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苺の種(その2):‘果実’の外観
この弊ブログ、2012年02月04日付け記事‘苺の種’の続編です。

もうお判りの通り、「苺の‘種’」と一般的に呼ばれているものは、‘厳密な’植物学的表現では、「‘種を包み込んでいる果実’である」という訳です。

そこで、

苺の‘果実’‘走査型電子顕微鏡’で見ようという訳です。

出来れば、この‘果実’の表面を剥がして、‘本当の種’の表面を見てみたいと思って挑戦しましたが、時間切れで、今回はそこまで行きませんでした。今後本当の‘種明かし’を機会があればやりたいと思っております。

いちご写真
http://seven2002.exblog.jp/12802477/

この苺の‘先端’を拡大すると、

苺の種
http://photozou.jp/photo/show/290275/32433453

このように、‘果実’に当たる部分がよ~く判ります。

苺の種ー2
http://eco.goo.ne.jp/nature/unno/diary/201201/1326948577.html

その内の一つを拡大したのがこの写真です。(みんな他人様の写真だから、苺も作者も違います)
この写真は実によく撮れています。(作者に感謝と御礼!)


さて、ここからが私の作品。

走査型電子顕微鏡( Scanning Electron Microscope 通常‘SEM’)を使っての‘果実’の撮影。

プレゼンテーション①苺の種・SEM0001

この先端部分を拡大すると、

プレゼンテーション1SEMー80001

もう少し拡大すると、

プレゼンテーション1SEM-60001

まるで、‘魚のうろこ’か、又は‘蟻やトンボの複眼’のようにも見えるでしょう。この‘模様組織’にもきっと‘理由がある’に違いないのですが、残念ながら一寸した観察だけでは判りません。

少し‘しわしわ’に見えるのは、‘SEM’は、試料を真空中で観察するために、苺の‘果実’中の‘空気や水分’が飛んでしまっているからです。

web の検索で、‘果実の縦割り’の写真を見つけました。

イチゴの本当の種
http://hobbit.exblog.jp/11982107/

これも良く撮れています。‘果実’と言いながら、‘種’だけを包んでいる‘果実’と言うことがよ~く判りますよね。

実は‘SEM’でもこの状態で撮影したかったのですが、お借りした‘SEM’は、実際の生産作業工程で使用されている大事な装置で、借用時間内で撮影しなければならなかったこともあって、時間切れで撮影出来ませんでした。
試料作りもなかなか大変です。

この写真を撮られるために、多分苺の4つや5つつは使われたと思いますし、時間は数時間では済まなかったと思います。有難うございました!

さて、苺を二つに割って、内部構造と‘果実’が‘花托’とどんな風に‘結びついているのか’を説明しているのが、次の写真とイラスト解説です。

普段何気なく食べている苺もこんなに‘複雑な仕組み’で出来上っているのですから、この事を知って食べたらもっと美味しくなるかもしれません。

二つ割イチゴのキメ手
http://yasaioh.shopdb.jp/2012/01/blog-post_2675.html

イチゴの内部構造
http://fukasaku-ichigo.com/dictionary/index.html


苺は野菜です

苺は果物だと思われがちですが、野菜に分類されている果実的野菜なんです。
分類学上、1年生および多年生の草木になる実は野菜永年生の木になる実を果物と定められています。

苺は多年生の草木になるので分類学上は野菜となります。
いちご・すいか・メロンも野菜で、この3品目は果実的野菜と呼ばれています。

果実は種?

いちごの本当の意味での果実というのは、表面に細かくついてるツブツブです。この一粒一粒のなかに小さな種が入っているのです。
で、実際、食べてる赤い実は『花托(かたく)』と呼ばれる部分です。『花托(かたく)』は、茎や枝の先端で花をつけるところで、その花托が大きくなったものなのです。花托は種をやわらかく保護する役目を持っています。
で、種だと思っていた本来の果実だった部分は『痩果(そうか)』と呼ばれています。

http://fukasaku-ichigo.com/dictionary/index.html



以下に、「水耕栽培でやってみよう」(サークルID:ac92036@circle)さんの情報を掲載させて頂きます。http://www.c-player.com/ac92036/thread/1100076669537
これは、苺の‘種’を自分で採るために‘果実’を収穫するための一つの方法を示しておられます。


苺の種取りー1
http://www.c-player.com/ac92036/thread/1100076669537

まず、イチゴの表面を剥いでキッチンペーパーに貼り付けます。

そして、一日放置すると下の写真のようになります。


イチゴの種取りー2
http://www.c-player.com/ac92036/thread/1100076669537

イチゴの種取りー3.
http://www.c-player.com/ac92036/thread/1100076669537

表面を指でなでると簡単にイチゴの種だけが取れます。

とあります。

皆さんも、‘とっても美味しい苺’に出くわしたら、この方法で‘種確保’をされてご自分で栽培に挑戦されては如何でしょうか?

最後に、苺の‘種’について、踏み込んだご意見を引用させて頂きます。


http://homepage2.nifty.com/osiete/s559.htm
乱気流さん


  普通イチゴの種と呼んでいる小さなツブツブが痩果(そうか)という果肉の無い「果実」で、その中にイチゴの本当の「種」が有り、普段美味しく食べている赤い部分は「花托(かたく)」が大きくなったもので、元々花托(花床とも呼ぶ)は萼(がく)・花冠・雄しべ・雌しべ等をつける台でクッションの役目を担っています。

 以上の如く解説されていたのだと思いますが、「果実」の定義として「子房(しぼう)/雌しべが袋状となって中に胚珠がのっている部分」のみから構成されるものと限定して狭義に解釈すれば、イチゴの赤い部分は「果実」では無いと言う事になるのかと思いますが、広義には「萼」「花托」等が発達したものも「果実」と言っても間違いでは有りません。

 果実は種類によって「構成・色・大きさ・裂開の仕方」など形態的に変化に富んでいて、ナシ・リンゴ・バナナなどでは狭義の「果実」は中央部の「芯」と呼ばれる堅いところで、外側の美味しく食べる部分は、「萼」「花冠」「雄しべの基部」が合着して筒状となった花管と呼ばれる部分が発達したもので、イチゴの「果実」には「萼」が残っていて、その上に「花托」が大きく膨らんで多汁質となるなどで、単純に「子房」だけを基準にして狭義に「果実」を解釈する事は、植物学的には有益なのかも知れませんが、ナシであれリンゴであれ、或いはイチゴにしても狭義の果実部分と美味しく食べられる部分とは一体的に構成されている訳ですから、敢えて区別する必要は無く、我々一般消費者にとっては
-国語辞典の「果実」の意味と同様に-
 より広義に美味しく食べられる部分も含めて「果実」と解釈した方が分かり易く、その方が自然だと思います。



これで、苺の‘果実’も‘種’も映像で見れたし、勿論‘花托’の内部構造も見て、最後には貴重な‘乱気流さん’のご意見を頂戴しました!

有難うございました。

これで、‘一件落着’と致しやしょう!

一応、今後のために‘レポート’を作っておきました。ご自由に御使い下さい!

苺の実とはこんなもの-20001



























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[2012/05/16 14:58] | サイエンス | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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