老化現象(その2):老化のメカニズムの本質
2013年03月02日の本弊ブログ(http://kissyarita.blog.fc2.com/blog-entry-449.html)で、老化現象の概略を書かせて貰った。

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http://www.esthecosme.net/shop_detail_12.phtml

細胞の増殖に関係するグロースファクター(細胞増殖因子)は、生まれながら人の体内に存在し、体の成長に重要な役割を果たしています。しかし、年齢を重ねるにつれ、減少していき、25歳ぐらいを過ぎた辺りから、肌細胞の成長が低下し、加齢とともに衰えが目立ってきます。


そして、締め括りは、

http://kissyarita.blog.fc2.com/blog-entry-449.html

こんな(老化現象の)研究は一体今どこまで進んでいるのだろうか?

アンチエイジングの薬として‘ラパマイシン’が脚光を浴び始めたが、それはどんな薬なのだろうか?そして、人類の寿命はどこまで延ばすことが出来るのだろうか?

① 動物によって‘寿命’が違うのは何故か? 

② 動物によってそれぞれの‘体温’が異なるのは何故か?

③ 体温と寿命は関係があるのだろうか?

若い時には、誰しも専門家の道を進む人を除いては‘老化’の事について余り深く考えないのが普通である。

最近自分の‘平均余命’を調べてみた。73歳まで生きた日本人男性は、平均余命は‘13年’という結果となるそうである。つまり‘86歳までしか’生きられないというか、‘86歳までも’生きなければならないというのが統計処理の結果であるという。

(つづく)


で終わっている。

最も知りたいことは、「老化のメカニズムの本質」である。現在、その本質は凡その事が判っていて、だからこそ、アンチエイジングの薬・‘ラパマイシン’が開発されているのである!

もともと私自身も「‘老化や寿命’は、人間や他の動物には、何時頃から老化が始まってそれが進めば寿命が尽きてしまう事になることが決まっているのだから、今更どうにかなることでもあるまい」と漠然と考えていたので、それ程老化について興味はなかった。

ところが、山中先生の‘iPS細胞’が俄然話題となり、‘ラパマイシン’の開発で、ひょっとすると老化或いは‘機能しなくなった’部位は再生出来る可能性の確率が一挙に跳ね上がると同時に‘若返る’ことさえ可能性が出て来たとなるとやはり興味を注がざるを得ない!

ここに、この大問題に関する解決策を、ど素人の我々にも判るように出来るだけ専門用語を使わずに説明して下さる先生の文献がある。

http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/byouri/vphome/web-rouka/rouka/index.html

老化の比較生物学 ― 「老化の進化学」の提案

東京大学大学院農学生命科学研究科獣医病理学研究室
中山 裕之

 日本人の平均寿命は世界一です。男性でも79歳、女性は何と86歳です。人間の寿命ばかりでなく、犬や猫の寿命も獣医療の進歩によって飛躍的に延びました。それでも多くの動物は15歳までは生きられません。動物の種による寿命の違いはなぜ生じるのでしょうか。老化の比較生物学について、少々考えてみました。

はじめに
第1章 老化と寿命
第2章 動物の腫瘍
第3章 老齢動物の脳の変化
第4章 動物にアルツハイマー病はあるのか
第5章 老化の進化
おわりに
参考文献・図書


‘iPS細胞’の研究が‘山中先生’で、‘老化’についての研究をされておられるのが‘中山先生’。こんな研究は、沢山の現象(山)の中から‘エッセンス’を取りだす‘センス’なのであろうが、その‘山’の中へ入り込み、その‘中’でその‘エッセンス’を・・・・。段々話がややこしくなってきたが、名前も偶然なのだろう。

さて、私が‘老化’について考える際に‘最も知りたい’事は、上述の通り「老化のメカニズムの本質」である。中山先生の記述とは並べ方が違うが、ズバリのところから・・・。

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http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/byouri/vphome/web-rouka/rouka/index.html

これが、‘老化メカニズム’を判り易く説明した図である。
といっても、初めて見る人には何の事だかわからない。先ず‘染色体’の意味が判らなければなりません。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1038088740
Q:染色体とDNAの違いはなんですか?

A:DNA とは、アデニンA、チミンT、シトシンC、グアニンGという4種の塩と糖、リン酸という物質からできている長い鎖のことです。
それぞれの糖に4種の塩のどれかがついていて、その糖どうしがリン酸という接着剤を介してくっついています。
この ATGCの並び方 こそ、遺伝子という本に書かれた文字のようなもので、いろいろな情報を示しています。

一方、染色体 DNAとタンパク質とでできた複合体です。
DNAとは非常に長い鎖(ヒトでは全てつなぐと2mぐらい)で、そんな長いものが小さな細胞のなかにはふつう収まりません。そこで、ヒストンというタンパク質に巻き付くことで、きれいに収まっています。
この ヒストンというタンパク質とDNAが絡み合ったものを染色体と よびます。
また、細胞分裂の際には、団体行動が取りやすいように、このヒストンとDNAの複合体はさらに凝集します。
せまい意味では、このときの複合体を染色体といいますが、一般的にはヒストンとDNAの複合体のことです。


先ずこの下の図を理解しないと後の説明が‘明確に’判らないことになる。上記の引用文献をよ~く読んで・・・。‘ヒストン’と呼ばれるたんぱく質に、長~い‘DNA’が巻きついているもの、それが‘染色体’であるという事を理解しただけで、もう‘専門家’の‘はしくれ’である!
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http://www.jst.go.jp/pr/announce/20000623-2/index.html

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http://www.jst.go.jp/pr/announce/20000623-2/index.html

一般的に知られていることは、下の図にある通り、‘ゲノム’と呼ばれる‘一体’を構成するその要素の一つとしての染色体である。

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老化に影響を及ぼすのは、その‘染色体’を構成するDNAの端っこに存在する‘テロメア’という構造体が‘鍵’を握っている、というのである。

では、その‘鍵’を握っている‘テロメア’とは一体何?

http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/byouri/vphome/web-rouka/rouka/di1zhang_lao_huato_shou_ming.html

それでは、細胞の老化、細胞寿命の決定のメカニズムはどうなっているのでしょうか。

10年程前から「テロメア」あるいは「テロメラーゼ」という言葉が新聞の科学記事、科学雑誌などに登場するようになりました。

「テロメア」というのは遺伝子の端に存在する意味を持たない構造体と考えてください。遺伝子とは細胞の中に存在し、生物が生きていくのに必要な情報を保存している化学物質で、生命現象をコントロールするプログラムが書かれています。重要な遺伝子に傷がつくと細胞は死滅したり、あるいは異常に増殖して癌になったりするのです。そして遺伝子は細胞分裂のたびに端のほうからだんだんと短くなっていきます。遺伝子が短くなっても端にテロメアがあるうちはテロメアのみが減っていくだけなので、重要な遺伝子に傷はつきません。ところが細胞が何回か分裂するとそのたびにテロメアが短くなり、とうとうなくなって、遺伝子までもが欠損するようになります。こうなると細胞は増殖できず死滅してしまいます(図7)


上記引用文の「テロメア」の存在を理解することこそ、‘老化と寿命’を理解する上で最も重要なことなのである!

(つづく)
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[2013/03/04 23:25] | 健康と医療 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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