田牧一郎氏:地球の裏側で‘日本米’作りを促進する男
田牧一郎さんという人がいる。彼に関して、なかなか好評のTV番組があるらしい。

http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0909.html
2012年9月9日(日) 夜10時
2012年9月16日(日) 午前0時50分 再放送
2012年11月18日(日) 夜10時 再放送
2012年11月25日(日) 午前0時50分 再放送
地球の裏側で“コシヒカリ”が実る

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田牧一郎氏


遅ればせながら、2012年11月25日(日) 午前0時50分からの‘再放送’を見せて貰った。

この内容の要点を‘再現’してもよいが、この件関して実に素晴らしい‘ブログ’がある。NHKの番組の要点をこれだけ確実に漏らさず‘報告書’に出来る‘技術’は私にはないので、その全文は次のアドレスで見て欲しい。

 2012年09月12日
世界に広がる「日本のコメ」。田牧一郎氏の開拓魂。
  http://eikojuku.seesaa.net/article/292120259.html

あらましは以下の通りである。

<あらまし>

およそ四半世紀前、‘日本の美味しいお米を世界中に広めたい’という一心から、そのためには日本のお米を日本で生産したのでは‘コスト高’の為に、いくら美味しいからといっても世界中の人に食べてはもらえない。コスト安にするには、先ず、大規模農業が可能なアメリカで、という訳でカリフォルニアで‘改良型コシヒカリ’の収穫に成功したが、やはり水や土地代の‘コスト高’によって絶望感を抱く。

その後、「開拓者としての血が、ウルグアイで高品質なコメをつくれと、私に命じたんです」と御本人が語っているように、赤道から離れること北緯35度の日本とウルグアイの南緯34度との差が極めて少ない‘ほぼ日照時間’の同じ国を彼は選択した。

地球の表と裏で、新米を手に入れることが出来る時期が半年間短くなるというおまけまでついて来てこの事業には‘食感’という意味での成功と、彼の念願である‘コスト安’について大幅な飛躍があった。それは、米の売値を左右する生産コストの安さ(80%off)と特に‘運賃’問題。例えば、台湾までお米を運ぶ運賃が、何と‘日本から’と‘ウルグアイから’でほぼ同じという。

これじゃあ、台湾は買うに決まっている!
来春の収穫時期に200トン、おにぎり400万個分だそうである。その商談は直ぐに成立した。
売り出しのキャッチフレーズは、「地球の裏側から届いた春の新米」。期間限定でのスペシャルおにぎり、という訳でこの企画大当たりという。

その後、ウルグアイ駐在日本大使の計らいで、ブラジルやパナマにもこの‘ニューウエーブ’は広がりを見せ始めたという。

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http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0909.html
ウルグアイで実った日本米


この番組のバックグラウンドとこの番組を見て印象に残った私の感想

<1> バックグラウンド

田牧一郎氏とは一体どんな人物か?

http://blog.livedoor.jp/asakawayoshihiro/archives/52002179.html
田牧一郎氏のウルグァイ米作り報告のご案内
2012年10月18日 00:00 イベント
明日、10月19日に「田牧一郎氏のウルグァイ米作り報告」というタイトルで、セミナーを開催いたします。
急な開催になりますが、是非皆様ご参加いただければと思います。

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今回は、先日、NHKのETV特集( http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0909.html )で放送された、田牧一郎氏によるウルグァイでの日本米作りについての報告です。

田牧一郎氏は、本誌上でカリフォルニアの米生産とその経営に関してだけでなく、様々の連載をお願いしてきました。とくに本誌が乾田直播の重要性を指摘する中で、あえてカリフォルニア在住の同氏に日本国内での乾田直播技術についても取材をお願いしました。そこに海外での米生産・流通コンサルタントとして海外の日本米生産の状況を良く知る田牧氏ならではの視点があると考えたからです。さらに、2007年2月にはカリフォルニアで堪水直播をする稲作経営者を招き、本誌読者とのシンポジウムに協力していただいたこともありました。さらには、同氏の案内で数名の読者とともにウルグァイの農場に視察にも行きました。

それを踏まえ、日本の品種と機械技術を使ったウルグァイでのコメ生産(Madeby Japanese)を行うための会社設立を田牧氏と私で呼び掛け、その準備段階までに至ったこともありました。しかし、最終的に農地借用がままならず話は中断してしまいました。今回のNHKでの放送は、その後に同氏が別の現地生産者やカリフォルニアの稲作農家らとともに改めての日本米生産にチャレンジする様子を伝えたものです。

同氏は、まだ食糧管理法があった時代の1989年にカリフォルニアに渡り、同地で精米業者として事業を始め、同時に現地での日本米生産に関わってこられました。

田牧氏は日本にいる頃から現在の米農業の状況を予測し、一刻も早く日本の稲作経営者と農業界の意識改革を進める必要があると語っていました。そのためにこそカリフォルニアに渡り、生産者というより精米業者として同地で活動することで、自らも学びつつ日本からの研修生を受け入れるなどして我が国のコメ農業界の変革に繋げたいと活動してこられました。「田牧米」は世界に通じる日本米ブランドになりましたが、その後、同氏は田牧米を生産する精米業者の立場を離れ、日本米の生産技術から国際流通にいたるまでを指導できる唯一と言ってよい存在になっています。

海外の人に日本のお米の美味しさを分からせるためには、海外で高品質な日本品種を安く海外マーケットに供給し、それを食べさせねばならない。さらに、米生産者だけでなく、日本の外食業者や小売業あるいは農業機械メーカーがコンソーシアムを組んで海外展開する必要があるというのが、私が考えているMade by Japaneseなのです。

様々な作物の中でも日本のお米輸出こそが最も世界市場において将来性の持てるものです。しかし、今の国内の米価格では本格的輸出は有り得ようもないのです。だからこそ、国内での米生産のコストダウンに取り組むと共に海外に日本米の市場を育てる必要があるということです。田牧氏がウルグァイでの米生産に取り組むのも、そうした背景があるのです。また、田牧氏がかねて話している、日本やコンバインや乾燥調製技術があればこそ良食味米生産が可能だということも実体験に基づいて話していただく予定です。

田牧氏によるMade by Japaneseへの関心をお持ちの方だけでなく、世界の米情勢と日本の米ということにご感心をお持ちの方まで奮ってご参加ください。

『農業経営者』編集長 昆吉則
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【第72回 10月19日(金)『農業経営者』読者の会 定例セミナー】

田牧一郎氏のウルグァイ米作り報告

【講師/株式会社水稲生産技術研究所代表取締役社長 田牧一郎(たまき・いちろう)氏】

■講師プロフィール
1952年福島県生まれ。74年、米カリフォルニア州の国府田農場で1年間実習後、帰国、大規模稲作経営に取り組む。89年、カリフォルニアに渡米、コメ作りを開始する。同時に始めた精米会社で「田牧米」を作り、米国内にとどまらず世界中の良質米市場にブランドを定着させた。現在は、コメを生産しながら、コメ産業コンサルタントとして活躍する。


日時:2012年10月19日(金)15:30-17:30
場所: シチズンプラザ 2階Aルーム
〒169-0075 新宿区高田馬場4-29-27 TEL:03-3363-2211
http://www.citizen-plaza.co.jp/access/

参加費は、一般参加者:6,000円です。
農業ビジネス無料会員(http://agri-biz.jp/member/about_member_list )になると、4,000円で参加できます。


という通り、このブログから拝察すると、並々ならぬ信念の持ち主であると共に不屈の開拓魂の持ち主であると窺える。

<印象に乗ったこと>

① 料理が世界を制す

世界中に名を成している通常‘00料理’と言われる料理には、‘フランス料理’と‘中華料理’くらいのもんである。

不思議なことに‘アメリカ料理’や‘イギリス料理’と言ったものは無い。
この理由は解らない。何故なのだろうか?

メジャーでない特殊な物として‘インド料理’や‘メキシコ料理’はあっても決して世界中の人々に愛されている訳ではない。

‘食文化’は、その他の文化にも影響を与えるという事も多いに在り得る。中世のフランスがヨーロッパを制していたように、また今後中国が世界を制す勢いであることも事実かもしれない。勿論、この食文化の裏には、その料理を好む民族が世界中に広まっているからに相違ない。

ただ、フランスが今後世界を制すことが無くなったとしても、依然として‘フランス料理’は生き残る。食文化はそういった物である。毎日の食事の習慣から脱出は中々難しいからである。

勿論‘アメリカ料理’は無いかもしれないが‘アメリカナイズフード’は沢山ある。
ハンバーガーやコーラやポテトフライやポテトチップスやポップコーンなどなど。単品ばかりである。

形は崩れてか来ているがこれも‘アメリカ料理’と呼んでもいいのかもしれない。やはり、‘食文化’が世界を制すという考え方は長い目で見れば、そう間違ってもいないと思われる。

日本の‘寿司’が世界を制するのも努力次第であろう。それには、‘安くて美味いお米’の供給が前提となる。この番組を見ていて、日本政府もこんな分野の世界戦略に大きな投資援助を画策すべきなのでは?と思った次第。

② 将来の食糧事情対策に打って付け

お米は、‘キュウリ’や‘ナス’や‘トマト’といったいわゆる‘野菜の連作障害’もなく、毎年同じ場所に作付けが可能である。それに‘二期作’だって可能だし、このブログでも何度も取り上げさせて戴いた通り、‘孫生(ひこばえ)’が今後上手く技術的に発展したら美味しいお米が世界を制する時期が来るのではないか?とさえ思った。

世界中の食糧難時代が来ることは、色々なところで問題視されてもう何十年も経っている。
温暖化や寒冷化が今後何時地球に襲ってくるかは誰も予測出来ている訳ではない。はたまた、大地震が世界中で何時起こるかの予測も立て辛いし、その時の食糧の確保は丈夫なのだろうか?

勿論人口の自然増への食糧供給対策も大問題である。
その事態に備えての準備は早すぎることなどあり得ない。

③ 日本の老人対策の一つとして

日本人は、もっと‘田牧一郎氏’の精神を学んで、優秀な技術を世界中に流布することに積極的に力を入れるべきである。

そのためには、‘工業技術世界一の日本’の誇りを堅持しつつ、今後の世界を救う‘農業’に着目した‘農業技術世界一’の日本をもっともっと世界にアッピールすべき時期にあると思う。

そして日本国民は、その技術を以って世界中の模範となるべき考え方を今日の‘生涯方針’の中に入れるべきである。

長寿国日本の65歳以上の人々が隠居をして‘悠々自適’なんて、勿体ない!

政府が率先して、65歳以上のまだまだ働き手を海外での工業・農業指導員として積極的に派遣すべき政策を取れば、世界の経済の活性化に大いに寄与すると同時に日本の‘年金制度’の改正にも繋がるという位の‘マニフェスト’を掲げる政党はいないものか?とさえ思った。

日本が世界の‘在り方’にもっと力を入れるべき、と何故だれも言い出さないのだろうか?

多分、それは今の為政者・為政者候補に世界を見る目が無いからに違いない。

オリンピックの招致だって、日本だけで騒ぐことしか方法をを見いだせない考え方では無理である。
世界中から‘声’を出させるには、世界中に‘日本贔屓’を作ることである。

それが出来るのは‘日本人の技術’をその国の発展に寄与するやり方を日本政府が自ら政策として掲げるべきであり、日本の歩むべき道はそれしかない!

日本の‘農業技術の凄さ’の一端を、この‘コシヒカリ’の挑戦で決意され実行されている‘田牧一郎氏’に見て感動を覚えた次第である。

頑張れ!田牧一郎さん、そして日本の農業技術!

(つづく)












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