2014年07月22日、東京西浅草にある
浄土真宗・本願寺派本山東本願寺へお参りに行った。もっと正確に言うと、その本願寺の境内にある‘浅草浄苑’という、今風のお墓形式の墓地に行ったのである。
‘今風の’というのは、極めて現代風で、こちらの‘暗証番号’か、若しくは‘契約者の氏名’で受付に申し込めば、いわゆる‘面会墓地=参拝の間’に指定の‘お骨箱’がパソコン操作で移動して来て、6つある参拝の間に安置される。そこへこちらが出向けば、ボタン一つで観音開きの扉が開いて、目出度く‘遺骨’と対面出来る、という訳である!
勿論、お花も飾ってあって、水も下から湧き上がって来る仕掛けとなっていて、焼香用にと電熱線が‘ON’になっているから‘あっという間に参拝出来る’という誠に結構な仕掛けになっている。
従って、‘昔風の墓参り’での、お盆の頃の暑さにも我慢して、水を汲んで来て墓石をたわしで磨いて水をかける、といった動作は無しだし、風に逆らってお線香に必死に火をつけるといった行動もする必要がない! 勿論、お墓の周りの茫々とした‘草刈’も‘樹木の剪定’も無しで、冷房の効いた部屋で手を合わせれば、‘一瞬にして’お参りは終了である!
段々歳をとってくると、上述のような昔風のお墓参りは大変しんどくなって来るから、そんな訳でも‘今風’がいい!
ただし、便利便利が本当にはいいのだろうか? 汗水流しながらのお墓磨きの方が‘心が籠った’供養が・・・だなんて、人間は勝手なものである!

‘開きボタン’を押すと・・・





お参りをした後、ロビーに戻って、‘棟方志功’の書簡と書を改めて見直したという訳である。


このロビーの展示品は、往時の有名人の書や絵画がほとんどで、多分その月毎に替えられている。ほぼ月一にお参りに来るのだが、一度として同じものはない!
このご努力も大したものである。
清々しい気持ちになって、東本願寺を後にした。
(つづく)