葉タバコの生長は?
日本人の喫煙者数が激減していると同時に喫煙者でも喫煙量を減らしているという! 常識的にはそうであることもよく判る。 統計的にもそれが事実であることを示している。(以下の統計値) ![]() 出典/http://ao-akaki.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/jt42-d07d.html 葉タバコとしての輸入の他に、完成品の輸入もある。1990年以降、葉タバコは輸入、国内生産とみに減少傾向にあるが、完成品の輸入量は増加している。つまり、タバコの販売量は全体として減っているものの、輸入品は増えている。国内生産のタバコはとても減っているということである。タバコの販売不振は、健康志向とそれを推し進める策としての値上げが要因である。 葉タバコの栽培には、JTと売買契約する必要がある。契約は、たばこ耕作組合が農家の委任を受けて一括して行う。組合が無い場合には組合をつくってということになるが、現実的ではないだろう。葉タバコの種子は契約面積に応じてJTから無償で配布される。農家の収入は10a当りの販売代金が平均45~55万円で、所得率は65%という。葉タバコ代金に消費税も支払われるし、良質の葉を得る為に奨励金も用意されているという。 しかし、しかしである! 我々が住んでいる千葉県茂原市では、20年前に越してきた時には、葉タバコ畑は一つも見当たらなかった(と思う)のに、ここ数年かなり畑が増えてきているように思われる。 気になっていたのは、 ① タバコ農家の収入がそれほどいいのだろうか?<上記資料で納得!> ② ‘連作’は可能なのか? ③ 取り残しの残渣が土壌に悪影響を与えないか? ④ 空気汚染や田圃や畑への悪影響は無いのか? 等々である。 その畑を見てみると・・・ <2015年04月29日> ![]() ![]() ![]() <2015年05月18日> ![]() ![]() ![]() <2015年07月15日> ![]() ![]() ![]() ![]() タバコ農家では、JTから無料で配布された‘種子’を約一ヶ月掛けて苗に育て畑に移す。 上記の<4月29日>の写真は、畑に移されて約10日経過したものと思われる。 そして、<7月15日>の写真から約1週間以内に収穫されるものと思われる。 となると、種子を撒いたのが、4月19日の1カ月前、つまり、3月20日頃から始まって、7月20日頃収穫となると、収穫までに約4ヶ月ということになる。 しかし、収穫したら直ぐにJTが引き取る訳ではないらしい。 乾燥という工程約1ヶ月間を経てやっとJTへの納入・・。 つまり、約5ヶ月でやっと収入が得られるという訳である。 上掲の文献データから推察すると、 1ha(ヘクタール=10,000㎡≒3,000坪)の農地を持つタバコ農家では、5ヶ月間での収入が、約500万円ということになる。 これが平均的には、65%の収入ということだから、タバコ農家の年間の収入は、約770万円也ということなのだろうか? ただし、3,000坪の農地が必要である!(1万円/坪の場合、3,000万円の資金が必要となる!) <参考データ>(出典/http://www.tochikatsuyou.net/farmland/baibai/) ・標準的な営農水準における農地価格平均(10アール:約1反≒300坪) 地域 純農業地域 (田) 130.1万円 (畑) 95万円 都市的農業地域 (田) 387.8万円 (畑) 362.8万円 ② ‘連作’は可能なのか? ③ 取り残しの残渣が土壌に悪影響を与えないか? ④ 空気汚染や田圃や畑への悪影響は無いのか? については次回以降に・・・。 (つづく) スポンサーサイト
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