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吉野紙
昔、漆(うるし)を濾す時に和紙を用いたという。その代表が‘吉野紙’である。

この吉野紙は、通常の和紙に比べて、極めて薄いのに‘腰が強く’中々破れるという事が少ない!
そのために大変重宝がられたという。
しかし、特殊な作り方のために、高価であった。

現在においては、合成繊維の進歩のお蔭でその用途は無くなったらしいのだが・・・。

昔の職人さんがこだわっていたという事が明記してあるブログを見つけた!

http://waurusi.sblo.jp/category/368745-4.html
2011年11月24日
■漆用の古い「濾紙」です。

今日は、松本が実家から持ち帰った「濾紙 こしがみ」をお見せしたいなと思います。
「濾紙」とは、漆を濾す専用に作られた特殊な和紙のこと。吉野紙とも呼ばれます。※
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長い繊維が横方向にそろっており、こうした濡れた状態のひねり出しという、過酷な状態に良く耐えます。そしてそれだけなく「漆の中の異物を取り除く」という目的をきちんと果たさないといけません。

「よい濾紙が手に入らなくなった」「制作者がいなくなった」と言われてひさしいです…。(漆の材料や道具は、こんなのばっかりです;;)
近年ではナイロンなどで代用されますが、いい仕事がしたい方にとっては悩みの種だったりします。
亡くなった松本の父はド真面目な職人さんで、その師匠が「よい材料、よい素材」にこだわる方だったのでその志向をそのまま受け継ぎ、よい材料はきちんと集めていました。
その当時から、こうしたよい材料は年々なくなっていく一方だと分かっていましたから「今のうちに」いう気持が強かったのです。

中には「…ん? 一生分以上溜め込んでいるのでは?」
というものもたくさんあったのですが(黒田水銀朱とか;;)この濾紙もどうやらその部類のようです。


バッド(下向き矢印)30年以上の前の濾紙がここにタンマリ入っています。
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お茶の亀屋さん(高松の老舗のお茶屋さん)の木箱二つ…。松本が実家で探し物していて偶然見つけました。
中には…。

バッド(下向き矢印)やさしい風合いの和紙がギッシリ入っているんですよ~。

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中に入っていた新聞の日付は昭和47年…。

もう、この時から、漆の材料の入手難がじわりじわりとせまっていたのですね。
では、中の紙をお見せしますね。

バッド(下向き矢印)当時の濾紙(吉野紙)
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松本が言うには「紙に杉の板目がうつっているのが見える」というのですが…。(当時は杉板を干し板使い、和紙の繊維を直接板に貼って乾かしていたのですね)
分かるでしょうか?? ちょっと写真では分かりにくいかもしれませんが、目を凝らしてみてくださいね。

バッド(下向き矢印)この濾紙が包まれていた和紙。
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読みにくいですが、これがこの濾紙の屋号みたいですね。

これだけでも一生分かそれ以上あるかも…です。
きっと亡くなった義父が「いっぱい仕事しろよ~~」と言ってくれているんでしょうね。まだ全く足元にも及びませんが、「がんばっていいものをたくさん作らなきゃ!」という気持を強く押してくれます。ぴかぴか(新しい)


昔のこだわり職人さん達は、こんな努力をしてその技術を守ろうとしていたことがこの文献で良く判る!

しかし、上述の通り技術の進歩がこの苦労を吹き飛ばしているという!
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http://www.ncc-nice.com/co_mame3/article/Dhu20120820093141-152.html
最新技術ノウハウ

吉野紙の性質について

一般的に塗料を漉すために『吉野紙』という和紙が多く使われています。

吉野紙は、こうぞ(楮)紙でありながら、引っ張りに強く、ふっくらとした紙の地合が濾過に適してるため、

江戸時代以来、漆や油を漉す漉紙として使用されてきました。

しかし、吉野紙は短繊維のため、目の粗い部分と細かい部分があり、粗さはバラバラのためゴミブツが

通過することがあります。

また短繊維の集まりのため吉野紙そのものが脱落して塗料に混入するということもあり、

メッシュが均一でないため塗料を漉すメディアとしては最適ではないのが一般的な見解です。

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では、どのような物が良いかと申しますと、ナイロンメッシュを推奨します。

ナイロンメッシュは一本の繊維で編みこんでいるため、目の粗さも均一になっていますし、

ほつれる心配もありません。

NCCでは、ナイロンメンシュをお客様の必要なサイズに加工してお届けすることができます。

詳しくはお問い合わせ下さい。

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まあ、こうなると職人気質の技術は消えてしまう!
技術の進歩というものは、謂わば‘職人気質’という職人の誇りを‘消滅’させるものなのだろう!

技術の進歩は、‘個性の均一化’に繋がってしまう!
これじゃあ、世の中面白くない!

(つづく)
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[2013/11/30 23:55] | 伝統文化 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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