驚異の吸水力!このところの日本列島は、多分例年に無い程の高温度で、35℃を越すところが続出している!
「暑い!暑い!」と言っているのは、人間様だけでは無いようである!
我が家の玄関口にある‘鉢植え’の
アジサイが、この暑さに耐え切れずに‘ぐったり’してしまった!
<2016年8月4日16:00>


‘これじゃあ、枯れてしまう!’とばかり、給水!
<2016年8月4日16:01>
この状態で、約45分ほど待った!
<2016年8月4日16:45>
驚異の吸水力である!それから、約10分後、完全に元に戻った!


めでたし!芽出度し!
さて、前々から植物が、‘根’から水分を吸収する‘メカニズム’は?と思っていたが、次の文献に以下のように記されている!
‘浸透的に’吸収する と言う!
http://www.keirinkan.com/kori/kori_biology/ko
ri_biology_1_kaitei/contents/bi-1/4-bu/4-1-1.htm
◆吸水のしくみ
陸上植物の吸水は主として根で行われており,根毛または根の表皮細胞から内部の細胞へと浸透的に水が移動する。表皮細胞で吸収された水は,皮層を通り内皮を通過して,維管束系の木部道管細胞に入る。根の細胞が浸透圧の差を利用して水を吸収する力は根から地上部へ水を押し上げる力として働く。これを根圧という。根圧の存在は,植物を茎の基部で切断すると,切口から水が排出されることからもわかる。この吸水は浸透圧の差を利用した能動的なもので,低温や酸素の欠乏で抑制される。次の項で述べるように,吸水から蒸散にいたる水の移動は,葉の蒸散作用に大きく依存しており,蒸散のさかんな日中には吸水も活発に行われる。
根毛から道官にいたる水分の経路を詳しく見ると,2通りの経路がある。一つは,細胞壁の部分を通過する経路であり,もう一つは細胞の中を通過する経路である。細胞壁を通過する経路では,水分子は細胞壁を構成する多糖類の水和水として,また,自由水として移動している。細胞壁空間の領域は,細胞質(サイトプラズム)に対して,アポプラストと呼ばれるので,この水の移動経路をアポプラスミック吸水と呼ぶ。細胞を通過する経路では,水分がいったん表皮細胞の細胞膜を通して細胞内に入り,隣接する細胞内を順次道管まで移動していく経路である。 表皮細胞と皮層細胞の連続した細胞集団をシンプラストと呼ぶので,この水の移動経路をシンプラスミック吸水という。このうち,前者が主たる経路と考えられている。しかし,根の中心部にある維管束は内皮細胞によって取り囲まれていて,全ての水は内皮細胞の中を通過する。その理由は,内皮細胞の放射方向の細胞壁にはカスパリー線と呼ばれる水を通しにくい層があり,水はこの線を通過できないからである(図1の内皮細胞の図参照)。したがって,どちらの経路を通ってきた水も内皮組織では,細胞の中を通って道管細胞に入ると考えられている。
(つづく)
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