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私の推奨する日本の印象派(?)画家
芸術の街パリには素晴らしい美術館が沢山ある。19世紀に限らず何故画家達は我も我もとパリに憧れたか?勿論何かの切っ掛け、例えばフランスの貴族がお抱え絵師を持つことが貴族(パトロン)の‘条件’だったからという‘経済的な’理由もあったに違いない。絵描きの方には大変申し訳ないが、貧乏を嫌がる程度の情熱なら超一流の絵描きになることは難しいと言われるほど昔から絵描きさんには貧乏人が多い。しかし、逆に‘貧乏’という経済的に‘不利な’立場の経験があってこそ‘真の絵画芸術が生まれる’とも言える気がする。人間は、‘経済的に豊かな’立場になると‘努力’を忘れることになっている。生活にゆとりが出来ると命を掛けて自分の芸術作品を本気で造ろうとはしないのが一般的である。

france008パリの風景モンマルトルの丘
モンマルトルの丘 http://www.fivestar-club.jp/premium/unitedkingdom7.html

人間の人生は上手く出来ている。ほとんどの人は、経済的な安定さを求めて‘すまじきものは宮仕え’等と嘆きながらも一生懸命に働く。人間にとって一番大事なものは‘文化’だとは理解していたとしても、それは生活が楽になってから‘文化を享受すればいい、芸術を学べばいい’等々と自分に言い聞かせながら・・・。しかし、その時には‘芸術を生み出す機能・能力はほとんど亡くなってしまっているのだ。音楽だって3歳児からでは遅すぎるというし、ゴルフだって超一流選手はみんな小学校入学以前からアイアンを振り回している。‘絵’はピアノやゴルフのように‘一瞬芸’ではない。描いたり消したり修正したりの連続であるから、他のもの以上に‘忍耐’が必要だと思われる。ただ、一瞬芸のように3歳からでは遅過ぎるということはないが、‘感受性’の強い時期を逃せばいわゆる‘画伯’にはなれない。したがって、経済的に有利な道を選択した人達は、その後‘芸術家’にはなれない。一方、貧乏路線を選んだ人達はひょっとすると‘芸術家’に成れると同時に大金持ちになれるかもしれない。大金持ちになれなくても人間にとって一番大事な‘文化’を享受出来る。さあ、あなたはどっちを選んだ人でしょう?

もう少し意見を述べると、‘絵’は‘ゆったりとした芸術’であるから、みんなの前で一瞬で描いてしまうなんてこともない。したがって、家庭に少々の裕福さがあってもその目立ちたがり屋の親御さん達には‘流行らない’。それ故才能のある・情熱のある絵描きさん達は‘能力を最大限発揮するための下地作りの時代’にはみんな‘貧乏’なのである。

さて、前振りが長くなってしまったが、パリが何故?ということに対する専門家の意見を集約すると、‘空気が違う’ということになるらしい。画家にとっての命は‘対象とするもの’が、‘描きたい’という気を絵描きさんに思わせる‘オーラ’を発散している必要がある。その‘介添え役’をするのが‘パリの空気’だという。化学反応でいえば‘触媒’が空気と言う訳である。

パリの美術館は、きちんと‘ある整理’がしてあって、それぞれが‘役割分担’をしている。

 ① 誰もが知っていて一番有名な‘ルーブル美術館’の役割: 13世紀~19世紀の絵画
 ② 最近リニューアルオープンした‘オルセー美術館’の役割: 19世紀中頃~20世紀初頭の絵画
 ③ パリ近代美術館(ポンピドーセンター)の役割: 20世紀初頭~現代まで

image014ルーブル美術館
ルーブル美術館 http://www.travelerscafe.jpn.org/france3/image014.htm

img5510c947zik2zj オルセー美術館
オルセー美術館 http://plaza.rakuten.co.jp/laurier/diary/201003240000/

ポンピドーセンター
ポンピドーセンター http://rinkou.blog.so-net.ne.jp/2010-12-04

そんな訳で、ここで話題にしたい‘印象派’絵画は、19世紀末~20世紀初頭にその隆盛期があった作風だから印象派を見ようと思って、ルーブルが一番有名だからそこへ行ってみて何にもないにやっと気がついたと言っても後の祭りというものだ。事前の調査をきちんとして行かないと失敗する。ただし、上手い具合にこれら3つの美術館はかなりの至近距離にあるから、まあ大丈夫かも知れないが・・・。

印象派と言えば、マネ、モネ、ドガ、ルノアール、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン等々その名は小学生でも知っている。「印象派絵画の技法」として、‘Wikipedia’には以下のように解説してある。

印象派絵画の大きな特徴は、光の動き、変化の質感をいかに絵画で表現するかに重きを置いていることである。時にはある瞬間の変化を強調して表現することもあった。それまでの絵画と比べて絵全体が明るく、色彩に富んでいる。また当時主流だった写実主義などの細かいタッチと異なり、荒々しい筆致が多く、絵画中に明確な線が見られないことも大きな特徴である。また、それまでの画家たちが主にアトリエの中で絵を描いていたのとは対照的に、好んで屋外に出かけて絵を描いた。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B0%E8%B1%A1%E6%B4%BE

 とある。

私がこれからご紹介したい画家・佐々木亮介氏の作品であるが、上記印象派の解説:印象派は、当時主流だった写実主義などの細かいタッチと異なり、荒々しい筆致が多く、絵画中に明確な線が見られないことも大きな特徴である。
と言うところが一寸違うが・・・。

佐々木亮介氏の作品:「静けさ」

04-26佐々木亮介氏・静けさ
佐々木亮介作・静けさ 2004 http://www2.plala.or.jp/sasaryo/04-10.html

印象派・モネの「睡蓮」と比較してみたい。

20090803154410de⑨モネの睡蓮・シカゴ美術館
モネ作・睡蓮 1906 シカゴ美術館蔵 http://abekaheki.blog72.fc2.com/blog-entry-10.html

どちらも‘水’がテーマの一部を占めている。そりゃあ、モネ様の方が‘有名度’から言えば‘上’でしょうし、失礼ながらお値段だって比較にならないでしょう。でも、でも‘訴えようとしている中身’や‘技量’の点や‘癒し度’からすれば、我々日本人にとってどちらが‘良い’かと言えば、それはそれは、佐々木氏に軍配が・・とまで思い始めた。

モネには油絵の逞しさがある。水の表情だって素晴らしい。この作品は、モネ46歳の時の作品。
一方、佐々木氏の作品は、59歳の時の作品。間もなく還暦を迎えられようとされた時期の作品である。‘透徹した美’と悟りを開かれたのであろう‘悠々しさ’と‘わび・さび’の奥深さが感じ取れる。まさに絶品である。彼の作品には‘水’を主題・副題にされている作品が多いように思う。この佐々木亮介氏の作品の水は、水の鏡効果も描かれていて水の質感も十二分で‘水よりも瑞々しい’。少しずつじわじわと溢れて自然石を抉って造られた手水鉢の淵を這いまわっている水の表情がまた堪らない!

作品の製造年に約100年の開きがある。勿論佐々木氏の作品が製作されるまでに、作風まで範疇に入れれば‘周辺技術’の発展・進歩もあったに違いないし、後発の画家が有利なるのは当然としても、佐々木氏がモネと同時代に活躍されていたとしたら、評価は果たしてどちらに?・・・。

以上、自称ど素人似非絵画評論家の意見でした。

因みに、佐々木亮介氏が出品されておられる絵画展は以下の通り。

第16回 銀座水彩画展 2012年02月27日(月)~ 03月04日(日)AM11:00~PM6:30(最終日PM5:00)会場:銀座 渋谷画廊 東京都中央区銀座7-8-1渋谷ビル2階 TEL:03-3571-0140

隗絵画展 2012年03月5日(月)~11日(日)10:00~19:00(初日:13:00~、最終日:17:00まで)会場:船橋市民ギャラリー(第4展示室)船橋市習志野1-4-10 (スクエア21ビル3F)TEL:047-464-2236

是非是非ご高覧あれ!

















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