FC2ブログ
陽子線治療及び重粒子線治療とそれらの設備:(その2)実際の施設建設費及び今後の建設予定
昨日(2013年06月22日)の弊ブログ( http://kissyarita.blog.fc2.com/blog-date-20130622.html )に、

陽子線治療及び重粒子線治療とそれらの設備:(その1)背景

についての調査結果を掲載させて貰った。その内容は、

(1)今何故、陽子線・重粒子線治療が脚光を浴びているのか?

それは、その治療回数の実績とその効果が実証されつつあるからである。


という記事である。(ご参照あれ)


(2)建設予算の実態及び治療の進行具合について

さて、陽子線も重粒子線も‘放射線’なのであるが、これまでに‘放射線治療’と言われる治療技術の分類は次の通りである。

陽子線と重粒子線の比較0001-2
http://www.ytakashi.net/CONTENTS/0.cancer/reports/060925jyuryusi.pdf

そして、その中でも、今注目を集めているのが、上記の通り、陽子線・重粒子線治療であり、その理由が‘治療回数の実績とその効果建’とはいうものの、この治療を何処の病院でも受けられるものではない!

下の資料を見て欲しい。

粒子線治療を受けられる病院(施設)0001-2
http://www.anticancer-drug.net/ion_beams/facilities.htm
建設中のものを含めて13カ所、稼働中は資料にある通り、9カ所だそうだ。その状況を具体的に、2,3見てみる。

この資料の施設の一番上の‘南東北がん陽子線治療センター’は、‘総合南東北病院’にある。その実績は以下の通り、「平成20年10月に開院してから、平成25年5月末現在まで 1999名 の陽子線治療を行いました。」とある。

Logo (1)
http://www.minamitohoku.or.jp/cancer/cancer.html

jisseki-bui.jpg
http://www.southerntohoku-proton.com/indication/performance.html

また、上から第2番目の‘相澤病院’はというと、

http://www.ai-hosp.or.jp/
当院の「がん陽子線治療」は、まだ診療を開始しておりませんが、
2013年秋の診療開始を目指して準備を進めております。


という情報の通り、現時点では‘準備中’のところもある。

上から第3番目の‘筑波大学陽子線医学利用研究センター’の情報。

graph.png
http://www.pmrc.tsukuba.ac.jp/appl/performance.html


http://www.ytakashi.net/CONTENTS/0.cancer/repo
rts/060925jyuryusi.pdf

■建設費・運営費が巨額な重粒子線施設

重粒子線や陽子線治療施設に関する第一の問題点は、装置や稼動施設の建設に莫大な費用を要
することです。特に、重粒子線施設と陽子線施設を比べると、重粒子線施設の設備費、年間運営
費の巨額さに驚きます(下表参照)。これは加速される原子核の質量が、陽子に比べて炭素は 12
倍も重いため、加速に要するエネルギーが大きくなって、装置や施設も大きくなるからです(放
射線医学総合研究所では、炭素よりも重い原子核も研究対象としているため、全体の建設コスト
がさらに大きくなっています)。

放射線医学総合研究所における設置費用 326 億円や年間運営費 55 億円の全額ががん治療に関係す
るものでないとしても、また一人で何回となく放射線を照射することを勘案しても(通常、1
日 1 回、週5回の照射を 10~40 回繰り返すため、多くの患者を一度に治療できない)、年間の治
療実績人数から割り出される「費用対効果」は、決して優れているとは言えないでしょう。

しかも後述するように、両治療施設で治療を受けることのできるがん患者は、がんの部位や位
置、転移の有無、治療歴などから、極めて限定されています。
建設費や運営費は、国や自治体が税金で負担します。100 億円もの税金が一施設に使われるよ
りも、がん診療拠点病院のレベルアップ、充実したがん情報の提供体制整備などが、優先される
べきではないかという意見があります。
また、個別の事例ですが、重粒子線施設の建設を計画する神奈川がんセンターには、保有するラ
イナックのうち 1 台は、病巣だけにピンポイント照射するIMRT(強度変調放射線治療)の
機能を持っていますが、人員不足と予算不足(専用ソフトの購入ができない)から、その機能を
活用していないという指摘もあります。
エックス線の「三次元照射」法の開発により、がんを正確に狙い撃つことができるようになり、
肝がんや肺がんで良好な治療成績が出始めています(読売 990731)。陽子線治療が適用する範囲
も拡大してきています。
巨額の税金が投入されることについて、国民や都道府県民が理解し、施設建設に賛成している
のでしょうか。競って重粒子線治療施設を建設するのではなく、先ずはしっかりとした議論が必
要です。


次の資料には、建設費の概要が出ている!
陽子線と重粒子線の比較0004-2

(3)今後の予定も含めた粒子線治療施設

陽子線と重粒子線の比較0003-2

独立行政法人・放射線医学総合研究所んおパンフには、次のように紹介してある。

himac-d0001-2.jpg

himac-d0002-2.jpg

                        

himac-d0002-3.jpg

himac-d0003-2.jpg

himac-d0003-4.jpg

himac-d0006-2.jpg

local_title.gif

小型化の研究も行なわれており、上図の小型化の部分を拡大したのが次の図。

http://www.nirs.go.jp/hospital/radiant01/sochi.shtml
chiryoshitu.gif
http://www.ytakashi.net/CONTENTS/0.cancer/reports/060925jyuryusi.pdf

施設建設にも莫大な経費が必要であり、その治療技術の研究にも多くの人材の育成が必要であろうと思われるが、
京大・山中教授のiPS技術の進歩と相俟って、‘がん’に関して人類が大いに期待している情報である。

(つづく)
スポンサーサイト



[2013/06/23 23:55] | 健康と医療 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<<東京ドイツ村:(その1)アジサイ-1 | ホーム | 陽子線治療及び重粒子線治療とそれらの設備:(その1)背景>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://kissyarita.blog.fc2.com/tb.php/567-c4e0777e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
designated by FC2