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白嶺とマンガンノジュール
海洋資源調査船 「白嶺」 の情報を聞いて直ぐに思い出したのは‘マンガンノジュール’である。あれは確か昭和56年ごろの事であった。Mnが50%以上含まれていてその他今話題になっている‘レアアースメタル’がたっぷり含有されていると言う。しかもその量たるや1兆トンを超えると報道され人類がこれから使うであろう金属資源は1,000年は安心出来ると評価する人まで出てきていた。

白嶺進水式
白嶺の進水式 http://www.47news.jp/photo/164475.php


‘あれから30年’あの‘マンガンノジュール’はどうなったのであろうか?

web で調査して見ると次のような記事が見つかった。

「海洋資源総合基盤技術(マンガン団塊採鉱システム)の研究開発」
資源環境技術総合研究所における海底鉱物資源開発に関する研究
厨川道雄(資源環境技術総合研究所長)
(前略)
 マンガン団塊など海底に賦存する鉱物資源の採掘技術に関する「大型工業技術研究開発」としての研究は,昭和56年から平成9年まで,17年間にわたって実施された。
(中略)
2つのサブテーマすなわち「マンガン団塊の採掘性に関する研究」「マンガン団塊の揚鉱特性に関する研究」に着手した。前者は,海底のマンガン団塊を効率よく集めるためのシステムの開発を,後者はマンガン団塊を深海底から海上まで輸送するシステムの開発を目的としたものである。
(中略)
海底鉱物資源の研究は,発足当時「夢の鉱物資源」として注目されていた。だが,長期にわたる研究開発の間,非鉄金属市場の状況,国連海洋法条約実施協定の締結など我々を取り巻く状況は大きく変化した。これまでの研究において,海底に眠るマンガン団塊の採掘が技術的に可能なことが示された。しかし,この技術が実用に供される時期は見えていない。来る21世紀に,陸上資源の枯渇とともに金属の価格が上昇するようなことが生じた場合には,国際的にマンガン団塊採掘の気運が盛り上がり,これまで開発された技術が生かされる日が来るものと期待している。
http://www.aist.go.jp/NIRE/publica/sgkkyo_j/sgkk8-1.htm



マンガンノジュール
コバルト・リッチ・クラストと南鳥島 - 『衆ノ雑感』山田衆三のブログ - BLOGOS finance - livedoor ニュース/レアメタル価格の高騰等に伴いコバルト・リッチ・クラストは、黒鉱をはじめとする海底熱水鉱床やマンガン団塊と共に有望な海底鉱物資源として脚光を浴びています。
http://nammy55.tumblr.com/post/2790896684/blogos

マンガンノジュールが海底に分布する様子
マンガンノジュールが海底に分布する様子 http://www.oa.u-tokyo.ac.jp/rashimban/nessui/001/post.php

マンガンノジュールの生成(予想)
マンガンノジュールの生成過程(予想図) http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Rmin_K.html

マンガンノジュール生成過程予想図ー2
火山爆発に伴う資源の分散・堆積過程 http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Rmin_K.html


要するに、17年間‘マンガンノジュール’を‘採掘する技術’と‘海底から引き揚げる技術’の両面から研究がなされたが、技術的には可能なところまで辿り着いたが‘費用が掛かり過ぎて採算が取れない’ため‘実用化保留’の状態ということのようだ。

勿論、アメリカとの共同作戦もあったそうで、双方とも時期を待っている状態という訳である。

そこで今度の「白嶺」の登場で一段と海底資源に関心が集まれば、また色々な見方が出来このご時世でこそ中国との関連も含めて正確な情報が求められる。

マンガンノジュールの場合、今にも安く大量に採取可能と言う情報が飛び交っただけに今回の報道は慎重であって欲しい。




白嶺は次のような仕様だと言う。

新海洋資源調査船「白嶺」の主な仕様
全  長: 118.3m、幅:19.0m、深さ:9.2m
総トン数: 約6,200t
航海速力: 15.5kt
航続距離: 約9,000海里
最大搭載人員: 70人(乗組員34 人,調査員など36 人)
http://karano.exblog.jp/16427437/



白嶺-3
白嶺 http://blog.goo.ne.jp/atis128

「 白嶺 」
船籍国・船籍港: 日本・東京
建造年: 2012年(三菱重工 下関造船所)
全長 x 巾: 118m X 19m
総トン数(G/T): 6283t
呼出符号: 7JJL
IMO: 9597604
MMSI: 432833000
http://blog.goo.ne.jp/atis128




海底探査船

白嶺の探査予想図 http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Rmin_K.html


白嶺の課題

世界的に資源の獲得競争が激しくなるなか、日本周辺の海底に見込まれる海洋資源の埋蔵量を本格的に調べるための、最新の調査船が完成し、21日、報道陣に公開されました。
公開されたのは、独立行政法人のJOGMEC=石油天然ガス・金属鉱物資源機構が所有する、総トン数6200トンの調査船「白嶺」です。
この調査船は、自動車や携帯電話に使われるレアメタルなど、日本周辺の海底に見込まれる海洋資源の埋蔵量の本格的な調査に向けて建造されました。
船には最新の設備が搭載され、このうち中央部に設置された大型の掘削装置は、海底から深さ400メートルまで掘削できる能力があり、従来の調査船に比べて資源の埋蔵量をより正確に調査できます。
また、調査船には海流や風が強い環境でも船体を一定の位置に留めておく機能が備えられ、長時間にわたる調査も安定的に行うことができます。
この調査船は、鉱物資源のほかにも、次世代のエネルギー資源、メタンハイドレートの調査にも使われるということです。
JOGMECの上田衛門理事「日本固有の資源を確保する必要性が高まっている。将来的な商業生産に向けて、海洋資源の埋蔵量などの調査を本格的に進めたい」と述べました。
調査船「白嶺」は、来月から沖縄の近海で調査を始めるということです。

調査船建造の背景

海洋資源調査船「白嶺」が建造された背景には、新興国の経済成長に伴って激しくなるレアメタルなどの資源の世界的な獲得競争があります。
こうしたなか、日本も資源を独自で確保すべきだという声が高まっているのです。
日本では陸上には、こうした資源がほとんど確認されていませんが、政府などの調査では、沖縄と伊豆や小笠原諸島の周辺の海底にレアメタル、銅、亜鉛などが熱水に溶け込んで結晶した「海底熱水鉱床」が分布していることが分かっています。
これらの資源を活用するには埋蔵量を正確に把握することが欠かせませんが、従来の調査船は性能が低く、詳しい調査ができませんでした。
開発された「白嶺」の最大の特徴は中央部に設置されている大型の掘削装置です。
海上からドリルを降ろして、海底から400メートルの深さまで掘削することができます。
従来の調査船では海底から20メートルの深さまでが限界でしたが、20倍の深さまで調査ができるようになり、資源がどの深さにどの程度あるのかが、より正確に調べられます。
しかし、仮に海底に有望な資源が見つかっても商業的に利用するために大量に採掘する技術はまだ確立されておらず、また、海の環境汚染を防ぐための影響調査も必要になるなど、資源の活用に向けては課題も残されています。
http://blog.goo.ne.jp/fukuchan2010/e/d88d0a202232726cb536ee5a1a0d06d6



2012年4月から沖縄の近海で調査が開始されると言う。
果たしてどんな結果が出て来るのだろうか?

‘マンガンノジュール’の探査・研究の際に培われた技術が十分生かされる事を期待したい。



















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[2012/03/27 09:18] | サイエンス | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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