FC2ブログ
筋芽細胞(きんがさいぼう)
先般は‘ガンマナイフ’ (ガンマナイフで‘脳腫瘍’を叩け!・本ブログ・2012/3/16)で医学の進歩に驚かされた。今度は‘筋芽細胞’という正にFSの世界に紛れ込んできたような情報にワクワクさせられた。

骨格筋芽細胞の培養
細胞シート http://www.terumo.co.jp/press/2012/008.html


‘筋芽細胞’。不勉強もあって今までに聞いたこともなかった。

先ずは、新聞記事をご覧戴きたい。

細胞シートで心臓回復

太ももの筋肉培養 移植待機患者、退院へ…阪大病院

重い心臓病で心臓移植を待っていた患者に、足の筋肉の細胞をもとにシートを作っ
て心臓の周囲に張り付け、機能を回復させる治療に、大阪大病院(大阪府吹田市)
などのチームが成功した。

治療を受けた50歳代の男性は自力で歩けるようになり、20日に退院する予定。自
分の細胞を利用した治療で移植待機患者が助かったのは世界で初めて。担当して
いる同病院未来医療センター長の澤芳樹教授(心臓血管外科)は「心臓移植に代わ
る有力な選択肢になりうる」と話している。

治療は、太ももの筋肉10グラム程度を切り出し、筋肉の細胞のもとになる 「筋芽細胞」
を取り出す。これを直径4センチほどのシート状に培養したうえで、多数のシートを3
層ほどに重ねて弱った心臓の表面に張り付ける。心臓が大きくなってポンプの力が
弱る拡張型心筋症を対象にした臨床研究として昨年7月、院内の倫理審査機関で
承認された。

男性患者は2004年ごろ拡張型心筋症になり、06年1月に悪化して入院。同年2
月に補助人工心臓を付けたが、症状が重く、同年8月に日本臓器移植ネットワーク
に登録し、心臓移植を待っていた。

治療チームは、今年3月末に男性の筋芽細胞を採取し、2か月かけて25枚のシート
を培養。5月末に全身の血液を送り出す左心室を中心に張り付けた。その後、心臓
の収縮率や血液を送り出す量が急速に回復。98日後の9月5日、補助人工心臓を
外せた。現在は、ほぼ正常な状態まで機能が回復し、日常生活にはほとんど支障が
ないという。


澤教授は「シートが心筋に変化したわけではないが、弱った心筋の動きを助ける物質
がシートから出るようだ。他の心疾患や子どもにも使えるよう研究したい」と話して
いる。

(2007年12月15日 読売新聞) http://blog.goo.ne.jp/toyokoka0119/e/facac5571558d144da2a2b6a4cfdea09



第9回 - 再生医療で心疾患を克服する で当の澤 芳樹教授は以下のように述べられている。

阪大・澤 芳樹 教授

大阪大学大学院
医学系研究科
外科学講座心臓血管外科学教授
澤 芳樹 氏

骨格筋芽細胞シートによる治療。

重症心疾患の「第3の治療法」として
世界から注目を集める細胞シート治療

大阪大学大学院医学系研究科の外科学講座心臓血管外科で主任教授を務める澤芳樹氏。自ら臨床の最前線に立つかたわら、重症心疾患治療の研究に全力を尽くしている。2007年には、世界で初めて拡張型心筋症患者の心臓の機能を再生させる治療に成功。これは患者自身の脚の筋肉から採取した細胞を培養して細胞シートを作り、心臓に張りつけることで心臓の働きを再生させるという画期的な治療だ。従来の心臓移植や補助人工心臓といった治療法に加えて、重症の心臓病患者を救う、いわば「第3の治療法」として世界の注目を集めている。
http://www.keyence.co.jp/rd-site/interview/0812_01/01.jsp



筋芽細胞…筋肉の構成要素である筋繊維の元となる細胞。単核の筋芽細胞が増殖し、さらに細胞同士が融合することで筋管細胞となり、さらに筋繊維となる。

その過程では色々な注意事項があるにきまっているが、簡単に言うと次のようなことらしい。

① 心筋梗塞のような重い心臓病の患者の場合

② 本人の足の‘筋肉(骨格筋)’を手術で‘切り取る’

③ その‘骨格筋’を‘温度感応性培養皿’内で約1週間培養する

④ そうすると、‘骨格筋筋芽細胞’がシート状に成長する

⑤ その‘骨格筋筋芽細胞シート’を重ね合わせて(重層化)

⑥ 心臓の‘梗塞部位’に表面から‘貼り付け’、‘手術糸で固定する’

⑦ 術後数週間で、心臓機能が回復し始め‘データ’で確認出来るようにまでなる


以上の表現は、医学的には‘完璧ではない’に違いないが、ど素人の私には、このように理解出来た!

素晴しいではないか!

この技術は、日本が世界の最先端らしい。

手術例も沢山あるらしいし、成功の確率も極めて高いと言う。

これまで重症の心臓病に関しては、最終的には‘心臓移植’という‘ドナー待ち’の不安さがあったがこれで一挙に安心感が増した。

自己骨格筋筋芽細胞を用いた心不全治療
自己骨格筋筋芽細胞を用いた心不全治療
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/surg1/www/advanced/03_04.html

細胞シート治療
筋芽細胞の増殖と細胞シートによる治療
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/surg1/www/advanced/03_04.html

本技術の成功は、新聞記事にあるように2007年12月である。
その時から4年半が経過している。どうか地方の病院でもこの手術が簡単に受けられるようになって欲しい。

勿論今後の展開としては、「ES細胞」や「iPS細胞」などの研究とのコラボレーションも当然考えられていると言うから、日本の医療技術の進歩は世界の患者を救うために大きな貢献をすることは間違いがない。誰もが指摘するように、政府はもっと財政的な支援をすべきであろう。

医学の進歩に喝采をお送りしたい!






















スポンサーサイト



[2012/03/24 07:47] | 健康と医療 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<<国状と年金問題:新解決策 | ホーム | 私の新・花粉症対策>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://kissyarita.blog.fc2.com/tb.php/96-a599e88b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
designated by FC2