キリンの睡眠時間!(その1)
最近TVに流れているCMで、「おやっ?」と思うのは、

 「キリンの睡眠時間が、20分って知っていた?」 

というのがあるのはご存じだと思う。

キリン
http://iskamata.exblog.jp/15596828

このCMを考えついた人のセンスは優れている!
‘CM’の場合、‘美味い!’とか、‘癒される!’とか、‘安い!’とか、‘素晴らしい!’というような表現には慣れきってしまっているから、観る方は‘うんざり’してしまう!

こう言った‘主観的な’ことを直接表現されると、天邪鬼の人間としては、何となく‘反発’したくなるというのも人情というものである!

昔から、‘俳句の世界’では、感動したことを‘直接表現’することは‘ご法度’である。
(勿論、感動は、‘動なる感動’と‘静なる感動’の二つに分けられるというのが、私の持論であり、俳句の感動のほとんどは‘静’の方である!)

有名な俳句には、‘嬉しい’とか、‘楽しい’とかという言葉は全くない!
そこが、‘散文’や‘小説’とは違うところであり、その‘感動’を別の表現で伝えようとする‘技術’が必要なのである!

「荒海や佐渡に横たふ天の河」(芭蕉)

この17文字には、どんな‘感動’が含まれているのだろうか?
私のような浅学の輩には、なかなか解りづらいのだが、次のような解釈をしている人がおられる!

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8321218.html
‘荒海や佐渡に横たふ天の河’の解釈について

こんばんは、夜分に失礼します。他の方々が文法や文脈的な説明を適切にされていますので、僕は少し変わった部分からこの句を眺めてみました。芭蕉の作品と彼が求めて已まなかったものとの関係です。

 僕の理解のポイントは二つあります。先ず『奥の細道』という作品で芭蕉の訪ねた跡を辿ってみると、その旅路はほぼ西行のそれに重なることもわかります。
 こうした事象を前提にしますと「佐渡」という場所。そして芭蕉と西行との関係を問うならば、隠れキーワードとして「後鳥羽院」の存在も頭に浮かびます。ここまでが一点目のポイントです。

 するとこの句の「どこで区切って読むか」によっても違う光景が見えてくるのではなかろうかとの話にもなります。
 「荒海や 佐渡に横たふ天の河」と「荒海や佐渡に横たふ 天の河」を比べた場合、はじめの区切り方での「芭蕉の目線」は荒海に注がれているともとれます。逆に後の区切り方をするならば天の河にあるともとれます。

 今、自ら(芭蕉)が実際に立っているこの場所(出雲先)とその先にあるはずの佐渡島との間には日本海の荒波と波頭が広がっていることで「隔たり」がある。

 と同時に「もし西行がこの地を訪れていたならばどの様な感慨を持っただろうか」と芭蕉は考えたのかもしれません。西行からすれば「歌の世界では同列にあった」としても、慕う相手(後鳥羽院)との間には現実として「身分の隔たり」もあることは確かな現実でもある。

 今、自分(芭蕉)が佇んでいるこの場所は、我が師である西行とその良き理解者でもあった後鳥羽院の流刑の地を空間的にも身分的にも隔てる地でもある。こんな感慨が彼の脳裏にあったのかもしれません。

 そして「隔たり」という言葉に着目してみますと、天の河で隔てられているのは牽牛と織女であり共に惹かれあっていたものの、それは適わぬ仲の代名詞でもあると同時に、互いの思いは変わりもしないことの喩えでもあることを想像させるに十分です。

 こうした目線でこの句を詠んでみますと、後鳥羽院と西行を隔てる日本海の荒波は恰も牽牛と織女を隔てる天の河の様にも見える、と芭蕉は詠じたのではなかろうかと勝手に推察してもいます。

 こうした解釈から、この句は叙景句というよりも、芭蕉が創作活動の原点にしていた古人との邂逅にスタンスがあるのでは?との印象を持っています。参考にならなかったらごめんなさい。


ことほど左様に‘直接的な’表現は、それなりにある程度の素晴らしさを伝えることは出来るが、‘もう一捻り’すれば、もっと効果があることがある。

不動産会社とは何の関係もないと思われる‘キリンの睡眠時間’を持ち出して、「おやっ?」と思わせるこの‘テクニック’!
これは、賞賛に値する!

それは、それとして、実際に‘キリンの睡眠時間は?’ (ここで、‘CM’を!という‘歯痒い’手段は取りたくないのだが!)

(つづく)
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[2014/08/03 01:38] | サイエンス | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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