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半夏生の‘葉っぱ’の白さは、今!(その1)
この弊ブログの2014年07月19日版に、‘半夏生(はんげしょう)’について書かせて貰った。

次の通り。

http://kissyarita.blog.fc2.com/blog-entry-940.html
画像ー245 小川の生き物 007-4
2014年07月16日10:18
右の葉の様子が少し‘変’??
つまり、半夏生の葉っぱの白さは、受粉という期間が過ぎると、白さが消えて元の‘緑’に戻るそうだ!右の葉がその‘戻りの途中’の様子ではないのか?と思った次第。今後の観察が必要!


この写真を撮影した日時は、上記の通り、2014年07月16日10:18。場所は、我が家の裏の小川の向こうの湿地帯。

さて、‘この葉っぱ’を時間的に追ってみて、白さがどんなに変化するかを見極めるのが、今回の観察記の狙い!

次の画像は、およそ‘8日後’の様子!

画像ー245 小川の生き物-2 007-2
2014年07月24日09:56

お天気の具合もあって、色の違いが鮮明ではないのかもしれないが、‘8日間’の差は出ていると思われる!
明らかに、中央2枚の葉っぱの内、左の葉っぱの‘白さ’が、緑に変化し始めている、と思われる。

この時点での疑問:

① 元々‘緑’だった葉っぱが、理由はどうあれ、白くなったのだろうか?

② いやいや、そうではなくて、葉っぱの出来立ては、全部の葉っぱとは言わないが、ある位置の葉っぱだけが、初めから白かった?

③ 白から緑への変化は何故?

これらの疑問の一部を解き明かすためにも、同じ葉っぱでの‘今後の変化’を撮影し続けたい!

NETで、この関連の文献を探した。なかなかヒットしなかったが、とうとう次の文献を見つけた!

http://www.jspp.org/cgi-bin/17hiroba/question_s
earch.cgi?stage=temp_search_ques_det
ail&an_id=1583&category=mokuji


質問:ハンゲショウやマタタビの葉の白化
登録番号: 2458
2011-06-09

6月にはいると、ハンゲショウやマタタビの葉が一部白くなる現象が見られます。これは受粉を助ける昆虫に、花のありかをわかりやすくアピールしているということですが、この白くなる現象のメカニズムはどうなっているのでしょうか。
葉の表面の柵状組織から、この時期だけ葉緑素が抜けてしまう、とどこかで読んだことがあるのですが、これは本当でしょうか。元の緑色の葉にもどるようですが、やはり葉緑素がもとに戻ってくるのでしょうか。葉緑素はどこにストックされていたのでしょうか。
教えてください。よろしくお願いします。
会社員
ゆう

回答:

ゆう 様

質問コーナーへようこそ。歓迎いたします。植物の形態等に深い関心をもっておられること嬉しくおもいます。この質問には、特に葉の形態や発生の研究に造詣の深い東京大学の塚谷裕一先生にご回答をいただきました。

勝見  允行(JSPPサイエンスアドバイザー)

ご質問拝見しました。ハンゲショウのそれはいわゆる苞葉なので、仰るとおり、昆虫には名(‘花’では?ー著者註)のありかを示すもの、一方マタタビの方は、花がなくても枝の先の方の普通の葉がそうなるので、茂み全体を目立たせているようです。

さてそこで葉緑素はどうなっているかですが、ハンゲショウの方は、近縁種のドクダミの花の白い部分と同じで、白くなっていて、その時には葉緑素がでていません。花びらと同じ状態ですね。ただし今し方、実物を確かめてみたところ、白い苞葉も、裏側から見ると緑のものがあります。断面を見ると、裏側の組織は緑で、表側の組織が白い状態です。いずれにせよ、この後、実の時期になるにつれて葉緑素が出てきます。白いときも緑の時も、細胞の中に葉緑体にあたるものはちゃんとありますので、あとはそこが発達して緑になるかどうかだけです。つまりどこかに完成した葉緑素をストックしておいて、あとからそこに持ってきたわけではなくて、遅れてその場で作っているわけです。

一方マタタビの方は、ちぎってみていただくと分かりますが、白い部分にもちゃんと緑の組織があります。ただ表面に厚ぼったい白い層があるために、下の緑が見えないだけです。厚化粧の状態ですね。近縁種のミヤママタタビはさらにこの上に紅が加わるので、艶やかになります。いずれも、あとから緑になるのはその白い層が緑になるようです。

なお緑でなかった組織が後から緑になる例は、わりによくあることで、身近なものでは例えばアジサイの花も、青や赤だったものが、実の時期には緑になります。クリスマスローズなどもそうですね。いずれも、花が開く前の蕾の段階の時には薄い緑なので、緑の蕾から緑が抜けた花の状態、そしてまた緑の実の状態、というサイクルになります。柑橘類の橙も、もともとは代々の意味なのをご存じでしょうか。あれも、緑だった若い実が冬に橙色に熟しますが、収穫しないで放置しておくと、初夏にまた緑に戻ることからの名前です。このように植物は、緑の色を作ったり抜いたりといったことを、かなり気軽にするものなのです。
塚谷 裕一(東京大学大学院理学系研究科 教授)
2011-06-13
東京大学大学院理学系研究科 教授
塚谷 裕一


こりゃあ、‘大事件’であ~る!

知っている人は知っているのだろうが、全く知らなかった!
ダイダイが、冬は‘橙色’で、夏になると‘緑’に変化するなんて!

(つづく)
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[2014/07/28 00:04] | サイエンス | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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