‘稀に見る’アスリート魂:高梨沙羅選手(その2)
アスリート魂 の鍛え方については、二つの面からの方法がある。

一つは、①:‘体力の向上と技術の蓄積’であり、もう一つは、②:‘精神の鍛錬’とでも言おうか、スポーツに対する考え方の訓練である。

‘普通の’優秀なアスリートは、①だけで良いと思っている人達。そして彼等の目標は、その分野で日本一に、さらに世界一へ。それが彼等の‘目標’である。

しかし、どの分野にも‘天才’はいるもので、‘稀に見る’アスリートとは、①は勿論の事、②の方に重点をおいているアスリートである。

普通に考えられるのは、「①が上手く行けば、それから②を考えればいい、とみんな思っている」と思っていること。

しかし、②があってこそ初めてアスリートであり、①は自ずとついて来る、と思っている人達がいる。

要するに何が言いたいかというと「勝つと思うな!」という事を‘言葉として知っている’のではなく、本当に自らそう思っている人が‘稀に見るアスリート’なのである、と言いたいのである。

このことを偉そうに‘錦織圭選手’にも‘福原愛選手’にも「勝つと思うな!」と言って励まして来た!(というと如何にも私が彼等をよ~く知っていて彼等に直接そう言うアドバイスをしたように聞こえるかもしれないが、実際には私なんぞがそんな国際的アスリートにもの申すことは不可能である。しかし、この日記ブログは便利なもので、そんなことは平気で言えるのである。)

「安倍首相? 私よ~く存じ上げているんです!」

「えっ!本当ですか?」

「勿論本当ですョ!ただ向うが私を知らないだけ!」

というつまらぬ話があるが、ま、そんなとこでしょう。


そんな訳で、今年の3月15日付けの弊ブログには、そんな‘稀に見るアスリート’として‘スキージャンプ競技・高梨沙羅選手’について‘出だしの枕’だけを書かせて貰った。その一部が下の記事である。

http://kissyarita.blog.fc2.com/blog-date-20130315.html
さて、これだけ先ず‘御託’を並べておいて、本題の‘スキージャンプ競技・高梨沙羅選手’についての私見を述べてみたい(ちょっと、偉そう!)。

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http://gensun.org/wid/2258490
高梨沙羅選手

まだ16歳になったばかりだと言うのに、彼女には‘特別なアスリート魂’というか‘心の階段を昇りつめた境地’が感じられる。一種の‘悟り’といってもいい。‘神々しい美しさ’さえ感じるのは私だけではあるまい、きっと。

(つづく)


以下が今日の分。以下の画像は、2013年03月13日放映のNHK・TV番組‘アスリートの魂’のTV画面をデジカメで撮影したもの。

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大きな違いは、着地の時の‘テレマーク’の姿勢。

http://kotobank.jp/word/%E3%83%86%E3
%83%AC%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF

デジタル大辞泉の解説
テレマーク 【telemark】

スキー創始期の代表的な滑降・回転技術。スキーを前後にずらし、深くひざを曲げる姿勢を基本とする。現在ではジャンプの着地姿勢などに用いる。ノルウェーの地名から。


http://page.freett.com/skijumping/landing.html
全日本の小野ヘッドコーチによれば
「着地ぎりぎりまで前傾姿勢を保ち、スキーのテール(後端)が雪面に着いた瞬間に利き足を前に出す。腹筋と背筋に力を入れるような感じで上体を起こし、バランスを取るために両手を広げる。」②
のだそうだ。利き足を前に出すというのはテレマーク姿勢(図14)のことである。テレマーク姿勢は「最も安定した着地姿勢」と言われているだけあって、着地の衝撃を吸収するのに大変優れているようだ。足一本一本で衝撃を吸収しているのではなく両足を同時に使って衝撃を吸収している。テレマーク姿勢では片足を後ろに大きく出す。それがどうやらクッションのようなはたらきをしているようだ。足を後ろに出せば出すほどクッションのように衝撃を吸収することができる。これがテレマーク姿勢の最大の利点なのである。
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図14  ②


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http://118.82.81.229/cmt/mt-search.cgi?IncludeBlogs=
1&search=%E9%AB%98%E6%A9%8B%E5%A4%A7%E6%96%97

ランディング後のテレマーク

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この‘テレマーク’の姿勢は、意外に難しいのだそうだ。‘テレマーク’というから、私のような‘テレフォン業界’で育った身にしてみれば、‘電話持ってますよ!’というサインなのかなと最初そう思った。上記引用文献によれば、ノルウエ―の地名という。でも地名が何で?

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そんな訳で、この日は‘テレマーク’が上手く出来ずに、それでも堂々の2位! でもご本人は、一寸不満げ。

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難しいところ。

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飛距離が延び過ぎると、テレマークを作る‘角度’が採れない。それは、飛距離が延びたら、コースの大地が勾配が無くなって‘平坦’になってしまうからだそうだ。

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それでも彼女は言い切る。「どんな状況でも完全を目指したい!」そんな訳で、彼女の訓練目標は決まった。平坦な場所に着地した場合の‘テレマーク’づくり!。

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この大会は地元北海道。

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朝からコーチが猛特訓。

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そして、彼女は、飛んだが‘失速して’身体をコースに叩き付けられた!

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関係者が走り寄る!

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救急車病院へ・・・・。果たして大丈夫なのだろうか? もう恐怖心から、ある期間置かないと飛ぶという事を言い出さないのではないか? 関係者は皆心配した。

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一週間後、今日の大会には出場出来るのだろうか?

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彼女は恐怖心など全くない様子で‘飛んだ!’

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しかし、結果は・・・・。

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彼女の気持ちは変わらない。何度も何度も飛ぶしかない。

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ワールドカップ第9戦目の朝。

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ちびっこファンも大勢!

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飛んだ!

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でも、飛距離も延びず、12位に終わる。まだ不安な気持ちが残っているのだろうか?

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総合で1位を走る彼女に報道陣は‘質問の嵐’。でも彼女は、丁寧に答える。練習が足りない、と。これは多分自分への戒めであり、挑戦なのである。

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この表情! その真剣さは大人顔負けなのである。

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コーチも必死!

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でもコーチは判っている。

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こんなこと言わなくたって彼女はもう悟っている。

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2月10日の蔵王大会。ここでは第11戦と第12戦が行なわれた。

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これは第12戦目の第2番目のフライト。

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テレマークも上々!こんなに短時間でマスターしたのである!

http://www.stv.ne.jp/sports/ladygojump/blog/i
tem/20130218120906/index.html

高梨、連勝で6勝目
ノルディックスキーのワールドカップ、
ジャンプ女子の蔵王大会は今月10日に個人の第11戦と第12戦が行われ、
個人総合首位で16歳の高梨沙羅が連勝し、
今シーズン6勝目を挙げました。

高梨は第11戦の1回目のジャンプで95.5メートルの最長不倒をマークし、
2回目は93.5メートルを飛び、勝利を収めました。
続いて行われた第12戦では102メートルと94メートルを飛び、圧勝しました。

これで高梨は今シーズン6勝、通算では7勝です。


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第12戦の表彰台。

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やっと笑顔が戻った!

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この笑顔がいい!

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この遠征で、2月18日に彼女は8勝目を挙げ総合優勝を決めている!

http://www.stv.ne.jp/sports/ladygojump
/blog/item/20130218121824/index.html

高梨、最年少のW杯総合V
スロベニアのリュブノで行われた
ノルディックスキーのワールドカップ、ジャンプ女子個人第14戦で、
高梨沙羅が今シーズン8勝目を挙げ、ワールドカップ総合優勝を決めました。

国際スキー連盟によりますと、16歳4カ月の高梨は、
ジャンプ男子でフィンランドのトニ・ニミエネンの16歳9カ月を抜いて
スキーのワールドカップで最年少の優勝となりました。

日本勢では1992年から93年にかけてのシーズンから
ノルディック複合で総合3連覇した荻原健司に続く2人目の快挙で、
女子では初めてです。

高梨は
「総合優勝はあまり考えずにいたけど、最高の一日になった。
 自分でもできたのは感動している」と話しました。

高梨は20日にイタリアで開幕する世界選手権や、
来年のソチオリンピックへ大きく弾みをつけました。

(共同通信)



一方、此方は‘世界選手権大会’。この世界選手権では日本人はまだメダルが無い。‘ワールドカップ’で見事総合優勝したのは、4日前の18日。さて世界選手権では・・・・。

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テレマークも上手く行った!

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今後は世界選手権とオリンピック、そしてワールドカップの3つのタイトル、3冠王の期待が益々高まる。

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卓球の福原愛ちゃんと同じく彼女も6歳の時にはもう飛んでいたのだ!

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高梨沙羅、16歳!

彼女は、もう3冠王を目指すのが目標ではない! 

どこまで自分の実力を伸ばせるかに挑戦し始めている。他人との戦いにむきになることはない。自分への挑戦である。それが大会では落ち着きを得ることになるから‘失敗’が無くなる。

そうなれば、3冠王は、向うからやってくる。

これが‘稀に見る’アスリートなのである。

勿論‘勝つと思うな!’は、もう彼女にとって全く必要のないフレーズなのである!

(つづく)
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[2013/03/19 16:52] | スポーツ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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