‘カマキリ’は知っていても、その生態は余り正確には知らない。
‘共食い’と‘卵鞘’くらいのもんである。それもキチンとした知識ではない。‘卵鞘’は見かけることはあっても‘共食い’を見かけた記憶は無かった。 それが、である。 数日前に、我が家の外の‘床下コンクリート’の部分に、じっとしているカマキリを発見して、「はは~ん、もうそろそろ最期の時が来て、一寸暖かいコンクリートの場所で雨も凌げるし、ここを死に場所と決めているんだナ」とばかり思い込んで、‘記念写真’を撮っておいた。それが次の写真である。 ![]() 2012年12月04日11:55 ![]() 12月04日11:55 ![]() 12月04日11:55 カマキリは、多分‘越冬’する事は無いだろうと思うから、こんなに丸々と太ってどうしようというのだろうか?、と思っていた! ところが、ところが、その2日後、あのカマキリどうしたろうかと余り気にも留めてはいなかったが、同じ場所を覗いてみて、‘仰天’した! いやいや、今まで見たこともなかった‘共食い’が進行中だったのである。もう85%くらいは終わってはいたが・・・。 ![]() 2012年12月06日08:40 ![]() 2012年12月06日08:45 ![]() 2012年12月06日08:46 カマキリが‘共食い’することは上述の通り知ってはいたが、その‘意味するところ’は知らなかったので、例の如く‘WEB’で調べてみると、次のような解説がある。
さて、およそ3時間が経過したので、その後どうなっているかを見に行ってみた。 ![]() 2012年12月06日11:56 もうほとんど食べれるところは食べられてしまっている! ![]() 2012年12月06日11:59 残っているのは、栄養にはならない‘羽’や‘足の先っちょ’のみの様であるが? ![]() 2012年12月06日11:59 一つ上の写真の部分拡大 これは、ひょっとすると食われた‘オス’の頭? まだ真上にはメスのカマキリがいるので、確かめるのを後回しにした。 あれから、1.5時間以上が経過した。 ![]() 2012年12月06日13:43 共食いをした場所から、少しだけ移動している。最初に見つけた場所からは2日間も動かなかったのに! ![]() 2012年06日13:46 何だか、満腹したのか一寸元気になったようにも見える! ![]() 2012年12月06日16:36 もうこの時間帯である。外はもう暗くなり始めていたので、この写真はフラッシュで撮影した。このまましておくと残りを食べにくる可能性は少しはあるのかな、と思って、そのままにしておいた。そして、翌朝・・・・ ![]() 2012年12月07日11:50 ついうっかり、食べ残しの事を忘れてしまっていた! お昼近くになってやっと思い出した。昨日の風で少しは動いていたものの、残骸はそのままだった。 ![]() 2012年12月07日11:54 残骸を揃えて撮影したのがこの写真である。思った通り、やはり食べられた‘オスの頭部’だった。その他には栄養分の少ない羽や足である。これは上述の通り。 ここで、不思議なことが二つ。引用の資料の‘赤文字’のところにある記述とは実際は違っている。それは、 ① 引用文献によれば、メスは‘オスの頭部’を食べるというが、この場合は‘頭部が食べられずに残っている’。 ② 更に、文献には、‘日本産のカマキリは、メスが進んでオスを共食いすることは余りない’という表現であるが、実際には起こっている。これは‘大変珍しい光景’なのであろうか? ![]() 2012年12月07日11:54 食べ残された‘オスの頭部’と‘前足に相当する鎌’の部分を拡大して見た! 何だか‘寂しそう’な風情に見えるのは何故だろうか? 最後に、もう一つの疑問。 共食いされたオスは、何故このメスに近づいたのだろうか? ‘ひょっとしたら自分が食べられるかもしれない’ことに恐怖は無かったのだろうか? それとも、オスは自ら進んで食べられるために、このメスに近づいたのだろうか? (つづく) スポンサーサイト
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