房総半島の田んぼは、今!(2019年7月23日)
昨日(2019年7月23日)の午前中に我が家の近所にある田んぼを見て、少々驚いた! 「稲穂」はまだ見れないと思っていたからである! ここは房総半島のほぼ中央部にある千葉県・茂原市である・・・。 ここら辺りの田んぼが全てこんなに発育通い訳ではないのだが・・・。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 梅雨寒の中で、まずまず順調の様で・・・。収穫はいつ頃だろうか? (つづく) |
![]() ひこばえ(蘖)とは?
穭・稲孫(ひつじ・ひつち・ひづち)とは?
少々ややこしいが、 ① 樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のことを蘖(ひこばえ)という。 ② 樹木ではないが、刈り取った稲の株から生える、稲の蘖に相当する芽を穭(ひつじ)と呼ぶ。 と言う事の様である。 言葉の問題は、まあまあ、よろしいとして、稲刈り後の田んぼを見て思うのは、稲刈り後3ヶ月くらいして、稲刈り後の田んぼには立派な稲穂に育っている! 以下の画像は、2017年11月25日の田んぼの様子である。ここの田んぼでの稲刈りは、何月何日蚊は知らないが、ただここ房総半島では、8月末には稲刈りは済んでいることからすると、約3ヶ月が経過していると考えていい。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 少し離れた田んぼでも・・・ ![]() ![]() ![]() ![]() 第二次世界大変直後の食糧難時代を経験した我々には、こんな‘勿体ない’状態は、何だか‘切ない’光景に見える! 「刈り取って米粉などにして、活用出来ないものか?」 毎年、毎年、秋の後半になると、そんな想いが・・・・。 (つづく) |
![]() 昨日、2017年9月19日の房総半島千葉県・茂原市近辺の田んぼの風景である! 関東地方の田植えは、例えば、九州の一般の地域に比べると早いような気がする。 九州でも、宮崎県などは田植えも早いとは伺ってはいるが・・・。 田植えが一般的に早くなった理由は、田植え機の普及だということも聞いたことがある。 田植え機は、機械の機能を十分に発揮させるのも一つの目的であるから、早苗がまだ小さい時に植えて行けば、効率が良くなることは頷ける。 大昔、人間様自身が田植えをしていた頃には、早苗が余り成長していなくて‘小さ過ぎる’と水の張り具合やその他の要因で、しっかりと‘値付け’が出来ない恐れがあってはいけないので、60年前には九州でも田植えは早苗が十分に育った6月に入ってからに決まっていた! そして稲刈りは、10月も後半に、というのが常識だった! 今関東地方では、田植えは3月一杯に終わるし、稲刈りは8月中に終了する。 そこで、私は関東へ来て見て吃驚したのは、稲の‘ひこばえ(蘖)’が常識になっていることだった! ど素人が、ひこばえを見ると、こんな九月の時期に‘田植え’が?と勘違いすることにもある、と言う訳である! ひこばえ(蘖)については、次のような文献がある。
と言う訳で、散歩の途中で、‘ひこばえ(蘖)’に実態を観察した! ![]() ![]() ![]() ![]() 正に、「この時期に誰が田植えをしたの?」と言いたくなる風景である! そして、そして、もう花が咲き、実をつけ始めている! ![]() ![]() これは、稲刈りが8月中に終了するしために、田んぼの周りの気温はまだそんなに下がらないから、稲としては「子孫を残したい!」の一心で、‘ひこばえ(蘖)’を育てようという‘想い’の現れなのだろう! この現象は、‘草刈り’の時にも現れる! 刈っても、刈っても、直ぐに‘ひこばえ(蘖)’が現れる・・・。そんなご経験は多くの方がされたに違いない。 植物の‘本能’の凄さに驚かされる一場面である! (つづく) |
今年も‘ひこばえ’の当たり年!
‘ひこばえ’=‘蘖’と書く。 特に、‘稲の蘖’を‘穭・稲孫(ひつじ・ひつち・ひづち)’というらしいが、話がややこしくなるし、いずれも‘死語’に近いので、このブログでは、稲の穭を‘ひこばえ=穭’を指すことにして、過去の記事も書かせて貰っている! 註)
さて、昨今の稲作りの現状は、ど素人の私が考えるところ、以下のようだという結論に達している! ① 田植え機の開発の目標値は、「安くて使い勝手が良い機械を!」としたに違いない! ② そうなると、苗が、出来るだけ‘若い’時点で‘田植え’に踏み切れば、機械が軽くなるし、安価になる! ③ 従って、‘田植えの時期’が昭和の中期頃の5月の終わり~6月の初めより、2ヶ月早く出来る‘稲米の種’の開発がなされた! ④ その結果、田植えの時期は、3月の終わりから4月初旬にと、早くなった! ⑤ そうなれば、地球温暖化も手伝って、‘稲刈りの時期’が、以前は10月だったのに、7月の終わりから8月一杯には終わる! ⑥ 稲刈りが終わった8月の終わりは、それこそこれも地球温暖化の影響で、まだまだ‘暑い’! ⑦ となると、稲の切り株から、芽が出て、‘ひこばえ’=‘蘖’になる! という説を唱えて‘納得’しているのである! つまり、田植え機の開発と稲の改良と地球温暖化の影響が出揃ったために、稲の‘ひこばえ’=‘蘖’が最近多くなったという話! 私には、もっと先のことが、気になっており、それは、この‘ひこばえ’=‘蘖’をきちんと利用する‘農業政策’を取れば、日本国中で米の‘二期作’が実現するという‘画期的な’食料自前作戦が展開出来るというものである! さて、昨日(2016年9月27日)に、遠くへ散歩に出かけたのだが、9月の終わりだというのに、‘田んぼ’は、まるで‘5月の初旬’のような様相を呈していた! ‘ひこばえ’=‘蘖’稲の穂に‘花が咲いている’ではないか! このまま行けば、立派なおいしいお米になるのではないかと思わせる! こんな話をすれば、知ったかぶりの御仁はきっと次のように言うに決まっている! 「いや、いや、‘ひこばえ’=‘蘖’の米なんて、きっと不味いに決まってますよっ!美味くなるなんて考えられない!」 まあ、こんな調子! 勿論、自分で、‘ひこばえ’=‘蘖’米を食べたことも無いのに、偉そうに言う! 今後、その観点から、‘ひこばえ’=‘蘖’米の研究が進めば、案外何とかなるのでは?と思う次第! この実験は、米生産者が勝手にやって上手く行かない場合、「ほうら、言った通り!」ということで片付けられてしまう恐れが十分にある! 各県の農業試験場が、本気になって米生産者と協力して開発をやるべきだろう! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() さて、この‘ひこばえ’=‘蘖’の最後は、どうなるだろうか? 出来れば、生産者に申し出て、ひこばえ米を譲って貰う手が残っている! さて? (つづく) |
蘖(ひこばえ)の季節!(その1)
房総半島は、千葉県・茂原市の田圃です・・・。 ここで問題で~す! Q1:「次の3枚の写真は、一体いつ頃の季節の写真でしょうか?」 ![]() ![]() ![]() A1:「は~い!田植えが4月の終わり頃ですから、5月の連休明けの頃だと思いま~す!」 「ブッ、ブッー!」 「えっ? 違うの?」 「そっ!残念ながら・・・。2015年09月12日の写真で~す!」 「へ~っ!もしかして、これが‘噂のひこばえ(蘖)’?」 「その通り!」 蘖(ひこばえ)については、このブログで何度も取上げさせて頂いた。 稲の場合、稲刈り後に、切り株から直ぐに稲の葉が出始め、その後数週間で‘稲穂’が出て花が咲いて、お米となる! 蘖(ひこばえ)、それ自身の一般的は意味は、
である。 雑草の草刈を自分自身で行っておられる方には直ぐにお判りと思われるが、切られた草は、切断部分から普段の成長速度よりも速く茎や葉が成長することをご存知だろう! この原因は、詳しく調べるとしても、ど素人の判断では、‘切られた草’としては、‘子孫を残すための防衛策’として、早く切られる前の状態にするような反応方程式が‘DNA’の中に含まれている(?)のだろう!<極めて怪しい推測!> もう少し、この田圃の状態を見てみると・・・ ![]() ![]() ![]() ![]() 我々が子供の頃の田圃では、蘖(ひこばえ)が出て稲穂も出てくるなどという‘現象’は見たことはなかった! さて、いつ頃になったら穂が出て、花が咲くのだろうか? (つづく) |
千葉県は今稲刈りの真っ最中(その5)
番外編で、一寸横道に逸れたしまったが、散歩の情報はまだまだ沢山ある! 気になるのは、稲刈りの‘コンバイン’である。 日本の農業の主格は、やはり‘稲作’に違いない! その稲作そのものが、日本で今後どう発展するのかの‘鍵’は、経済的に採算が取れるかどうかに掛かっている。 稲作農家にとっては、田植え機・コンバイン等の機械や乾燥装置等々の設備への投資額と生産物からの収入額とのバランスが気になるに違いない! そのためには、大量に作る方が良いと考える人と少なく作っても高価な米を作った方が得策と思う人がいる。 さて、コンバインだけに注目してみると・・・。 ![]() 稲刈りは着々と進んでいる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() このコンバインの購入価格を知りたくて、WEBで調べてみた・・・。 <出典/http://www.jnouki.kubota.co.jp/product/combine/dynalite/> ![]() ![]() ![]() ![]() 我々の散歩道の田圃でその日活躍していたコンバインは、多分上記の引用資料のコンバインと思われるが、約500万円もする! 耐用年数がどのくらいかは資料からは読み取れないが、仮に‘10年’だとすると、‘年間に約50万円’にもなる! それじゃあレンタルの方が新機種も使えていいのじゃあ?ってこともある! コンバインのレンタルの現状は?
日本の農業経営の難しさは、こんなところにもあるとすれば、若い人達が悩むのも当たり前! 健康維持の散歩の際にもこんなことを考えながらでは、長生きは無理かも? さて、この稲作農家の人達の苦悩を知ってか知らずにか、‘白鷺’は、稲刈り後の田圃に集まって来ている! その本当の理由は、白鷺に聞かねば判らないかも知れないが、多分その際には、隠れていた餌が出てくるのだろうと思われる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 人間も必死!白鷺も必死! 生きていくのはやっぱり大変なことである! (つづく) |
千葉県は今稲刈り真っ最中!(その2)
散歩はそのまま続けたのだが、やっぱり、日本全国での‘田植え時期’と‘稲刈り時期’のことが気になった! WEBで‘農水省のHP’を調べてみると・・・ ![]() 出典/http://www.toukei.maff.go.jp/dijest/kome/kome05/kome05.html ![]() ◆田植え時期の違い 田植えの最盛期とは、県内の半分以上で田植えが済んだ時期をいい、上の図は平成15年から19年までの5年間の平均値により色分けをしました。 全国で田植えの最盛期が最も早いのは沖縄県で3月5日、最も遅いのは佐賀県の6月20日となっています。全国的にみると、北が早く、南が遅くなっています。これは、稲の品種による違い(寒地には早生種が多く、暖地には晩生種が多い)や、南では麦の刈取り後に田植えを行う二毛作が多いことなどの理由によります。 なお、早期栽培と普通期栽培が行われている徳島県、高知県、宮崎県及び鹿児島県は普通期栽培を、二期作(同じ水田で年二回、水稲生産を行うこと)が行われている沖縄県は一期作をとりました。 田植えの時期については、沖縄県を除けば、千葉県と三重県が最も早いことが統計上言えるという! ![]() ◆稲刈り時期の違い 稲刈りの最盛期は、県内の半分以上で稲刈りが済んだ時期をいい、上の図は平成15年から19年までの5年間の平均値により色分けをしました。 全国で稲刈りの最盛期が最も早いのは沖縄県で6月27日、最も遅いのは群馬県の10月16日となっています。田植えの時期や品種の違いによって、稲刈りの時期も違ってきます。 なお、早期栽培と普通期栽培が行われている徳島県、高知県、宮崎県及び鹿児島県は普通期栽培を、二期作が行われている沖縄県は一期作をとりました。 稲刈り時期については、やはり沖縄県を除けば、千葉県と三重県それに福井県が最も早いという結果になっている。勿論これは上記引用文献にある通り、‘品種の違いやその他麦の栽培との関連事情’もあると指摘されている! <千葉県茂原市千沢地区の田植えと成長時期と稲刈りの時期> ① 田植えの時期 <2015年04月29日> ![]() ![]() ![]() ② 稲の成長時期-1 <2015年07月15日> ![]() ![]() ![]() ③ 稲の成長時期ー2 <2015年08月15日> ![]() ![]() ![]() ④ 稲刈りの真っ只中 <2015年08月26日> ![]() ![]() ![]() 以上の結果から、千葉県の田植えは4月下旬、稲刈りは9月上旬(8月下旬~)という農水省の統計に、千葉県茂原市の田圃は沿っていることが解る! 8月26日の田圃道の散歩はまだ続く・・・。 一度田圃から逸れて、豊岡小学校の方へ・・・。 そこへ行くには理由があった・・・。 (つづく) |
千葉県は今稲刈り真っ最中!(その1)
2015年08月、日本を騒がせた台風15号のニュースを見ていて感じたのは、「おや?九州じゃぁ、まだ稲穂が出たばかりの田圃がある!?」だった! そう言えば、私が中学生だったおよそ60年前の九州では、田植えは6月、稲刈りは10月だった。 当然のことながら、あれから60年以上も経っているのだから、稲作に関する技術・装置・機械等々は飛躍的に進歩もしているだろうし、稲の品種改良だって格段に進んでいるに違いない! 九州・宮崎からは、今年も8月の初旬には新米が届いた。 つまり、現在の技術では、稲刈りの時期はある程度の幅を持ってコントロール出来るに違いない。 稲刈り機だって、全ての農家が自前で購入確保するには勿体無いに違いないから、共同で所有することにすれば、コストが安くなるに決まっているから、そのためにも田植えや稲刈りの時期を‘ずらす’必要もあるに違いない! と言う訳で、NETでブログを調べて九州の現時点(台風15号時期)での田圃の稲作状況を見てみた・・・。
![]() ![]() と言う訳で、このブログの書き手は、九州・熊本(お住まいの地域:熊本県)の方らしいから、少なくとも千葉県よりも稲刈り時期が、‘1.5ヶ月’は遅い! 2015年08月26日夕刻、いつも通りの散歩道(千葉県茂原市千沢地区)である田圃を歩いた。 ![]() ![]() この上の画像で小さく見える小父さんの動作を望遠で撮ってみると・・・ ![]() ![]() ![]() これを別の角度から撮影すると・・・ ![]() ![]() ![]() ![]() 細かい話はこのくらいにして・・・・ とは言うものの、何故か田植えの前の水田作りの時や稲刈りの歳に直ぐ傍に来ているのが‘白サギ’! サギでも‘青サギ’は来ない?!これって何? ![]() この上の画面の中央の上の田圃の隅に‘白サギ’が・・・ 拡大すると ![]() ![]() そして、そして、・・・・ ![]() ![]() ![]() ![]() 稲が刈られた直ぐ後には、‘白サギ’が好きな生き物が現われるのだろうか? それを‘白サギ’だけが知っている! (つづく) |
稲の生長は、今!
関東地方・千葉県茂原市での今年(2015年)の田植えは、4月の下旬だった。 この様子は、本弊ブログ(今年の田植えはもう済んだ!<http://kissyarita.blog.fc2.com/blog-entry-1195.html>)にも書かせて貰っている。 <2015年04月29日> ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 田植えから約40日が経過した。 <2015年06月08日> ![]() ![]() ![]() 何ら障害も無く順調に生長しているように思われる・・・。 さて、6月24日にいつも通り、田圃の中の道を歩く散歩に出た。 この時に気づいのが、 ‘田圃に水が無い’ということだった! 不思議に思って、散歩の途中に出会った地元のご老人に質問して、お教え戴いたことが「‘乾田’における‘中干し’」という現象である! このことは、次の弊ブログに書かせて貰っている・・・。 <2015年06月24日> 水田の‘水の役割’と‘乾田’について(その1)<6月24日のブログ>(http://kissyarita.blog.fc2.com/blog-entry-1267.html) 水田の‘水の役割’と‘乾田’について(その2)<6月25日のブログ>(http://kissyarita.blog.fc2.com/blog-entry-1268.html) ![]() ![]() このことをお教え戴いた方・・・ ![]() このご老人(87歳!) さて、田植えから約2ヵ月半が経った! <2015年07月15日> ![]() ![]() ![]() もうすっかり‘穂’を付けている! 6月24日に「‘乾田’における‘中干し’」という現象をお教え戴いたご老人は、 「稲が穂を付けた後、‘中干し’を終わりにして再び田圃に水を入れる」 と仰せだった! ![]() ![]() この田圃はまだ‘中干し’を終えていないが・・・ 次の田圃は、もう水を入れ始めていた! ![]() ![]() ![]() ![]() 多分、その日(7月15日)になって水を入れ始めたのだろう! 久し振りの水に‘田圃が喜んでいる’ようにも見えた! ![]() さて、今年の稲は豊作なのだろうか? 台風11号の影響はほとんど無かった! (つづく) |
葉タバコの生長は?
日本人の喫煙者数が激減していると同時に喫煙者でも喫煙量を減らしているという! 常識的にはそうであることもよく判る。 統計的にもそれが事実であることを示している。(以下の統計値) ![]() 出典/http://ao-akaki.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/jt42-d07d.html 葉タバコとしての輸入の他に、完成品の輸入もある。1990年以降、葉タバコは輸入、国内生産とみに減少傾向にあるが、完成品の輸入量は増加している。つまり、タバコの販売量は全体として減っているものの、輸入品は増えている。国内生産のタバコはとても減っているということである。タバコの販売不振は、健康志向とそれを推し進める策としての値上げが要因である。 葉タバコの栽培には、JTと売買契約する必要がある。契約は、たばこ耕作組合が農家の委任を受けて一括して行う。組合が無い場合には組合をつくってということになるが、現実的ではないだろう。葉タバコの種子は契約面積に応じてJTから無償で配布される。農家の収入は10a当りの販売代金が平均45~55万円で、所得率は65%という。葉タバコ代金に消費税も支払われるし、良質の葉を得る為に奨励金も用意されているという。 しかし、しかしである! 我々が住んでいる千葉県茂原市では、20年前に越してきた時には、葉タバコ畑は一つも見当たらなかった(と思う)のに、ここ数年かなり畑が増えてきているように思われる。 気になっていたのは、 ① タバコ農家の収入がそれほどいいのだろうか?<上記資料で納得!> ② ‘連作’は可能なのか? ③ 取り残しの残渣が土壌に悪影響を与えないか? ④ 空気汚染や田圃や畑への悪影響は無いのか? 等々である。 その畑を見てみると・・・ <2015年04月29日> ![]() ![]() ![]() <2015年05月18日> ![]() ![]() ![]() <2015年07月15日> ![]() ![]() ![]() ![]() タバコ農家では、JTから無料で配布された‘種子’を約一ヶ月掛けて苗に育て畑に移す。 上記の<4月29日>の写真は、畑に移されて約10日経過したものと思われる。 そして、<7月15日>の写真から約1週間以内に収穫されるものと思われる。 となると、種子を撒いたのが、4月19日の1カ月前、つまり、3月20日頃から始まって、7月20日頃収穫となると、収穫までに約4ヶ月ということになる。 しかし、収穫したら直ぐにJTが引き取る訳ではないらしい。 乾燥という工程約1ヶ月間を経てやっとJTへの納入・・。 つまり、約5ヶ月でやっと収入が得られるという訳である。 上掲の文献データから推察すると、 1ha(ヘクタール=10,000㎡≒3,000坪)の農地を持つタバコ農家では、5ヶ月間での収入が、約500万円ということになる。 これが平均的には、65%の収入ということだから、タバコ農家の年間の収入は、約770万円也ということなのだろうか? ただし、3,000坪の農地が必要である!(1万円/坪の場合、3,000万円の資金が必要となる!) <参考データ>(出典/http://www.tochikatsuyou.net/farmland/baibai/) ・標準的な営農水準における農地価格平均(10アール:約1反≒300坪) 地域 純農業地域 (田) 130.1万円 (畑) 95万円 都市的農業地域 (田) 387.8万円 (畑) 362.8万円 ② ‘連作’は可能なのか? ③ 取り残しの残渣が土壌に悪影響を与えないか? ④ 空気汚染や田圃や畑への悪影響は無いのか? については次回以降に・・・。 (つづく) |
水田の`水の役割’と‘乾田’について(その2)
![]() 2015年06月24日PM:千葉県茂原市千沢 <田圃の人影は、わ・た・し!> 昨日(2015年06月24日)のこのブログでは、‘田圃に水が無くなった’ことについて調査をした途中経過の結果では、‘水田という田圃が果たす役目’の方に論点が行ってしまって、実際の田圃で、水の供給をしないことの意味の探求が疎かになってしまった! ![]() 2015年06月24日PM:千葉県茂原市千沢 それほど、農業関係者にとっては、‘田圃に水を途中から供給しない’ことは、‘常識’であり、知らないのは疑問を感じた我々だった、という感じがした! そもそも、水田の維持の仕方には幾通りもあるらしく、‘途中で水の供給を止めてその後又水を供給する’という方式を‘乾田方式’というらしい! 実は、まだ私の方でのきちんと調査の結果を把握しきってはいないのだが、昨日の散歩の途中で、或るご老人に聞いてみたのである。 ![]() 2015年06月24日18時過ぎ:千葉県茂原市千沢 このご老人(87歳!)の話によると、 ① 水の供給をしないのは、‘乾田方式’を採るため ② ‘乾田方式’のメリットは、或る程度(稲が花を咲かせる何日か前)まで稲が育った田圃に水を供給しなくなれば、田圃が干上がって酸素の供給が多くなり、その結果‘収穫量’が増す ③ 中間で水の供給をストップする行為を‘中干し’という ④ 千葉県茂原市では、この方式を採っており、‘利根川水系’からの水供給を少なくすることにより、水代のコストを低減させる ⑤ 稲穂に花が咲き、安定した状態になったら、また‘水の供給を再開する’ことになる ⑥ 乾田は、‘陸稲(おかぼ)’とは違う! 話を伺って、まだまだ質問したいことは沢山あったのだが、18時を過ぎていたし、初対面でもあったので質問はほどほどにした。 でも、我々の質問に‘堰を切った’ように縷々とご説明を戴いた! ![]() ![]() そこで、乾田についてWEBで調べてみると・・・
‘乾田’という言葉さえ知らなかったことを多いに恥じた次第! では、‘中干し’について・・・
さらに、さらに・・・
![]()
知らないということは、誠に‘間抜けな’話である! でも、今はWEBで直ぐに調査が出来る!誠に有難い状況になったものだ。 しかし、一方では‘機密の漏洩’問題も発生し、いよいよ複雑な時代となった! 「便利さにはその代償を覚悟せねばならぬ!」 とは、誰が言った言葉だったか? (つづく) |
水田の‘水の役割’と‘乾田’について(その1)
6月も下旬になると、関東地方では、田植えが始まって3ヶ月が経とうとしている。 ![]() 2015年06月24日PM:千葉県茂原市千沢 稲作に関してそれほど関心があった訳でもなかったから、田圃をそんなに注目して観察していなかったこともあって、残念ながら田圃の水の役目についての常識がない! そんな訳で、最近田圃のど真ん中を散歩する機会が多くなって‘おや?と気づいたこと’がある。 稲作についてそこそこの常識をお持ちの方達からは笑われそうだが、事実だから仕方がない! ‘気づいたこと’とは、以下のことである! 満々と水を湛えていた‘田圃に水が無い!’のである。 ![]() ![]() 2015年06月24日の田圃:千葉県茂原市千沢 では、では、 水田における‘水の役割’とは一体何なのか? この疑問に関しては、私は小学校の時に学校で教わっていた。 それは、「水田の水は、稲に水分を与えることが‘主目的’ではない!水を張っておくことによって、‘病原菌’が極めて少なくなり根からの病原菌の進入を防ぐことにある」ということだった(と記憶している!)。 さて、それで今回改めてWEBで‘水田での水の役割’について調べてみた! .. 私が教わったと思っていた‘病原菌’のことなど全く出て来ないではないか! まあ、記憶ってものはそんなものかも知れない! 先生がどう説明されたのかは記憶に無いのだが・・・。 ただ調査して驚いたのは、水田の役割は、もっと広い意味で重要な役割をしているというのである。 ここで問題にしようと思った趣旨唐は一寸横道に逸れるのだが・・・。
田圃に水が無くなったのは、水不足で供給出来ないためだけではなさそうである! (つづく) |
ひこばえ(糵、孫生え)米の秘密!
![]() ![]() 専門知識がないくせに、偉そうな事を発言すると失敗する! その良い例が、私が、‘ひこばえ米’についてここ数年間よくよく調査もせずに、「‘勿体無い’から何とか出来ないか?!」と偉そうに言ってきたことである! 恥ずかしい! まだ、とことん調査した訳ではないが、‘ひこばえ’米に関する造詣こそ、‘日本のお米の品質’に大いに係わりのあることらしい! これも本当はもう少し時間と勢力を掛けてから発言すべきなのだが・・・。 ただし、このことにもう少しエネルギーを掛けるきっかけが、次の資料で明確になったことは事実である! やっぱり、お米に関する本当のプロは、‘ひこばえ’米についてきちんとした見解をお持ちなのである!
![]() この資料から私が受け取った知見は以下の通り! ① ‘ひこばえ’が出る稲作つくりは、肥料過剰に違いない! ② ‘ひこばえ’が出るのは、収穫された‘お米’に力がない! ③ ‘ひこばえ’を利用しようとする稲作つくりは‘邪道’である! いやいや、何千年の歴史を誇る稲作技術には、それはそれだけの重みがある! ただ、指摘されている通り、その重みのある技術を後継者はきちんと継承すべきなのである! まだまだ奥深い‘稲作技術’について、更に検討してみたい! (つづく) |
千葉県に、長生村(ちょうせいむら)という正に‘長生き’しそうな村がある!
‘村’といっても人口は約1万5,000人近くもあるから堂々たるものである。 ![]() ‘Googleマップ’赤●記号の付近が長生村(千葉県・長生郡・長生村) ![]() >http://www.vill.chosei.chiba.jp/new-site/outline/index.html ![]() 最近の人口の増減の詳細は知らないが、老後を千葉県で過ごしたいが、さて何処にしようか?と調査をするとすれば、「長生き村」がいいと思われる方が多いのではないか?と思う。
この村の特産品といえば、何といっても‘長生メロン’である! お中元のお返しのこともあって、直売所へ出かけた。 お客が多いとは思ってはいたが、予想以上に大勢のお客さんがいた! 送って貰う手続きをするのに‘行列’が出来ていた。 買い物をするのに行列の一端を担うのは、混んでいるスーパーぐらいのもんであるのに・・・。 ![]() ![]() ![]() ![]() これを見ると、サイズの大きさ(L~4L)によって値段が違うことが分かる! トマトも売り出されてはいるが、お客は寄り付く様子がない! ![]() ![]() トマトジュースは、‘長生トマトジュース’という銘柄になっているが、‘ながいきトマト’100%とあるから、この村のトマトの品種が‘ながいきトマト’というのだろうか? ![]() メロンは‘マスクメロン’である!先ほど紹介した通り、大きさによって‘箱の色’が違う?? ![]() 受け付けて貰うために順番待ちをする人、伝票に記入する人で館内はごった返している! これは‘當~り!’である。 後日調べてみようと思うが、ここ長生村での‘マスクメロン’の歴史は、どうなっているのだろうか? 確かに日本人は、メロンが好きである!そして、高価なマスクメロンは、普通は自宅用には購入しないから‘お中元’向きの商品である。開発には色々紆余曲折はあったに違いないが、ここまで来るともう安心なのかも知れない。 もうメロン御殿なるものが沢山あるのかも?? ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 確かに‘長生’に‘ながいき’とルビが振ってあるのが分かる! ![]() ![]() ![]() 改革・改善事業が見事に成功した‘好例’なのだろう! (つづく) |
ここ千葉県・茂原市・千沢地区では、4月に田植えをして8月中に刈り取る、というのが‘稲作’の場合の一般的収穫方法のようである。
現時点(2013年8月30日)では、凡そ65%位の稲刈り率のようだ。 稲の発育状況を定点観測 してみようと思い立ったのは、稲作の‘糵’(ひこばえ・孫生え)が、昨年目立ったため今年もその傾向が強いのかも知れないと思ったからである。 昨年のその様子は、弊ブログ ひこばえ(蘖/孫生え)<2012年09月20日> http://kissyarita.blog.fc2.com/blog-entry-276.html 9月19日の夕刻、8月の下旬に稲刈りが終わった田圃を見てみた。 予測通り、ひこばえ(蘖/孫生え)現象で、何だか田植えをして3ヶ月以上たった状態のようで、稲穂までちゃんとついていて、中身も、いわゆる‘乳状’ではなく、きちんとした‘実’になりそうな雰囲気である。 ![]() 2012年09月19日16:39 の田圃である。ここら一帯は、8月の下旬には稲刈りが終わっていた。 ![]() 角度を変えてみていると、ちゃんと田植えをして、3か月が経った頃の様子に似ている。 ![]() 更に近づいてみると、稲穂が付いていることが確認出来る。 ![]() 稲穂はまだ付いたばかりで、中身が軽いと見えて、垂れ下がるまでには至っていない。上手い具合にここ数日強い夕立が毎日やって来るので‘水田’となっている。 ![]() この付近では、中身が重くなり始めているようだ。 ![]() ここのところまだ例年と違って、日中は30℃を越す日が続いている。それも異常であるが、これなら案外‘立派な米’の収穫が期待出来そうである。 今後どんなに成長するかをカメラで追ってみたい。 とある。 こんなことから、今年、この地点での‘稲作の定点観測’を始めたのである。 <0> 4月8日:まだ空気が澄んでいて、‘富士山’が見えていた! ![]() 2013年04月08日08:54 ![]() 2013年04月08日08:54 ![]() 2013年04月08日08:54 まず、田植え前の様子から・・。 <0> 4月9日&10日 ![]() 2013年04月09日05:36 水は張ってあるが、田植えはまだである。 ![]() 2013年04月09日05:36 同上 ![]() 2013年04月10日16:46 まだ、耕運機で耕している区画もある。 ![]() 2013年04月10日16:48 さあ、これから水の導入・・。 ![]() 2013年04月10日16:49 歩いている人の服装から見て、まだ気温はそんなに高くはない。 多分、3日前に田植えが済んだ4月26日が、観測の第一日目である。 <1> 4月26日:田植えから3日後の様子 ![]() 2013年04月26日17:08 ![]() 2013年04月26日17:08 ![]() 2013年04月26日17:08 <2> 5月21日:田植えから約1ヶ月後 ![]() 2013年05月21日18:13 ![]() 2013年05月21日18:13 ![]() 2013年05月21日18:14 ![]() 2013年05月21日18:14 ![]() 2013年05月21日18:13 田植えから約一ヶ月で、もうこんなに成長している! (つづく) |
‘水のある風景’といっても、常にそこへ行けば水が見られるのであれば、それなりの感動はあってもそれは刻々と変わりゆく謂わば周りの景色の変化が面白い場合が多い。
さて、水も一年に一回しか見られない風景の中の水。それこそ、‘水’が主人公の風景であるから、それなりの新鮮さがある。そんな場合に、動物が関与する、そんな風景が撮影出来た。特に‘鏡反射’の風景はそれなりに情緒があって‘懐かしい’風情でもある。この反射は‘シンメトリー’の世界をも創り出してしまう。 水面が‘鏡’のように景色やその他の形を反射してしまう事は誰しも経験があるから、‘そうなるんだ!’と思っているかもしれないが、この現象を確実に理解するにはある程度の難しい予備知識が必要である。これについては‘美しい?’画像を見た後に説明の文献を引用しておいた。 散歩の場所は、遠くへ出かけた訳でもなく、通常の散歩道である。 ![]() ‘Google’マップ。 (マップー1) ![]() ‘Google’マップ。 (マップー2)(マップー2の拡大) ●Aが我が家。赤いルートが散歩のコース ![]() ‘Google’マップ。 (マップー3) ものは考えようで、この散歩道、わざわざ我々の為に作って頂いたと思えばその有難みは、一挙に100倍にもなる。 2013年4月5日、いつも通りいつものコースの散歩に出かけたのだが、その日の風景はいつもと違っていた。 ![]() ‘赤目川’の文字が懸っている。 ![]() ‘あかめはし’の文字が見える。橋の存在は、川の名前と橋の名前を4カ所に‘漢字’と‘ひらがな’で示すことになっているらしい。 ![]() 2013年04月06日 この場所は(マップー3)の「鉄塔ー1」の右側の田圃である。我が家から赤目橋を渡って右折してだらだら坂を下った場所からの写真である。少なくとも2~3日前には無かった光景である。田圃の持ち主さんが、田植え準備のため故意に水を引き入れたのか、前日の夜降った雨が溜まったのか、いずれにしても田圃は水を湛えていた。 そのためこんな素晴らしい‘上下の’シンメトリー画像が生まれたのである。(通常のシンメトリーは、‘左右の’である) 実はこれは一年中で一回だけこの時期にしか起こらない風景である。田圃に稲が植えられるとこんなにきれいな画像にはならない。 ![]() この杉の木のシンメトリーも面白い! あとはもう説明は不要である。偶々鷺が一羽だけこの領域にいた。 ![]() ![]() 右端にもう一羽別の鳥がいる。 ![]() 拡大。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 餌を採った! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() さて、ここで上述した通り、何故こんな風に‘水が鏡になる’のだろうか?
別の文献には次のような説明がある。
次の写真からは、シンメトリーではなく、田植えがもうすぐ始まるかもしれないという情報である。 ![]() この上下2枚の写真は、上がフィルターなし、下がフィルターありの写真で。上下で`変則の’シンメトリー(?)であり、この鉄塔は(マップー3)の画像にある‘鉄塔ー2’である。 ![]() ![]() この上下の2枚は同じ写真。鉄塔ロケットに見えるかもしれないと工夫して見ただけの事。そんなには見えない! ![]() ![]() 田圃はもう田植えの準備が出来ている。 ![]() 水だって、有り余るほど水路を流れている。 ![]() TPP問題って知ってる? ![]() 知らねぇ! ![]() 此方は、水に頼らない‘シンメトリー’。鉄塔ー3。 ![]() これは、鉄塔―2と鉄塔ー3のコラボ(?)シンメトリー! ![]() この写真は、鉄塔ー1が、赤目川に写ってシンメトリーとなっている。鉄塔の奥に、鉄塔ー2とー3が見える。 そんな訳で、上述の通り、この田圃の春の水は、一年に一度の映像をみせてくれる。ただし、最後の写真のように赤目川は年中水を湛えていて、そんなに深くはないので、シンメトリーは何時でも見える。 (つづく) |
ひこばえ(蘖/孫生え) については、このブログで何度も取り上げた。
① 2012年09月20日:ひこばえ(蘖/孫生え)( http://kissyarita.blog.fc2.com/blog-entry-276.html ) ② 2012年10月23日:ひこばえ(蘖/孫生え)のその後とセイタカアワダチソウ( http://kissyarita.blog.fc2.com/blog-entry-312.html ) 今年の夏は暑かったために、稲刈りの後も暑さが続き、そのお陰で刈り取られた稲の株からもう一度稲穂が再生して‘実’を付ける結果となった。 この‘ひこばえ(蘖/孫生え)’現象は、刈り取った稲の茎から稲穂が再生するのだから、ノーベル賞・山中先生の‘iPS細胞’の‘初期化’が、この普通の田んぼの中で平然と行われているのである、といって良いのだろう。 ![]() NHK/TV でもこんなことになるのは滅多にない事の様である。これも異常気象のお陰である。 ![]() 2012年09月19日 ![]() 2012年09月19日 9月の半ばの段階では、こんなにも青々としている。 ![]() 2012年10月23日 10月の下旬には、頭を垂れて来た。 ![]() 2012年11月15日 この段階、つまり‘第一回目の稲刈り(8月下旬)’から、まだ三カ月にもならないのに、もう第二回目の収穫時期を迎えているのである。通常の一回目の刈り取りまでには、およそ5カ月が必要だというのに、ひこばえ(蘖/孫生え)が上手く行くと、およそ半分の期間で二回目の収穫という訳である。 問題は、‘ひこばえ(蘖/孫生え)米’の美味さ加減である。 ![]() 2012年12月16日 夏は暑かったのに、冬の到来から直ぐに寒くなった。そのお陰で、田圃に取り残されたひこばえ(蘖/孫生え)は、霜にもやられたのであろう、こんな無残な姿になってしまっている。 ![]() 2012年12月21日 この日、田圃に這入って少しだけひこばえ(蘖/孫生え)を持ち帰って来た。中中の出来だと思われるのだが・・。 ![]() 同上 勿論、ひこばえ(蘖/孫生え)だから、通常のお米に比べれば見劣りもする。でもこのひこばえ(蘖/孫生え)は、どの田圃にも一杯である。 一級品のコシヒカリやササニシキと渡り合おうというのではない! 世界中で餓死者が出ているというのに、日本の田圃には、ひこばえ(蘖/孫生え)が置き去りにされている! ‘どうかしてるぜ!’である。 おせんべいの材料にだって、ビーフンの素材にだってなるだろう! (つづく) |
田牧一郎さんという人がいる。彼に関して、なかなか好評のTV番組があるらしい。
地球の裏側で“コシヒカリ”が実る ![]() 田牧一郎氏 遅ればせながら、2012年11月25日(日) 午前0時50分からの‘再放送’を見せて貰った。 この内容の要点を‘再現’してもよいが、この件関して実に素晴らしい‘ブログ’がある。NHKの番組の要点をこれだけ確実に漏らさず‘報告書’に出来る‘技術’は私にはないので、その全文は次のアドレスで見て欲しい。 2012年09月12日 世界に広がる「日本のコメ」。田牧一郎氏の開拓魂。 http://eikojuku.seesaa.net/article/292120259.html あらましは以下の通りである。 <あらまし> およそ四半世紀前、‘日本の美味しいお米を世界中に広めたい’という一心から、そのためには日本のお米を日本で生産したのでは‘コスト高’の為に、いくら美味しいからといっても世界中の人に食べてはもらえない。コスト安にするには、先ず、大規模農業が可能なアメリカで、という訳でカリフォルニアで‘改良型コシヒカリ’の収穫に成功したが、やはり水や土地代の‘コスト高’によって絶望感を抱く。 その後、「開拓者としての血が、ウルグアイで高品質なコメをつくれと、私に命じたんです」と御本人が語っているように、赤道から離れること北緯35度の日本とウルグアイの南緯34度との差が極めて少ない‘ほぼ日照時間’の同じ国を彼は選択した。 地球の表と裏で、新米を手に入れることが出来る時期が半年間短くなるというおまけまでついて来てこの事業には‘食感’という意味での成功と、彼の念願である‘コスト安’について大幅な飛躍があった。それは、米の売値を左右する生産コストの安さ(80%off)と特に‘運賃’問題。例えば、台湾までお米を運ぶ運賃が、何と‘日本から’と‘ウルグアイから’でほぼ同じという。 これじゃあ、台湾は買うに決まっている! 来春の収穫時期に200トン、おにぎり400万個分だそうである。その商談は直ぐに成立した。 売り出しのキャッチフレーズは、「地球の裏側から届いた春の新米」。期間限定でのスペシャルおにぎり、という訳でこの企画大当たりという。 その後、ウルグアイ駐在日本大使の計らいで、ブラジルやパナマにもこの‘ニューウエーブ’は広がりを見せ始めたという。 ![]() http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0909.html ウルグアイで実った日本米 この番組のバックグラウンドとこの番組を見て印象に残った私の感想 <1> バックグラウンド 田牧一郎氏とは一体どんな人物か?
という通り、このブログから拝察すると、並々ならぬ信念の持ち主であると共に不屈の開拓魂の持ち主であると窺える。 <印象に乗ったこと> ① 料理が世界を制す 世界中に名を成している通常‘00料理’と言われる料理には、‘フランス料理’と‘中華料理’くらいのもんである。 不思議なことに‘アメリカ料理’や‘イギリス料理’と言ったものは無い。 この理由は解らない。何故なのだろうか? メジャーでない特殊な物として‘インド料理’や‘メキシコ料理’はあっても決して世界中の人々に愛されている訳ではない。 ‘食文化’は、その他の文化にも影響を与えるという事も多いに在り得る。中世のフランスがヨーロッパを制していたように、また今後中国が世界を制す勢いであることも事実かもしれない。勿論、この食文化の裏には、その料理を好む民族が世界中に広まっているからに相違ない。 ただ、フランスが今後世界を制すことが無くなったとしても、依然として‘フランス料理’は生き残る。食文化はそういった物である。毎日の食事の習慣から脱出は中々難しいからである。 勿論‘アメリカ料理’は無いかもしれないが‘アメリカナイズフード’は沢山ある。 ハンバーガーやコーラやポテトフライやポテトチップスやポップコーンなどなど。単品ばかりである。 形は崩れてか来ているがこれも‘アメリカ料理’と呼んでもいいのかもしれない。やはり、‘食文化’が世界を制すという考え方は長い目で見れば、そう間違ってもいないと思われる。 日本の‘寿司’が世界を制するのも努力次第であろう。それには、‘安くて美味いお米’の供給が前提となる。この番組を見ていて、日本政府もこんな分野の世界戦略に大きな投資援助を画策すべきなのでは?と思った次第。 ② 将来の食糧事情対策に打って付け お米は、‘キュウリ’や‘ナス’や‘トマト’といったいわゆる‘野菜の連作障害’もなく、毎年同じ場所に作付けが可能である。それに‘二期作’だって可能だし、このブログでも何度も取り上げさせて戴いた通り、‘孫生(ひこばえ)’が今後上手く技術的に発展したら美味しいお米が世界を制する時期が来るのではないか?とさえ思った。 世界中の食糧難時代が来ることは、色々なところで問題視されてもう何十年も経っている。 温暖化や寒冷化が今後何時地球に襲ってくるかは誰も予測出来ている訳ではない。はたまた、大地震が世界中で何時起こるかの予測も立て辛いし、その時の食糧の確保は丈夫なのだろうか? 勿論人口の自然増への食糧供給対策も大問題である。 その事態に備えての準備は早すぎることなどあり得ない。 ③ 日本の老人対策の一つとして 日本人は、もっと‘田牧一郎氏’の精神を学んで、優秀な技術を世界中に流布することに積極的に力を入れるべきである。 そのためには、‘工業技術世界一の日本’の誇りを堅持しつつ、今後の世界を救う‘農業’に着目した‘農業技術世界一’の日本をもっともっと世界にアッピールすべき時期にあると思う。 そして日本国民は、その技術を以って世界中の模範となるべき考え方を今日の‘生涯方針’の中に入れるべきである。 長寿国日本の65歳以上の人々が隠居をして‘悠々自適’なんて、勿体ない! 政府が率先して、65歳以上のまだまだ働き手を海外での工業・農業指導員として積極的に派遣すべき政策を取れば、世界の経済の活性化に大いに寄与すると同時に日本の‘年金制度’の改正にも繋がるという位の‘マニフェスト’を掲げる政党はいないものか?とさえ思った。 日本が世界の‘在り方’にもっと力を入れるべき、と何故だれも言い出さないのだろうか? 多分、それは今の為政者・為政者候補に世界を見る目が無いからに違いない。 オリンピックの招致だって、日本だけで騒ぐことしか方法をを見いだせない考え方では無理である。 世界中から‘声’を出させるには、世界中に‘日本贔屓’を作ることである。 それが出来るのは‘日本人の技術’をその国の発展に寄与するやり方を日本政府が自ら政策として掲げるべきであり、日本の歩むべき道はそれしかない! 日本の‘農業技術の凄さ’の一端を、この‘コシヒカリ’の挑戦で決意され実行されている‘田牧一郎氏’に見て感動を覚えた次第である。 頑張れ!田牧一郎さん、そして日本の農業技術! (つづく) ![]() ![]() ![]() |
夏の時期に‘草刈り’をすると、温度と湿度が多いため、草は‘切られた場所’を‘頭’にして一挙に伸びて来る。
そのスピードは、通常の伸び方の数倍のような気がする。これは‘草刈り’経験者なら誰でも知っている。 メカニズムは多分違うと思われるが、‘稲’の場合も、一寸眼には‘同じ現象’が起こっているように思える。 昔は稲刈りは、10月の終わり以降だったように思う。 何故、稲刈りが早くなったかについての専門家の意見もあろうが、私は次のように考えている。勿論、‘品種改良’の効果もあり得るのだろうが・・・。 それは、‘田植え機’が普及した所為である。 では、何故‘田植え機’の所為なのか? 機械が田植えをする場合、機械的効率を上げるためには、苗の重さが軽い方がいい。機械の部品の部分で軽量化が図られるから、田植え機そのものも軽量化が図られ動力を喰う燃料費も安くなるし、機械そのものも低価格になる。 ‘苗の重さ’が軽いという事は、時期的に‘早く’田植えをするという事になり、従って‘稲刈り’が早くなるという寸法である。 さて、稲刈りが早くなると‘奇妙な’現象が起こる! それが、稲における‘ひこばえ(蘖/孫生え)’と言う現象である。 何となく、この‘ひこばえ(蘖/孫生え)’現象を、もっと上手く活用すれば、‘同じ稲の株’から、2回の収穫が出来はしないか? という訳である。 今年も我が家の近くの田圃では、早い所は8月の下旬に、遅くとも9月の上旬には稲刈りが終わっている。 9月19日の夕刻、8月の下旬に稲刈りが終わった田圃を見てみた。 予測通り、ひこばえ(蘖/孫生え)現象で、何だか田植えをして3ヶ月以上たった状態のようで、稲穂までちゃんとついていて、中身も、いわゆる‘乳状’ではなく、きちんとした‘実’になりそうな雰囲気である。 ![]() 2012年09月19日16:39 の田圃である。ここら一帯は、8月の下旬には稲刈りが終わっていた。 ![]() 角度を変えてみていると、ちゃんと田植えをして、3か月が経った頃の様子に似ている。 ![]() 更に近づいてみると、稲穂が付いていることが確認出来る。 ![]() 稲穂はまだ付いたばかりで、中身が軽いと見えて、垂れ下がるまでには至っていない。上手い具合にここ数日強い夕立が毎日やって来るので‘水田’となっている。 ![]() この付近では、中身が重くなり始めているようだ。 ![]() ここのところまだ例年と違って、日中は30℃を越す日が続いている。それも異常であるが、これなら案外‘立派な米’の収穫が期待出来そうである。 今後どんなに成長するかをカメラで追ってみたい。 ひこばえ(蘖/孫生え)については次のような解説がある。
今年の異常気象から考えると、どうやら‘余談’ではなさそうになってきたのでは? この解説は、初めから‘稲については’‘ひこばえ(蘖/孫生え)’で収穫をすることは無理という前提で話を進めておられるようだが、アフリカなどでの‘飢餓’を考えれば、もう少し‘真剣に’お米増産の技術を積極的に開発すべきでなないのだろうか? ひこばえ(蘖/孫生え)の方法なら、田植えは一回で済むし、2度目の収穫は極めて短期間に終えることが出来そうではないか!? 今後の世界全体での‘食糧危機’に備えて、是非是非この‘ひこばえ(蘖/孫生え)増産’の研究を前向きに進めて欲しい! (つづく) ![]() ![]() ![]() |
| ホーム |
|