着き始めている’事とを合わせて考えて、いずれも‘再会’という言葉で表現してある。

帰って来たセキセイインコ・相模原市
http://news.goo.ne.jp/photo/kyodo/life/PN2012050201001832.html?isp=00002
帰って来たセキセイインコ

‘再会’は、当事者同士でしか、その本当の感動は判らない。

大震災写真
http://www.japansociety.org.uk/earthquake-2/?lang=ja

もう日本人は、北米大陸の太平洋側に‘漂着’している津波の‘残骸’の事など忘れてしまっているのではないか?
そう警告を発しているようにも受け取れる。

来年の2月までに、4万トン にも及ぶと言う予測もあると指摘してある。
この処理は当然のことながら‘日本政府及び日本人’が自ら行うべきであり、このことに対する政府の見解はマスコミには載らない。

日本の漁船?カナダ沖に 津波で流出か

 米北西部シアトルのテレビ局が23日報じたところによると、東日本大震災の津波で流出した日本の漁船とみられる船がカナダ沖の太平洋で見つかった。同テレビは船体の特徴や船名などには触れていない。

 流出した大量のがれきのうち、浮かんでいるものは東向きの海流に乗って北米大陸の太平洋岸へ到達することが予想されているが、被災地の漁船と確認されれば初めてのケースとなる。

 報道によると、船が見つかったのはカナダ西部クイーンシャーロット諸島の沖合約220キロ。日本政府と連携しながら、がれきなどの漂流物を監視している米海洋大気局(NOAA)も把握しているという。

 NOAAの学者らは、海流の動きを基に漂流物は2013年ごろに北米大陸の太平洋岸に到達すると予測している。

 ただ、風の影響を考慮すれば既に漂着し始めている可能性が高いと指摘する専門家もおり、実際に宮城県などのカキ養殖で使われているものと同型のブイが昨年末以降、米西部ワシントン州の太平洋沿岸などに漂着している。(共同)

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20120324-922381.html

 [2012年3月24日12時22分]



漂流している震災漁船
http://blog.goo.ne.jp/umiusi46


3月25日、カナダ西部沖の太平洋上で漂流しているのが見つかった船舶は東日本大震災の津波によって青森県八戸市の港から流されたとみられることが分かった。写真はカナダ国防省提供(2012年 ロイター)

http://blog.goo.ne.jp/umiusi46


漂流予想図
http://blog.goo.ne.jp/cat/e/95960098d7335e21997c25d9e8752884

震災のがれき1年後にハワイに漂着 3年後米国西海岸、という予測 : J-CASTニュース
日本の沿岸を離れたがれき群は海流にのって北太平洋を進み、1年後には北太平洋の中央付近にある「北太平洋ゴミベルト」と呼ばれる場所に到達するという。
さらに2年後には、ハワイのほかの島にも漂着。残りは北米大陸に向けて進み、3年後には米カリフォルニアからアラスカ沿岸に到達するとの予測だ。 太平洋の海流は「還流」だ。日本からハワイ方面に向かう北太平洋海流は、米西海岸にたどり着くと、今度はアジアに向けて南太平洋を逆方向に進んでいく。そのため、残りのがれきはそのまま流れに乗ってハワイ方面へ「戻る」形となり、2015年3月には「ゴミベルト」に流れ込む。

http://blog.goo.ne.jp/cat/e/95960098d7335e21997c25d9e8752884



東北の‘被害残滓処理’を引き受けない自治体があると聞いて本当に‘憤慨’し、何と日本人は冷たいのだろうと‘悔しい’思いをしたのはついこの前だった。

野田総理は、相変わらず‘外国で’愛想を振りまく事を忘れない人だが、この‘漂着ごみ’のことについての‘コメント’は発しているのだろうか?

この‘漂着ごみ’の処理の仕方次第で、‘日本人の品’が測られる。

‘漂着ごみ’との‘再会’のために政府は大いに力を発揮すべきであり、自分の財産を失った罹災者の方達の‘派遣’も考慮に入れて予算を確保すべきである。

漂着した物だけの回収だけでいいのか?

漂流している物の回収も当然考えなければならないという課題も含めて早急に政府は対策を打ち出すべきであろう。
























[2012/05/11 12:52] | 地震と津波 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
津波被害予測地に‘ピラミッドシェルター’の建設を急げ!
南海トラフ津波に関する記事が出て、日本人は皆心配になって来た。記事は以下の通り。


社説:南海トラフ津波 想定受け止め対策を
毎日新聞 2012年04月03日 02時33分

 これまで想定された2〜3倍の津波高が公表された。西日本の太平洋沖に延びる「南海トラフ」で発生が懸念される巨大地震に伴うものだ。

 内閣府の有識者検討会が、地震の規模を示すマグニチュード(M)を東日本大震災なみの9.1に設定し、最新の科学的知見に基づき、考えられる最大級の被害を試算した。

 震度6強以上は21府県395市町村で、03年に被害想定した際の5倍以上に拡大した。また、満潮時の津波高は、東京の島しょ部や静岡、愛知、三重、徳島、高知の6都県23市町村で20メートルを超えると予測した。最大は34.4メートルの高知県黒潮町だ。

 深刻なのは、中部電力浜岡原発が最大21メートルの津波に襲われる可能性が指摘されたことだ。東京電力福島第1原発事故を受けて、中部電は緊急安全対策の一環で高さ(海抜)18メートル、長さ1.6キロの防波壁を年内完成を目指して建設中である。
 だが、想定に従えば津波は防波壁を越え、浸水は原発敷地にまで及ぶ。当然のことながら、津波対策を含めた抜本的な見直しが必要だ。

 注目されるのは、人口が多い都市部でも相当な津波高が予想されることだ。愛知県豊橋市は20メートルを超え、静岡、浜松、高知、宮崎の各市でも10メートルを超える地点がある。
 検討会は4月以後、津波高予測に基づく浸水想定区域を公表する。中央防災会議も死者数や全壊棟数など被害想定6月に公表予定だ。

http://mainichi.jp/opinion/news/20120403k0000m070108000c.html



南海トラフ地震震度と津波高予測
震度と津波高予測値 http://pub.ne.jp/bbgmgt/?entry_id=4245450

津波高予想 高知新聞
高知新聞の報道 http://soraeki.blog84.fc2.com/blog-entry-615.html

このまま政府は、地元から要望が上がってこないからといって、いつものように‘拱手傍観’する気なのだろうか?

津波対策はどこまで進んでいるのだろうか?


津波_convert_20120410123323
津波 http://f.hatena.ne.jp/yonta24/20110312145623

津波-2
津波 http://www.xn--qckua0a9340dnp3a9ke4lm.biz/tsunami.html

津波ー3
津波 http://www.lamijapan.com/2012/01/aftermath-tsunami-jishin-earthquake.html


提案:津波被害予想地‘ピラミッドシェルター’を建設せよ!

理由:① 住宅を高台に作っても職場は海岸線

   ② 津波警報発令後10分で避難が完了出来る‘設備’を作るべき。この‘箱もの’は嫌がられない!

   ③ 津波の‘圧力’に耐えられる建物は、四角錐か円錐 → ピラミッド

   ④ 地下にも駐車場を → ピラミッド

   ⑤ 通常は、災害用食糧備蓄倉庫及び駐車場や住民の交流の場として使用そして観光スポットとしても・・。

   ⑥ どうしても生活費を稼ぐ場所は多少の危険を覚悟で・・・、が本音。だったら、津波の時は、‘人命救助’の‘シェルター’建設が第一。

費用:全国100ヶ所、一ヶ所建設費:10億円 合計:1,000億円

ざっとこんな概略計画は如何?


海のピラミッド-
海のピラミッド http://k-o-2.com/bike/mt-search.cgi?blog_id=1&tag=%E9
%95%B7%E5%B4%8E%E7%9C%8C&limit=20


ピラミッドの家ー2
ピラミッド型の建物 http://ameblo.jp/mocapearl/day-20080115.html

ピラミッド体育館
ピラミッド型体育館 http://ekojin.com/?cat=4

ピラミッド風建物ー1
ピラミッド風建物 http://hanpa64.blog106.fc2.com/blog-date-200810.html

ピラミッド風建物ー2ピラミッド風建物ー2-1
ピラミッド風建物 http://hanpa64.blog106.fc2.com/blog-date-200810.html

ピラミッド風建物ー3
ピラミッド風建物 http://hanpa64.blog106.fc2.com/blog-date-200810.html

ピラミッド風建物ー4
ピラミッド風建物 http://mota2008.blog25.fc2.com/blog-entry-177.html

そしてこの建物の内部は…。

ピラミッド風建物ー4の内部
直ぐ上の写真の建物の内部 http://mota2008.blog25.fc2.com/blog-entry-177.html

ピラミッド型温泉ホテル
ピラミッド型日帰り温泉施設 http://eeonsen.blog17.fc2.com/blog-date-201108.html

そして、遂に見つけた! 日本のピラミッド・博石棺!
エジプト・ギゼーのピラミッドの「1/10」というからかなりでかい。

これをもう少し大きくしてシェルターに出来ないものか?!

博石館
博石館 http://www.kanponoyado.japanpost.jp/yado/ena/kankou.php

(つづく)
























 
[2012/04/10 11:24] | 地震と津波 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
3・11東日本大震災:我が家の地震対策
「3月11日」がやって来た。あの忌まわしい‘東日本大震災’から丁度一年。天皇陛下は術後間もないと言うのにご無理をされてのご出席と言う。それもご自身の強いご希望だったと聞く。野田内閣総理大臣の‘紋切型’で‘無表情’の挨拶に比べ、天皇陛下の慈愛に満ちたお心遣いのあるお言葉には被災者始め全国民が心を癒される思いであったに違いない。

一年前の我が家(千葉県・茂原市)は、震度5強(弱とも?)であった。私は丁度家に居た。後で考えると‘運のいい事に’出張を一日早く切り上げて自宅に帰って来ていたのだ。予定通りだったら、出張先の四国から飛行機は飛ばないだろうし、羽田に着いたとしても、とても千葉・茂原まで帰り着ける状態ではなかった。

14:46、カミサンは近所の会合に出掛けている。私一人しかいない!我が家は自慢じゃぁないが‘これっぽっちも’地震対策などしていない。これは困った!家中が‘大揺れに’揺れた!

私が執った行動は、たった一つ。それは、下の写真に示した‘ガラス製品’が主に収納されている‘陳列戸棚’を必死で支える事だけだった。

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画像-2 634 posted by (C)mobaradesu

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このケースには、色々集めた(我が家では‘高価’な、でも‘鑑定団’にはとてもとても出せない程度の)‘貴重品’が入っている。私は本当に必死でこのケースを正面から‘両手で’押さえることしか出来なかった。

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必死で押さえながら横を向くと、天井からぶら下がっている照明器具がブランコ運動を始めて、その‘振幅’が段々大きくなって遂に天井にまで達した。

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そして、揺れ始めて30秒位経ったであろう時に、居間に置いてある花鉢支えが倒れて‘グチャ!’という音とともに花鉢が床で真二つに割れた。その瞬間、私は‘もう駄目だ!家が倒れる!’と思った。

だが、幸運にもその数十秒後、この房総半島の茂原市付近の地震の揺れは勢力を弱めて鎮静化し始めたではないか!
それから何度かの余震はあったが、最初の揺れ程ではなかった。

少し揺れが収まって、外に出てみると近所の人達も出てきていて、お互いに‘自分ちの揺れ自慢?’の最中だったが、自治会長さんの‘10mクラスの津波が来る’の言葉に皆一瞬青くなった。その時カミサンが無事我が家へ‘ご帰還’遊ばされた訳であるが、近所の会合場所での‘武勇伝’で、恐怖ではなく‘お笑い’で済ますことが出来たくらい、皆のど元過ぎれば、の状態だった。津波に襲われた地域の人達が、津波警報を聞いて一旦避難をしてから2時間以上も過ぎたからということで帰宅をした後に津波に呑み込まれたというが、その気持ち・行動も良く判る。

もしも、我々の地域に10mの津波が来ていたら、きっと我々も津波に呑み込まれていたに違いない!

果たして、‘10mの津波’は、いつ襲って来るのであろうか?我が家の位置は、海岸線から直線距離で約5kmである。
TVに刻々と流される痛ましい被害状況に唖然としながらも、5kmだから大丈夫!と言い聞かせながら直ぐ前の‘赤目川’を見に行った。

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画像-2 658 posted by (C)mobaradesu
赤目川(昔、‘赤目’が住んでいたのだろうか?)この画面の 向う5km先が太平洋 である。

赤目
赤目 http://namazuya.ocnk.net/product/158

未だ水かさは増してはいなかった。

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画像-2 662 posted by (C)mobaradesu

しかし、 我が家はこの堤防から数10m しか離れていない。 画面左端の黒い屋根の家がそうである。

危ない、危ない! 津波の被害をTV画面で見ながら、これはひょっとすると! 5km海岸線から離れているとは言いながら地形次第では危険?かもしれない。 

その内‘予測通り’‘停電’になった。TVを見れないとなると何とも不安である。ラジオだけでは情報がおぼつかない。画像が如何に多くの情報を伝える手段であるかを再認識させられた。

‘ろうそく’は無事見つかったから暗いが動くには支障はない。風呂は我慢するとして、トイレが不安である。

やはり余震と津波が不安でほとんど一睡も出来なかった。明くる朝、直ぐ様堤防へ行ってみたが、2m位の水位の上昇があったようだ。あと1.5m程の余裕しかない!堤防を海水が乗り越えていたら被害は甚大だったに違いない。

家の内外の被害状況を詳細に点検したのは、川を見に堤防へ行き直ぐに引き返してからだった。家の外回りは何の被害も無かった。

‘壊れた’のは、何と花鉢一つだけ! 奇跡である。

人形ケースの人形は、「博多人形」、「姫だるまのケース」と「姫だるまと‘立ち雛’のケース」の中の人形が倒れる程度で被害はない。「黒田節」と「五月童子」ケースは人形も動いていなかった。

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100年に一度位の大地震だと言われると、「対策を急ぐことはない!」と安心してしまうのが我々凡人である。この頃になってやっと家具や陳列ケースの‘両開きドア’が地震の揺れで開かないようにする対策に‘本格的に’乗り出した。これまではドアの取っ手(把手)の部分を‘紐’で結んでいたが、不便でしょうがない。

下の写真に示す通り‘S字型’プラスティックつりさげ具を利用しようと言う訳である。大きさは色々だが、100円ショップで3つ100円で売っている。

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間隔が大きい場合は、写真のように二つを繋げれば良い。

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100円ショップで買ってきた‘S字型’プラスティックを‘手で'少し加工すると上手く行く。

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‘似非りんご’を居間に置いてある生きている木の枝に吊るしてある。去年の3月以来、‘このリンゴの揺れ具合’で、この場所の‘震度’は大体言い当てられるようになった。TVで茂原市の震度が発表になっても‘我々の判断の方が正しい!’とまで言うほど‘傲慢に’もなってしまっている。‘ど素人が自信を持つ’、これほど恐ろしいことはなく、厄介なことも無い。本当の‘計測器’の方を信じよう!  ただ、計測器の設置場所の震度と我が家の震度は必ずしも一致することはないが・・。

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画像-2 640 posted by (C)mobaradesu

去年の3月以来、気象庁が‘エリアメール’なるものを携帯電話に発信してくれる。これは助かる。ほんの数秒或いは数十秒前なのだが、‘ドカン!’と来る前に‘覚悟’が出来る。これはずっと続けて欲しい。

我が家の地震対策と言えば、たったのこれだけである。100年に一度という大地震でこの場所での揺れはこれ位なんだから、我々が死ぬ前には家が潰れるような大地震はもうこの場所には絶対に来ない!というのが‘ずぼら人間’の屁理屈である。





















[2012/03/11 14:46] | 地震と津波 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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