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カマキリ:複眼の偽瞳孔と3つの単眼
2013年10月23日のこのブログで、③ 名も知らぬ花ーC(実は‘ホトトギス’という花だったのだが)を紹介した写真にたまたま写っていた‘カマキリ’について次のようにコメントをしていた!

画像ー184 020-4
そう、カマキリが・・!  「この花の名前、知ってます?教えてあげようか?」と言ってるみたいで、気色、悪る!撮影の時、カマキリは撮影されるのを知っていたみたい! こっちを見ている!

(つづく)

と締め括っていた。

その‘こっちを見ている!’

ということに、‘深い、ふか~い訳’があると言うのが、本日のテーマである!

正に、上の写真を見ると、カマキリが‘こっち’を向いている、と思われるのであるのだが、実はそうではないと言うのである。

カマキリの‘眼’が複眼であることは誰しも想像がつく。それはトンボや蟻の眼が‘複眼’であることを知っているからである。

ところが、ところがである!

上の写真にもあるように、カマキリだけが複眼の中に‘ひとみ(瞳孔)’を持っているように見えるのは、一体どういうことなのであろうか?

この‘瞳孔'は、人間が動くと、それについて回るように見えて、その結果、人間様の方をいつも見ているのだと、人間が勝手に思い込んでいるらしいのである!

冷静に考えてみれば、‘構造上’複眼の中に‘瞳孔(ひとみ)’は存在しない事は直ぐに判る!

じゃあ、どうなってるの?

正解は、「‘カマキリ’特有の‘複眼の構造’のお蔭で、まるで‘瞳孔’があるように人間には見える」ということだそうだ。

したがって、この瞳孔と勘違いする瞳孔のことを、‘偽瞳孔’と呼んでいる!

人間は、他人との話し合いをする時に‘その人の瞳孔の動き’から、相手の意図を掴む癖がついてしまっている!

その癖が、カマキリの‘偽瞳孔’を見て「こっちを向いている!気色、悪!」と思い込ませるのである。

画像ー184 020-7
上の写真の拡大!

http://www.fuchu.or.jp/~okiomoya/kuizu-kotae2.htm
カマキリさんクイズ問題9へ

(9)カマキリさんの黒い瞳はなぜいつもこっちを見てるの?
a.動くものを常に見ているので、動きます。
b.気になるものに常に視線を合わせています
c.黒い点は、見る側の視点が動くと移動しているように見えるだけ
d.カマキリの目は飾りです実は何も見えていません

解答:c.黒い点は、見る側の視点が動くと移動しているように見えるだけ

解説:カマキリの目には表情があります。カマキリをどこから見ても、複眼の中の黒い点が動いて、こちらを見ているように感じます。黒い点は、まるで瞳のようです。でも、カマキリの目は複眼ですから瞳は存在しません。実は、この黒点を、偽瞳孔(pseudopupil)といいます。この偽瞳孔は、見る側の視点の移動に関連して動くように見えているだけです。
人間の場合、瞳孔の動きは眼球の動きとも連動していて、ほぼ注視している方向を意味します。私たちは無意識に、目の奥に感情を読み取ります。そのことが、カマキリの黒点の移動を表情として認識させるのだろうと思います。


では、一体何故‘偽瞳孔’が存在するのか? 上述の通り、それはカマキリ特有の複眼の‘構造’にあるのだが・・・。

http://www.fuchu.or.jp/~okiomoya/kuizu-kotae2.htm
偽瞳孔が動く訳について

 複眼は沢山の個眼が集まったものです。それぞれの個眼がパイプ状になっているとイメージしてみましょう。これを、斜めから見るとパイプの壁面を見ることになります。それが、カマキリの場合は緑に見えるわけです。パイプの方向と視線が合うと、その部分は眼底を見ることになります。眼底にある光受容細胞(感桿といいます)は、光を吸収しますから黒く見えるというわけです。そして、個眼は球面状に並んでいるわけですから、複眼全体のどこかは見ている人の視線の方向に並ぶ部分があります。ですから、どこから見ても、複眼の球面状の中で、こちらを向いている部分が黒く見えます。こちらが移動すると、黒点の位置も追いかけるように移動することになります。イメージとして瞳孔が目標物(見ている者)をおっているように感じるというわけです。


これで、‘カマキリがこっちを見ている!’ということに関しての一応の決着がついた!

さて、カマキリについてのもう一つの疑問は、‘3つの単眼’についてである!

カマキリ-3
http://www.edu.city.daisen.akita.jp/~km-jinsyo/gakusyu/rika/rika14.pdf
この資料によると、単眼の役目は、‘明るさ’を感知するためにだけ!周りの明るさを感知して‘行動’を決めるのだと言う。‘眼の分業’という高度な仕組みを持っていると言ってもよい!

さて、上述の通り、23日に偶然カマキリを写真に撮ったのだが、翌日の24日に同じカマキリかどうかは判らないが、これまた偶然、今度は‘ガラス戸’の外側にしがみついているところを‘発見’した!

画像ー184 082-2
2013年10月24日07:29 室内から見たカマキリ

画像ー184 083-2
2013年10月24日07:30 外に出て撮ったカマキリ

画像ー184 085-2
2013年10月24日07:31

画像ー184 085-3
2013年10月24日07:31 単眼が‘3つ’あることがハッキリわかる!

他人様が撮影された‘高精細’な画像で、ハッキリ‘複眼・偽瞳孔’及び‘3つの単眼’を確認しておこう!

080928kids_1.jpg
http://www.wbsj.org/blog/himeji/date/2008/09.html

こんなに素晴らしい画像はどうやって撮るのだろうか?

(つづく)
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[2013/10/26 18:15] | サイエンス | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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