水月湖の‘年縞(ねんこう)’
水月湖の‘年縞(ねんこう)’ に注目が集まっている!

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http://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/041/research_11.html

‘年代の測定’というと、文書記録以前の時代の年代測定には、放射性炭素同位体という方法がとられるというのが我々の常識であった。

しかし、‘年縞’という概念を思いつき、それを実際に分析して見ると‘放射性炭素同位体’方式の年代測定法の誤差が100年もあるということから一気に‘数年’の誤差に抑えらる(?)という技術が確立されつつあるというから驚きである!

この技術が精度よく応用できれば、有史以前の‘世界標準時計’が設定出来るというのである。

そして、そしてこの‘世界標準時計’設定上、最も有力視されている‘年縞’が日本にあるというのである。

Lake-Minazuki (2)

http://rensai.jp/?p=41808
水月湖に眠る奇跡の堆積物!「年縞」は、7万年分の世界標準時計

三方五湖は、福井県三方郡美浜町と同県三方上中郡若狭町に跨って位置する5つの湖の総称。国指定の名勝で、若狭湾国定公園に属する。2005年11月8日付でラムサール条約指定湿地に登録されている。湖の周囲には梅畑が広がる景勝地。三方五湖は五つの湖で構成されており、五つの湖はすべてつながっている状態である。

 このうち水月湖には、世界の歴史教科書を書きかえるほどの「お宝」が眠っている。それは世界でも類をみない、7万年分もの堆積物が織りなす「年稿」。鮮やかな縞模様だ。

 年輪のように1年1層ずつ成長するため、古代の気温や降水量など、地球環境変動の歴史を、年単位で読み解くことができる。さらには、アメリカマヤ文明衰退の原因や、人類発展の歴史までわかるという。

 2012年10月19日、「水月湖」で、湖底を掘削して5万2800年前までの堆積物を採取し、1年に1枚できる薄い地層ごとに年代を精密に測定したことを、日欧の研究チームが19日付の米科学誌サイエンスに発表した。


そして、この記事をもう少し理解する為に次の文献が役に立つ!

次の文献の著者は、

http://eco.goo.ne.jp/business/csr/lesson/feb02-7.html
安田先生プロフィール

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1946年、三重県に生まれる。72年東北大学大学院理学研究科修士課程修了。広島大学総合科学科助手をへて、94年より国立日本文化研究センター教授に。専攻は地理学・環境考古学。環境考古学という新たな分野を、日本で最初に確立。主な著書に、「環境考古学事始」「森のこころと文明」「森林の荒廃と文明の盛衰」など多数。


http://eco.goo.ne.jp/business/csr/lesson/feb02-3.html
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 90年代になるまで、文書記録以前の時代の年代測定には、放射性炭素同位体という方法がとられていました。けれども、この年代測定法では、統計上の誤差が±50年から100年もあるという欠点がありました。50年、100年の間に歴史は大きく変わってしまうことがある。私は、気候の変動が文明を変えるという説を唱え続けていたのですが、放射性炭素同位体の測定方法では、誤差が大きすぎ、気候と文明の正確な関係を捉えられないと長い間悩んでいました。

 ところが、91年に、私は福井県の水月湖の湖底で年縞を発見し、この悩みを解決することができました。水月湖のボーリングは、水深35メートルの湖底で行い、78メートルの連続した堆積物を得ることができました。
 その堆積物からは、連続したバーコード状の縞模様が発見されました。その縞模様は、春から夏にかけてケイソウが繁殖してできた白い縞と、秋から冬にかけて粘土鉱物が堆積してできた黒い縞が一つのセットになってできていました。つまり、年輪と同じように、1つの縞が1年の時間を表しているわけです。年縞の中には、花粉、ケイソウ、プランクトン、粘土鉱物、あるいは大型の植物遺体まで含まれるため、気温や水温だけでなく、植生の変化、海面の変動、洪水や地震の回数まで復元できるのです。

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年縞

 この年縞の発見によって、年代の測定の精度が一気に高まりました。年縞に含まれている情報を読みとっていけば、太古の時代の環境変化が年度で追って行けることになります。  水月湖の年縞のダイヤグラムを分析したところ、今から1万4800年前に、水月湖周辺では大きな気候の変動があったことがわかりました。これまであった氷期を代表するツガなどの植物が激減し、かわってブナやナラなどの温帯の落葉広葉樹にスギが混成した森が広がってきます。つまり、この時期に急激な温暖化が進んだと考えることができるわけです。

 ただ、1万4800年前に水月湖周辺から、氷期を代表する植物が姿を消して、温帯植物が現われるまで、約500年の空白期間があることもわかってきました。この500年間は、寒冷な気候から温暖な気候に急激に変化した期間ですが、生態系がそれに追いついて行けず、水月湖の周辺は森の少ない荒野が広がっていたことでしょう。
 そして、実はこの500年間の間に、縄文時代の文化は出現するのです。この激動の時代に遊牧から定住へ、新しい生活様式を転換させ、縄文時代に入っていったのだと推測することができます。  このように、微細な年縞を分析することによって、それがダイナミックな歴史の変動を解き明かすことにつながる、環境考古学はとてもスリリングな学問なのです。


では、何故‘水月湖の年縞’が、現時点で‘世界一’優れた‘年縞’なのか?

これは‘奇跡的な偶然’としか言いようのない‘環境条件’が揃っていたということなのだろうが、これをまた‘発見した’チームにも‘拍手喝采’を送るべきであり、正に‘ノーベル賞’以上の名誉を与えるべきと考える!

さて、それでは何故‘奇跡的な偶然’が、福井県の水月湖で起こったのか?

その理由の概略が次の引用文献に解説してある。この文献を読めば、‘水月湖にもノーベル賞’をとさえ思えて来る!

http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/archives/4377756.html
湖に眠る奇跡の堆積物

 2013年2月3日NHK「サイエンスZERO」で放送の「湖に眠る奇跡の堆積物湖」は、興味深かった。

 場所は福井県の若狭湾国定公園にある水月湖。何の変哲もない湖かと思ったら、世界の歴史教科書を書きかえるほどの「お宝」が眠っているという。その事実は地元の人にもあまり知られていない。

 調査チームが湖底に沈んでいる泥を、ボウリングして取り出すと、鮮やかな縞模様が見られた。それは世界でも類をみない、7万年分もある堆積物だった。この縞模様、年輪のように1年1層ずつ成長するため、古代の気温や降水量など、地球環境変動の歴史を、年単位で読み解くことができるのだ。

 どうやってこの年縞はできるのだろうか?

 水月湖は最大水深が34mと深く、直接流れ込む大きな河川がないため、湖底の水や泥は水流でかき乱されることがなく、無酸素状態であるために生物も棲めない。湖の底に降り積もった堆積物は、静かにそのままの状態で永い年月を経ている。

 湖底には、春から夏にかけてはケイソウなどが繁殖してできた白い層、梅雨には湖の周りから流れ込んだ泥の層、秋には落ち葉の層、冬には粘土鉱物が堆積した黒い層が、1年に1枚の薄い層となって、木の年輪のように積み重なっている。これが年縞と呼ばれるもので、その中にはケイソウのほか、花粉や種子、葉、火山灰、黄砂なども含まれている。

 ケイソウは水域の環境によって生息する種類が異なり、死後もケイ酸質の殻を残す。花粉も植物ごとに形がから違い、堅い膜で覆われているため、湖底では何万年も腐らずに残る。

 年縞を1枚ずつ数えて、そこに含まれているものを分析することで、周辺の植生、森林の変遷、気温・水温、海面の高さの変動、洪水や地震の発生までも知ることができる。

 多くの地理的好条件に恵まれた水月湖の場合、約15万年間にわたって、ほぼ年単位の細かな年代測定が可能だ。これは、今までに世界各地で発見された年縞の最長記録だ。


 水月湖に「年縞」ができた理由

 このような年縞は、南極やグリーンランドの氷床にもできる。過去数万年の気候変動について、グリーンラ ンドの記録がいわば標準曲線のような地位を占めていた。

 また、ベネズエラ沖のカリアコ海盆から得られる堆積物も年縞を持ち、晩氷期以降の時代を連続的にカバーしている。カリアコの堆積物は多くの有孔虫遺骸を含んでおり、その集中量から過去の大気循環を復元できる。また 有孔虫遺骸は放射性炭素(14C) による年代測定が可能である点も重要だ。

 グリーンランドの氷床からは、およそ1万4700年前に3年間で5℃もの気温上昇がわかった。ところが、水月湖の年縞に残された花粉から、この時期の日本の気候変動を調べると、とくに急激な気温上昇はないことがわかった。気候変動は、地域によって異なることがわかったのだ。

 どうして水月湖で、このような年縞ができるのだろうか?

 それは、3つの奇跡に恵まれたからだという。

1つ目は河や海と直接つながっていない奇跡。これによって、流水がなく、ほとんど湖底がかき乱されることがない。

2つめが深く、生物がいないという奇跡。もし生物がいたらやはり湖底をかき乱されてしまうだろう。

3つ目が、約7万年間も水が干からびない奇跡。普通の湖ならば、これだけの時間があれば何回か干上がることもある。ところが、この地域には近くに断層があり、1年に0.7mmずつ地盤沈下している。湖底に堆積物がたまってもどんどん下がっているので、あふれることがないのだ。

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http://62defarmer.blog95.fc2.com/blog-entry-726.html

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http://tweetbuzz.jp/word/%E5%A0%86%E7%A9%8D%E7%89%A9/image

 三方五湖とは何か?

 三方五湖は、福井県三方郡美浜町と同県三方上中郡若狭町に跨って位置する5つの湖の総称。国指定の名勝で、若狭湾国定公園に属する。2005年11月8日付でラムサール条約指定湿地に登録されている。湖の周囲には梅畑が広がる景勝地。三方五湖は五つの湖で構成されており、五つの湖はすべてつながっている状態である。湖の構成は次の通り。

 1.三方湖(みかたこ): 富栄養湖、淡水 2.水月湖(すいげつこ): 富栄養湖、汽水、五湖中最大の面積 3.菅湖(すがこ): 富栄養湖、汽水 4.久々子湖(くぐしこ): 富栄養湖、汽水 5.日向湖(ひるがこ): 貧栄養湖、海水

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http://www.erc.pref.fukui.jp/gbank/wetland/wet018.html

 五つの湖は淡水・海水・汽水とそれぞれに違った性質を持ち、また同じ汽水湖でも日本海に直接つながっている久々子湖と一番奥にある菅湖、中間の水月湖ではそれぞれ海水と淡水の比率が違っている。そのため梅丈岳(三方五湖レインボーライン展望台)から見える景色は、五つの湖がそれぞれに違った青色をして見える。

 比較的大きな川は三方湖に流入する鰣川(「はす」は魚偏に時)のみである。そのほかは小さい川が多数流入している。若狭湾へ流れ出る川は久々子湖・日向湖に繋がった運河のみである。 三方五湖には水月湖と久々子湖をつなぐ浦見川(浦見運河)と、水月湖と日向湖を結んでいる嵯峨隧道、菅湖と三方湖をつなぐ堀切の3つの人工水路がある。

 1662年5月1日に発生した寛文大地震で、菅湖から久々子湖に流れていた気山川(現在も気山保育所付近に川の跡が残っている)の地盤が隆起して、川の機能を失ってしまった。その代替水路として浦見川が掘削された。約2年後に運河は完成し、上流に溜まっていた水がすべて引いた上に、三方湖周辺の土地改良につながった。

 三方湖や水月湖は、日本列島の気候や植生を何万年前より記録しており、また、日本海の海洋環境の変化を湖底に記録しているとして、湖底の堆積物を採取するためのボーリングが1980年11月に三方湖東南部(水深1.5メートル)の北緯35度33分32秒、東経135度53分40秒の地点で行われた。採取した堆積物から花粉、珪藻などの微化石、あるいは植物遺体を検出した。過去5万年間の記録を保管していることが分かった。ボーリング地点から南に1キロほどのところに鳥浜貝塚がある。

 水月湖は二重底の湖としても知られている。湖水上部(水深0-6m)は淡水、下部(水深7-40m)は硫化水素を含む無酸素の汽水となっている。

 水路工事の結果、三方湖からは淡水、久々子湖からは汽水が流れ込むようになり、淡水に比べ重い汽水は湖底に滞留するようになった。この状態で湖の表面に強風が吹いても表層の淡水が攪拌されるのみで、湖底の汽水は滞留したままである。 この結果、下部の汽水は空気に触れることが無く、表層の酸素を含んだ淡水と混じり合うことも無いために、有機物分解によって酸素が消費し尽くされてしまい、2006年時点では硫化水素を多量に含んだ無酸素状態となっている。

 なお、上下湖水の境界付近では、下部湖水の硫化水素を上部湖水に含まれる酸素で酸化させ、その時に発生するエネルギーを利用して生きる特殊なバクテリアが生息している。(Wikipedia)



この‘年縞’が、どんな風に‘世界の歴史の常識’を変えて行くのだろううか?

(つづく)

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