下剤の効用メカニズムについて
下剤の効用メカニズムについて

先日我々が住んでいる千葉県茂原市主催で定期健康診断の一環で、‘胃がん’検診が行われた。
それに受信することになったのだが、その際ご案内の通り‘バリウム’を飲まされる・・・。

以下は、そのパンフレット。

胃がん0001-2
胃がん-2
胃がん0002-2
胃がん0003-2

まあ、これは誰でも知っていることなのだが、バリウムを飲んだ後言われるのは

「お家に帰ったら、直ぐに冷たい沢山の水と一緒に‘下剤’を飲んで下さい!」

ということである。
そして戴いた下剤薬は、‘センノシド錠’という・・。

下剤を服用するのに、一々その‘効用メカニズム’を知らなくても効用が増減するものでもないからこれまで気にもしていなかった!

でも、よ~く考えてみると、下剤のお薬は、‘どんなメカニズム’で、飲み込んだ‘バリウム’を体内から出すのだろうかと言うことが気になりだした!

調べてみると、‘追い出し方’つまり、下剤には大きく分けて二つのメカニズムで下剤という効能を発揮する仕組みになっているのだそうだ!

http://www.skincare-univ.com/article/002519/
瀉下薬(便秘薬・下剤)の種類

瀉下薬(便秘薬・下剤)は、大きく分けると「刺激性下剤」「機械性下剤」に分かれます。

刺激性下剤小腸または大腸に刺激を与えることで蠕動運動を引き起こす瀉下薬(便秘薬・下剤)です。

機械性下剤は、便の水分を増やして排便を容易にさせる薬です。

刺激性下剤

腸に刺激を与えることで蠕動運動を引き起こす瀉下薬(便秘薬・下剤)である刺激性下剤には、大腸を刺激するものと、小腸を刺激するものがあります。小腸を刺激するものは、現在はほとんど使われておらず、大腸刺激性下剤が現在の主流です。

大腸刺激性下剤をさらに細かく分類すると、以下のような種類があります。

(1)アントラキノン系
「アントラキノン」という成分を含み、これが大腸の粘膜を刺激することで蠕動運動が促される便秘薬です。

効果は強めなので、かなり便秘の症状がひどい場合にも効果が期待できます。

長期に渡って服用していると「大腸黒皮症(大腸メラノーシス)」と呼ばれる症状が発症することがあり、腸の働きが悪くなったり、腸の粘膜が黒ずみ、より便秘が重症化することがあります。

センナや漢方の大黄、アロエなどの昔からの生薬や、これらから抽出したセンノシドなどのエキスから作られた薬剤がここに含まれます。

(2)ジフェニルメタン系
比較的新しい薬剤で、アントラキノン系と比較すると効き目がソフトです。腹痛などを伴いにくく、服用時の負担が少ないのが特徴です。

市販の便秘薬にも多く利用されている、ピコスルファートナトリウムやビサコジルがここに含まれます。

機械性下剤

機械性下剤は、便に水分を加えるなどして便を柔らかく、排便しやすい状態にし、お通じを促す便秘薬の総称です。機械性下剤はさらに、以下のように分類することができます。

(1)膨張性下剤
多量の水分と一緒に服用すると、食物繊維と同じように、腸内の水分を吸収し、膨張する薬剤です。便のカサが増えることで大腸が刺激され、排便が促されます。

(2)湿潤性下剤
界面活性剤によって便をやわらかくする便秘薬が湿潤性下剤(DSS)です。ただし、湿潤性下剤のみでは効果があまり高くないため、一般的にはアントラキノン系下剤と一緒に配合した薬が用いられることが多いです。

(3)塩類下剤
マグネシウム系の便秘薬がここに含まれます。腸内に浸透圧の高い物質を入れることで、大腸内の水分量を増やし、便をやわらかくするとともに滑りやすくします。

(4)坐剤
一般には「座薬」と呼ばれ、肛門から挿入するタイプの便秘薬のことで、腸から刺激を与えられますので、内服薬と比較すると即効性があるのが特徴です。

また、乳幼児や嘔吐を繰り返している人にも使用できるというメリットもあります。


戴いた‘センノシド錠’は、上の分類のどれに当たるのかを調べてみた!

http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2354003F2340_3_01/
センノシド錠12mg「セイコー」

薬効薬理

センノシドは、経口投与後、腸内菌の作用でレインアンスロンを生成し、大腸の蠕動運動を亢進させる。

センノシドの作用は、通常経口投与後、8~10時間で発現する。


有効成分に関する理化学的知見

構造式
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一般名
センノシドA・Bカルシウム塩

化学名
dihydro-dirheinanthrone glucoside calcium salt

分子式
C42H36O20Ca

分子量
900.80

性状
センノシドAとBは互いに立体異性体で、そのカルシウム塩は褐色~黒褐色の粉末で、わずかに特異なにおいがあり、味はわずかに苦い。本品は水に溶けやすく、エタノール(95)及びジエチルエーテルにはほとんど溶けない。

取扱い上の注意

安定性試験1)
包装品を用いた加速試験(40℃、75%RH、6ヵ月)の結果、センノシド錠12mg「セイコー」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。


戴いた薬は、上記(直ぐ上のもう一つ上)の文献でも ‘センノシド’という言葉が使われていることからも、(1)アントラキノン系 に属しており、大腸の粘膜を刺激することで蠕動運動が促される便秘薬であることが、明らかになった!

これで、十数時間後には、‘バリウム様’も全て体内から出て行かれて、長年の‘気持ちの上での便秘’も一挙に解決したという一席!

(つづく)
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