FC2ブログ
猿滑り・百日紅・紫薇花
猿滑り・百日紅・紫薇花、いずれも‘さるすべり’と読む。最初に‘猿滑り’とあるから、他も‘さるすべり’と読むのだろうと何となく思われるが、‘紫薇花’の文字だけ出されると‘さるすべり’とはとても思えない!

今年は、我が家の‘さるすべり’は、どうやら遅咲きのようで、二本のさるすべりがあるが今日になって、やっと一本のさるすべりに花が咲いているのに気付いた!

画像ー169 098-2
この木なのであるが、こちらの角度からでは花は見えない! だから気付くのが遅れたのだが・・・

画像ー169-2
家の中から見ると、確かに咲いている!

画像ー169 089-2
ただし、この箇所と、

画像ー169 090-2
この箇所だけ!

画像ー169 092-2
空に近い(?)箇所は、まだ蕾ばかり!

画像ー169 092-5
でも、後の文献にあるように、100日間咲き換え咲き換え咲いて呉れるというから、11月の中頃まで楽しめるというもんだ!

画像ー169 095-2
流石に‘猿滑り’!幹に皮が無い!

http://www.shorinzenji.com/%E5%B0%91%E6%9E%97%E5%A
F%BA%E3%81%AE%E5%9B%9B%E5%AD%A3/

<サルスベリ>
開花時期 6月~9月頃
長い間(100日間)紅色の花が咲いていることから百日紅(さるすべり)というのが由来。
すべすべした触感の樹皮が表面に現れている。
猿が登ろうとしても滑ってしまうことから猿滑と表記されることもある。
実際には、一度咲いた枝先から再度芽が出てきて花をつけるため、咲き続けているように見える。


sarusuberi.jpg
百日紅の花 http://pcweb.hobby-web.net/7107/77091.html

‘紫薇花’については?


『紫薇』(北宋)陶弼(七言絶句)

img_1410682_68379233_3.jpg

●書き下し文:

 題:「紫薇(しび)」

人は言う清禁(しんきん)紫微(しび)の郎(ろう)

草は詔(つ)ぐ紫薇(しび)の花影(かえい)の傍(かたわら)

山木(さんぼく)は官況(かんきょう)の別(べつ)を知らず

也(また)紅日(こうじつ)に随いて東廊(とうろう)を上(のぼ)る

●現代語訳:

題:「紫薇(しび)の花を漢詩に詠みました」

人々は静かで厳粛な帝王の宮殿の
紫微(しび: 百日紅(サルスベリ)のこと)の花の咲く
中書省(ちゅうしょしょう)で宿直の任に当たっていて、

詔勅の草案は宮中に咲く紫薇(しび)の花の影のそばで作られています。

山の木々は官僚の遠い任地に向かう厳しい日々を知ることはありません。
それなのに、

この良き日に従って、山の木々が東の廊下で生長していくのがわかります。

●語注:

※紫薇(しび): 百日紅(さるすべり)のことです。
 昔は紫薇は中書省(ちゅうしょしょう)という詔勅をつかさどる
 役所に咲いていた花ですので、官僚達を指す言葉でもあります。
 ちなみに「紫薇郞(しびろう)」はこの場合、宮中で宿直の任に当たる
 役人を指します。

※清禁(しんきん): 帝王の宮殿の、静かで厳粛な様子を示します。

※郎(ろう): 男、官僚を指して言います。

※草詔(そうしょう、くさはつぐ): 詔勅の草案を作ることです。
 これをもとに皇帝が最終的な判断を下すことを、
 視草(しそう)と言います。訓読は対句のためにそうしています。

※花影(かえい):花の影のことです・

※官況(かんきょう): 官僚としての日々の暮らしを指します。
  「官況の別」とありますから、遠くの任地までの別れを指しています。

※也(また): 「また」という意味です。

※紅日(こうじつ): 「好日(こうじつ)」良い日のことです。

※東廊(とうろう): 東の廊下のことです。

●解説:

北宋の詩人の陶弼(とうひつ)の、「紫薇(しび)」という漢詩です。
紫薇は百日紅(サルスベリ)のことで、

昔は詔勅をつかさどる中書省(ちゅうしょしょう)の庭に咲いていましたので、
官僚達を指す花でもあります。

この漢詩では詔勅で遠い任地に向かう同僚達との別れを惜しむ詩になっています。

後の時代には何人もの筆写や模倣がされていますので、その中では、
「官況(かんきょう)の味」となっているものがありました。

この場合、任地で美味しい思いをしたり、
任地で苦い思いをしていることを指します。


‘紫薇’は、紫薇垣(しびえん)の略で、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%AB%E5%BE%AE%E5%9E%A3
紫微垣(しびえん)とは、古代中国天文学において天球上を3区画に分けた三垣の中垣。天の北極を中心とした広い天区。あるいはその主体となった星官(星座)のことを指す場合もある。「紫微」「紫微宮(しびきゅう)」「紫宮(しきゅう)」「紫垣(しえん)」ともいい、天帝の在所とされたため、転じて皇宮、朝廷の異称ともなった。「紫禁城」の「紫」もこれに基づく。


では、これで終わりと思ったが、‘紫’が気になりだした!

紫式部もそうだし、高貴な色としてこの‘紫’という印象がある!

昔、小学生の時、‘この木’は、‘しば(柴)’。‘この糸’は、‘むらさき(紫)’と覚えたもんである!

では何故、‘紫’が高貴な色なのか?

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%AB
紫(むらさき)[編集]

「紫」はもともとムラサキ(紫草)という植物の名前であり、この植物の根(紫根)を染料にしたことから、これにより染色された色も「紫」と呼ぶようになった。この名称自体は、ムラサキが群生する植物であるため、『群(むら)』+『咲き』と呼ばれるようになったとされる[1]。古来この色は気品の高く神秘的な色と見られた。また紫草の栽培が当時の技術では困難だったために珍重され、古代中国(漢代以降 - 時代が下ると黄色に変った)、律令時代の日本などでは、紫は高位を表す色とされ、主に皇族やそれに連なる者にしか使用を許されなかった。
『枕草子』の冒頭、「少し明りてむらさきだちたる雲の細くたなびきたる」という箇所は『紫色の雲』という意味と、『群がって咲く(ムラサキの)花のような』という両方の意味があるともされる。なお、ムラサキの花は白色である。

パープル (purple)[編集]

「紫色」の英語に相当する語句が"purple"である。もともとこの単語は、巻貝の一種"purpura"(ラテン語、プールプラ)に由来する。この巻貝の出す分泌液が染色の原料とされ、結果としてできた色もpurpuraと呼ばれた。この染色法を発明したのは現代のイスラエルやレバノンの地域に住んでいた古代のカナーン人であるといわれる。巻貝1個から出る分泌液はわずかであったため、この染色布が貴重なものであり、ローマ帝国の頃より西洋では高貴な身分の者が身に着けていた。この染色によって彩られた紫は若干赤みがかっていたようである。詳しくは貝紫色を参照。
また、英語の"purple"は、紅みがかった紫を指す語で、日本で言う所の京紫である。また、"purple"は、紫と紅の両義を含める場合がある。例えば、怒って顔を紅くする様相を、英語では"turn purple with rage"と表現する。細菌学においても、 "purple" は「紫」ではなく "red"(紅)を指す。紅色細菌 (purple bacteria) などの例がある。

バイオレット (violet)[編集]

「紫色」を指すことがあり、しばしばパープル (purple) に代わって、基本色としての紫を指す単語として使われる。なお、アイザック・ニュートンの定義による虹の7色のうち、最も短波長側の色である紫は英語では"violet"であり、"purple"ではない。この"violet"は本来スミレを意味する単語であり、菫色(すみれいろ)と訳すのが正確である。パープルは赤味の強い紫(マゼンタ)なのに対し、バイオレットは青味の強い紫であり、日本語の江戸紫に似ている。



‘さるすべり’にこんな深い訳があろうとは!

(つづく)
スポンサーサイト



[2013/08/16 23:36] | 学習と文化 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<<‘ジャンボタニシ’の卵 | ホーム | 8月15日は、・・・>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://kissyarita.blog.fc2.com/tb.php/627-be3374f2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
designated by FC2