世の中‘知らないことだらけ’である。
‘レースドール’という‘陶器の人形’があるという。
http://studiosue.net/lacedoll.htmレースドール

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一寸眼には、いやいや、じっくりと見てもこれは
‘布のレース’にしか見えないが、
‘陶器’だそうだ!
本物を見たことも触ったこともないから、正確な‘感触’の表現は出来ないが、これは‘珍品’である。そして、ただの珍品ではなく、
超高精巧な‘芸術作品’と言える。
どうやら我々が知らないだけで、その
歴史は古いという。
http://www.toeikikaku.com/doll/GA2lace-center.html
レースドールの歴史
17世紀、東インド会社を通して国や日本の磁器(伊万里など)が西洋にもたらされました。主要な輸出品の製法を中国や日本が教えるはずは無く、‘マイセン公’では自国で製造できないものかと、日夜試行錯誤のうえ白磁器の焼成に成功しました。
それまでは、やわらかい陶器しか製造できませんでした。
ザクセン選帝侯アウグスト2世は硬質磁器の収集家でしたが、出費が甚だしく何とか自分の所で製造したいと思ったわけです。
アウグスト2世は錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーを監禁して「白磁器」を作り上げたら牢から出すと言ったものです。(秘密を漏らして困るので出しては貰えなかったのですが。)
ベトガーは1708年、ようやく磁器に近いものを作り上げ、1709年には白磁製法を確立し、1710年にはアウグスト2世のマイセン城内で工業化に成功しました。
マイセンの白磁器は西洋を席巻し、マイセン侯は儲けに儲かったというわけです。
その成功に遅れること半世紀、あちこちで負けるものかと磁器を作る努力がなされ、マイセンの西160キロほどのチューリンゲン地方でマイセン磁器とは組成の異なる磁器が作られました。
後発者は同じもので無く、異なる特徴が無いと売れません。いくつかの工房で始められたのが、繊細優美なレースをまとった<ドレスデン人形>で、王侯貴族たちの心を強く魅了し、贈り物として評判を呼びました。1895年、陶工アントン・ミュラーがフォルクシュテットにドレスデン人形の工房を開いたのは、こうして時流に乗ってのことでした。
またたくまに、西洋のあちこちで似たような人形工房が出現し、王侯貴族や上流階級が争って購入していました。イタリアベニスのファブリスのレース人形が有名です。
上流階級の海外進出に伴って、新大陸にもレースドールは輸出されました。
アメリカにも大量にレースドールが輸出され、ドール職人も海を渡りました。
日本にも昭和初期にはレースドールが入ってきていました。
企業の発展とともに、西洋に駐在する会社員や外交官が増えました。旦那が仕事をしている間、婦人は珍しいレースドールを街で見かけて購入し、日本に持って帰ったのですが、なにせ直径1mm以下の細い磁器で出来た人形ですから、これが少しの振動で直ぐに欠けて、日本についたら割れてしまい、せっかくの苦労も水の泡という場面があちこちで見かけられました。婦人たちは駐在先で人形教室に通い、作り方を習っていたのですが、帰国して自分で作ろうにも、その当時の窯やドール用の粘土は個人では入手できず、諦めるの人がほとんどでした。当時はノリタケや瀬戸のような会社組織でレースの付いた人形や置物を作り、輸出していました。
そうこうするうちに第二次世界大戦、嗜好品は影を潜めてしまいました。西洋人形は非国民ですが、レースドールは同盟国ドイツの人形なので、残ったのでしょう。
ヨーロッパ各国にある工房にある原型は20世紀以降、何代にも渡って更新され、地方の文化事業の一環である人形工房として残っていました。
日本では大戦の復興から目覚しい発展をとげ、再び欧米に駐在する企業人や役人が増え、それと共に暇をもてあました婦人は、サークルに通って西洋文明の習得に努めるに至りました。その中の一つがレースドールや、チャイナペイントなどの西洋陶芸でした。
あるご婦人はチューリッヒで、他の夫人はアメリカでレースドールの製作を習い、旦那の帰国とともに日本で西洋陶芸教室やレースドール教室を開いていきました。
幸い、アメリカなどで、陶磁器の安価な窯やレースドール用の粘土、レースが提供されていた影響で、日本でも個人で簡単に窯を持つことが出来るようになり、昭和30年後半には、有閑マダムのあいだのお洒落な趣味となりました。
現在の市販品では、レース・ドールといえばアイリッシュドレスデンと言われるほどの工房の歴史は以下の通りです。
第二次世界大戦でフォルクシュテットは焦土と化し、ロシアの支配下におかれた。アントン・ミュラーの縁者、オスカーとジョアンナのサァ夫妻は、ミュラー社の地下室に残された貴重な原型をもち、必死の思いで国境を越え、西ドイツに渡る。そしてついにたどり着いたアイルランド南西部のドロムコリバで工場を再建、社名をアイリッシュドレスデンとしました。
このようにしてドイツから遠く旅をしてアイルランドに根を下ろし、その他にも歴史に翻弄されながら、いまもドレスデン人形を作り続けている工房は数社あります。
素焼きしたビスクドールに、特殊な磁器粘土を綿レースにしみ込ませレースを飾り付けます。1200度前後で焼成すると布地は焼失してレースにしみ込ませた磁器粘土だけが、網目模様に残ります。この技法が日本に紹介されたのは20世紀に入ってから、昭和初期といわれています。
原型の人形を創作し、レースをあしらい、陶花を付け、絵付けして仕上げたレース・ドールは見る人を魅了します。
マイセンの工房に付いては
http://isweb3.infoseek.co.jp/area/tady/meisen/meisen.htm
をご参考にして下さい。
オリジナル蓄光・蛍光樹脂や天然蛍光ダイアを‘練り込んだり、嵌めこんだり’すれば、以下のような
‘豪華レースドール’にもなる。
http://shop.plaza.rakuten.co.jp/pladia/diary/detail/201204130000/ブラックライトに当てた状態
http://shop.plaza.rakuten.co.jp/pladia/diary/detail/201204130000/ブラックライトを消して、暗闇の状態。真っ暗の中、8時間以上ほんのりと光り続ける。
価格について:
http://store.shopping.yahoo.co.jp/tklace/km-53.html
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レースドール アン王女 KM-53
商品コード:KM-53
☆33x25xH25cm
☆磁器
☆日本製
☆プレート付き
☆付属ガラスケース48x36xH37cmに入った状態でのお届けになります
販売価格:420,000円(税込)
4,000ポイント獲得
当店のレース人形(陶製レース付商品を含む)の特徴は高級ボーセレン(レースドール)用の土を使用し、高温(約1300℃)の窯で焼成されたものです。
熟練された職人によって繊細なレースを磁器で再現しています。
やはり素晴らしいものは、それなりの値段である。





